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2021年01月20日 17:57 更新

PTA不倫の実態は? すきま時間に自転車で……など、きっかけや結末、何故はまるのかを実話から解説

「PTA不倫? 近場でそんな危ないことする人、いる?」と思う人もいるかもしれませんが、いえいえ! 結構あるんです、PTA不倫。恋人・夫婦仲相談所を運営し、「今、夫婦に何が起きているか」に詳しい三松真由美さんに、近ごろのPTA不倫事情、どんな風にはじまって、どうしてはまってしまうのか、その実態について教えてもらいました。

実録! PTA不倫「短期間で恋に落ちやすく、危うさ満載……」

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PTA不倫はすきま時間不倫。私の場合、自転車不倫でもありました……家庭のすぐ側で進展していくのがPTA不倫の特徴。だからこそ、短い時間でもスリルとときめきで燃え上がるのかも……。

日ごろ、私が夫婦問題の相談を受けるなかで、不倫がテーマになることは、男女ともに多いです。PTA不倫も、そのひとつの典型。

まずは、PTA不倫がどんな風にはじまって、どんな末路を迎えるのか。昨今のPTA不倫事情として、実話をいくつかご紹介しましょう。

はじまりは自転車での帰り道 やがて密会 それも自転車で……

聡美さん(仮名、35歳)は、小5の息子の学校のPTA役員。話し合いが長引き、帰宅が遅くなったある日のこと、「同じ方向ですよね?一緒に帰りましょう」と声をかけられ、副会長の男性と土手の道を一緒に帰ることに。

自転車押しながら歩くうち、「あれ?この光景、なんだかなつかしい?」聡美さんの胸によみがえってきたのは、中学生の頃の思い出でした。

「中学生のとき、いつもこうして部活終わりに彼と帰ったのを思い出しちゃいました」聡美さんが頬をあからめて打ち明けたことを皮切りに、青春時代の恋愛話で盛り上がり……この日を境に二人は急接近。

家が近く、ちょっとしたすき間時間に会えることもあり、PTAの会合以外で二人が会う頻度は次第にアップ。もっと一緒にいたいと、やがて地元のラブホで逢瀬を重ねるように。車は人目につきやすいので、時間差を作り、誰かに見られないようにそれぞれ自転車でホテルへ。

二人の密会は、今も続いています。

PTA不倫のはじまりは「子ども以外の話が出たとき」

子ども以外の話になったとき、「子どもの親」の世界から、「女性」「男性」の世界へと意識が転換。聡美さんが中学時代の思い出を語ったとき、○○くんのママと××ちゃんのパパではなく、ひとりの女性とひとりの男性が向き合うことになってしまったというわけです。

PTAだって、子どもの話だけしているわけにもいきませんし、そりゃ、場を和やかにする無駄話をすることもありますよね。そこから不倫へと舵をきってしまうのは、心の隙や夫婦間で解消できていない不満やさみしさをかかえているから。

PTA不倫にはまらないためには、夫婦関係を充実させること

聡美さんのように、PTA不倫の落とし穴に落ちたくないのなら、いつだって夫婦がしあわせでいられるよう、努力を惜しまないことです。夫婦円満でうまくいっていたら、どんなに子ども以外の話をしたって、不倫ははじまらないのです。

パトロールでミイラ取りがミイラに! ママ友の協力でアリバイ工作も完璧

非行防止のためPTA役員が定期的に行う繁華街パトロール。真実さん(仮名、32歳)は、パトロールのグループ分けを前にドキドキしていました。というのも、PTA会長の男性が前から気になっていて、どうしても同じグループになりたかったのです。

仲のよいママ友がクジに上手に細工をしてくれたおかげで、真実さんは会長の男性とバディを組むことに成功。危なげな人がうろつく繁華街や暗い夜道を、ぴったり寄り添うように歩くうち、二人はいいムードに。今度二人きりで飲みに行く約束まで取りつけました。

家族ぐるみで仲良しのママ友がアリバイ工作に協力してくれるはずだから、夫にバレる心配はなし。「持つべきものは気の合うママ友」と真実さん。今は会長とのデートを心待ちにしています。

最高のママ友? 類は友を呼ぶ? ママ友選びは慎重に

「若いころは楽しかったなぁ」子育てもひと段落し、「夜遊び火遊びふたたび」となる人もいるようです。そんなとき、なにかと力になってくれるのがママ友の存在。

感覚が近くて若いころの仲間みたいで頼りになるし、アリバイ工作も完璧。そんな相手は、不倫にはまる人にとっては、最高・最強のママ友かもしれません。反対に、不倫にかかわりたくないと思っているなら、不倫に前向きなママ友とは、距離を置くほうが無難かもしれませんね。

夫のPTA不倫、ゆるさない! 相手の自宅へ怒鳴りこんで関係解消へ 

夫の方が時間の融通が利くこともあり、PTAがらみのことはすべて夫に任せていた沙織さん(仮名、40歳)。煩わしいことから解放されて快適だったのですが、最近どうも、夫の行動があやしい……PTAの仕事を一緒にしている娘の同級生ママと不倫をしているようなのです。

やがて証拠をつかんだ沙織さんは夫を問いただしましたが、のらりくらりと白を切るばかりでらちが明かない。意を決した沙織さんは、相手の家を直撃することにしました。

ピンポーン♪「不倫なんてやめてください!子どもに恥ずかしくないんですか!」「うちの夫をとらないで!」まくしたてる沙織さんの剣幕に、相手は顔面蒼白で平謝り。その後すぐに二人の不倫関係は解消されました。

PTA不倫の場合、個人情報がバレバレ

住所や電話番号といった個人情報がかんたんに相手方にばれてしまうのがPTA不倫。顔も簡単に確認できてしまうし、不倫された夫や妻が、不倫相手に突撃しようと思ったら、すぐにできてしまいます。

「バレたらどうしよう」感はほかの不倫よりものすごく、バレたら修羅場は必至。実際、夫同士の取っ組み合いという事例も私は聞いています。PTA不倫、怖いこともいっぱいです……。

PTAが楽しすぎ! 夫とのすれ違いが加速し、やがて離婚へ

年齢が近い3人の子育てに忙殺された日々がひと段落。久しく働いていないし、社会との接点がないことに不安を感じた涼子さん(仮名、38歳)は、長男の中学校のPTA役員を引き受けることにしました。

家から出ることは新鮮で、PTAの仕事にやりがいを感じたのはもちろん、行事のあとの打ち上げの飲み会は、涼子さんにとって大きな楽しみとなりました。

もともと夫とのコミュニケーションが面倒くさかった涼子さん。PTA活動に熱心になるにつれ、夫とのすれ違いは加速。夫婦の会話はいつしか業務連絡のみとなり、一緒に過ごす時間はどんどんなくなっていきました。

そんな夫婦の状況をPTAの飲み会でこぼしている涼子さんに、好意を寄せる男性があらわれ……やがて、不倫関係へ。

関係はPTA役員終了後も続き、夫との関係はついに破綻。夫から離婚を言い渡された涼子さんは、家を出て一人で暮らすことになってしまいました。

もともとの夫婦関係に問題あり?

私が思うに、涼子さんがPTAにのめりこんでしまったのは、夫婦円満ではなかったから。涼子さん夫婦には解決するべき問題があったのに、涼子さんも、夫も見て見ぬふりをして、長年放置してしまった。その結果が離婚。そういうことです。

このケース、PTAの場に原因があったとは思えません。涼子さんにとっては、打ち込めるものがPTA活動だったのではと思います。

ママは中学生の娘のPTA、パパは高校生の息子のPTAでW不倫!

博美さん(仮名、45歳)は娘の中学校のPTAで知り合った男性と不倫中。一方、夫は息子の高校のPTAで知り合った女性と不倫しているといいます。

中学校も高校も地元ではないので、ご近所にバレて噂になるという心配も少なく、博美さんは夫の不倫を知っているし、夫も博美さんの不倫を知っている。それでも、二人とも離婚するつもりはナシ。「わたしたち、マンネリ夫婦だからしょうがないわね」とあっけらかんと言い放つ博子さん。双方とも不倫継続中です。

不倫をマイナスと考えない夫婦もいる!

これは私が一番驚いたPTA不倫の事例です! 不倫をマイナスと考えない夫婦の存在を知り、びっくり。

不倫の結末は地獄しかないと思ってきましたが、博美さんは「夫にバレてるけど、夫も不倫しているから、お互いさま。とりあえず、このままでいいの」という考え。博美さん夫婦には、日々楽しんでいる余裕すら感じられるのです。

離婚するつもりはなく、お互い不倫を謳歌して継続、そんな夫婦もいるのですね。

PTA不倫はほかの不倫と何がちがう? はまりやすいタイプは?

不倫とは、夫との接点が薄くなった妻が、ほかに楽しみを見出したときにはじまるもの。不倫にもさまざまなシチュエーションがありますが、そのなかでもPTA不倫は燃え上がりやすいようで、そこには、PTA特有の事情がありました。

PTA不倫はお互い近場に住んでいるので進展がはやい

職場で不倫する場合、家は離れていることが多いので、二人で会う時間を捻出するのは結構たいへん。その点、地元のPTA不倫の場合、空き時間に、「ちょっとそこまでお買い物」感覚で会うことができます。PTA不倫の多くは「すきま時間不倫」と言えます。

たとえば、子どもが塾から帰ってくるまでの、2時間にも満たないような時間。「ちょっとだけでいいから会いたい」とメッセージを入れれば、近くに住んでいる相手なら、すぐに会うことができます。

家族には「買い物に行ってくるね」と言って、車で家を出る。ショッピングショッピングセンター屋内駐車場の柱の陰など、人目につかないところに車を停め、「ショッピングセンターの三階駐車場○○番に来て」などと連絡を入れるわけです。

ホテル代もかからず、人目もうまいこと避けられて、二人だけの世界。逢瀬の前後に知り合いに会ったとしても、「買い忘れがあって、あわてて買いに来たのー」などと自然な言い訳が可能。

PTA不倫体験者は、結構、スリリングなことをされているようです。

PTA不倫にはまるのはこんな人!

・毎日仕事と子どもの世話だけで生きていている
・夫から「子どもの母親」としてしか見られていない
・夫からも「ママ」と呼ばれている
・夫婦二人についての会話はなく、子どもがらみの話でしか盛り上がれない
・夫から認められていないと思っている
・夫とは長いことセックスレスだ

少しでも女性として見られたいという気持ちがある人なら、PTAで理想の男性や初恋の彼の面影を宿した男性に出会ったとき、簡単にクラッときてしまっても不思議ではありません。セックスレス夫婦など、夫にセクシャルな関係を求められない場合、ある意味、自然な気持ちの流れでしょう。もちろん性的要素はなく、純愛として「○○くんのパパが好き」という場合もあります。

人生100年時代。その半分も生きていない30代、40代でセクシャル要素を放棄してしまうなんて早すぎます。上記に当てはまり、まだ夫婦関係を立て直したいと思っている人は、すぐに夫とのコミュニケーション方法を見直しましょう。

PTAにイケメンはいないから不倫なんて……のウソ

「PTA不倫だなんて。そんなイケメンパパ、うちのPTAにはいないから関係なーし!」

そう、思っていませんか?

いやいや、甘い甘い。PTA不倫相手の男性は、ノンイケメン、加齢臭あり、ダサいファッション……、何でもありです。「不倫=イケメン男性と」みたいなイメージをお持ちの人も多いようですが、現実は違う違う。

・ママ同士の面倒なもめごとを丸くおさめた彼に、目がハートに
・リーダーシップのとり方がスマートで「この人カッコいい!頼りになる!」と惹かれて
・エクセルが苦手でPCの前で困り果てていたとき、懇切丁寧に教えてくれたのがうれしくて……

などなど、フック(異性のどんなところに惹かれるか)は人によって違います。

なお、あくまでも私個人の感想ですが……PTA不倫をしている男性、「格好いい」というより、「やさしい」「気がつく」「芸人さんみたいに面白い」そんなタイプが多いように思います。

PTA不倫の意外な結末 子どもは巻きこまれない?

実は、私が聞いている範囲では、PTA不倫が地域のすごいウワサになってしまったとか、親のPTA不倫が原因で子どもが転校、引っ越しを余儀なくされたといったケースは、あまりありません。誰もが「子どもの耳に入ったらかわいそう」と思うし、近場でのことだし、「見て見ぬふり」「うやむやにする」のが大人の態度ということでしょうか。

もちろんバレたら修羅場。前述のとおり、夫同士が取っ組み合いの大喧嘩というケースは耳にしました。それでも離婚に至ったケースは少なくて、PTA不倫は比較的静かに終息する、あるいはひそかに継続することが多いようです。

まとめ

最近の若いお父さんはわりとPTAに積極的な人が多いようです。あなたは夫のことが心配ですか?それとも自分がフラッときてしまいそうで怖い?

実態として、PTA不倫はあります。しかし、夫婦仲が円満だったらそんな心配はないはず。子どもがいても、仕事がいそがしくても、夫婦二人の会話、夫婦二人の時間を充実させましょう。そこに努力を惜しまなかった人にはきっと、しあわせな未来が待っています。

(文:三松真由美/構成:暮らしのチームクレア 小川睦美/漫画:ぺぷり)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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