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2021年01月22日 18:30 更新

夫婦円満4つのポイント! 「私たちこのままでいいのかな?」と思ったときとるべき行動は?

「なんだか最近夫とうまくかみ合わない」「夫と仲よくしたいのにどうしたらいいのかわからない」「夫婦って何だか面倒くさい」なんて思っていませんか? 夫婦問題を多数解決してきた三松真由美さんが、そんなモヤモヤをスッキリ解決♪ 実際にあった夫婦のお悩み相談事例をもとに、夫婦円満のためのポイントを教えてもらいました。

夫婦円満のためのコミュニケーション 夫婦のお悩み相談事例から

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夫婦として永遠を誓い合った仲でも、一度も関係に悩むことなく一生過ごすことなんて稀です。私たち、このままでいいのかな? そんな風に感じたとき、まずは夫婦円満のための行動をとってみて。

もっと夫と仲良く、円満夫婦になりたいのに、と、相談にみえる既婚女性、とっても多いんです。代表的な事例を、わたしのアドバイスと合わせて、ご紹介しますね。

お悩みその1:口数の少ない夫

葉子さん(仮名、30歳)の夫は口数が少なく、感情表現も控えめ。一緒にいてもほとんどしゃべってくれないので、いつもさみしさを感じています。

とはいえ、無口な夫におしゃべりを強要するわけにもいかず……。

愛情は、コツコツと、言葉や態度で、惜しみなく表現すること

夫婦円満の秘訣は愛情表現。

夫への愛を

・コツコツと
・言葉や態度で
・惜しみなく

あらわすことです。

葉子さんのように口頭で伝えるのがむずかしい旦那さんの場合、ホワイトボードやかわいい付箋を使ったコミュニケーションがおすすめです。

ホワイトボードと付箋の導入が夫婦を変えた!

葉子さんは、「お帰りなさい、今日も一日お疲れさま」といったメッセージを、洗面所の鏡など、帰宅した夫の目につきやすい場所に残しておくことにしました。すると、旦那さんが葉子さんのメッセージに対するリアクションを、ちょこっと書き残してくれるように。

夫の変化がうれしかった葉子さんは、思いきって「文字で伝えていたのは、あなたが話をしてくれないから苦肉の策だったの。やっぱりもっともっと話をして欲しいし、言葉をかけて欲しい」と伝えました。すると、「夜中疲れて帰ってきたときに僕のことを気遣う文字のメッセージがあって、とてもうれしかった。僕ももう少ししゃべるようにするよ」と言ってくれて、本当にわずかながらも夫婦の会話が増えたそう。

葉子さんのコツコツ愛情表現が、旦那さんの気持ちを動かしました。

お悩みその2:仕事が忙しくて構ってくれない夫

早紀さん(仮名、35歳)の夫は不動産系の企業勤務。

出勤時間は遅いのですがギリギリまで寝ているので朝、話をする余裕はなし。帰宅は夜遅く、早紀さんは子供と一緒にぐっすり眠ったころに帰ってくるので、夜に話をする時間はゼロ。土日も「疲れた」と寝てばかり。

早紀さんの生活はまるで母子家庭。もう少し構って欲しいけど、うっとうしいと思われてもイヤだし……。

夫婦の会話が業務連絡だけになってしまう前に手を打って!

くりかえしになりますが、夫婦円満の秘訣は愛情表現。

夫への愛を

・コツコツと
・言葉や態度で
・惜しみなく

あらわすことです。

夫婦の会話が「ごはん何時?」「お風呂洗っておいてくれる?」など、事務的な会話だけ、つまり業務連絡だけになってしまったらおしまいです。早紀さん夫婦はこのままだと早晩そうなってしまいそう。とはいえ、あきらめるのは早い! まだ間に合います。

マメなコミュニケーションと愛情表現を

コツコツと、多少おおげさな言葉や態度で、惜しみなく、ホワイトボード、付箋、ライン、何でも駆使して愛を表現しましょう。大げさなパフォーマンスで愛の言葉を口にするラテン系がいいお手本。「日本人は苦手だよねー」などと言わずにがんばって。

コツコツ努力していれば、ほんのわずかずつかもしれないけれど、そのうち必ず夫からの愛は返ってきます。だから、愛は、コツコツと、惜しみなく与えるべし!

お悩みその3:妻はスマホ、夫はゲーム 

かたときもスマホが手放せない沙也加さん(仮名、40歳)。

気になることはすぐに検索してラインで友人と情報を共有。いつだってつながれる友だちとのやり取りが楽しいから、夫が何時間もオンラインゲームをしている夫のことも別に気になりません。
でも、最近夫とまともにしゃべってないかも……。

若いうちにたくさん話をする大切さ

スマホやゲームが夫婦の時間を侵食する問題。これはとても深刻です。

妻はスマホ、夫はゲームという状況は、それぞれの穴蔵にこもっているのと同じで、もはや一緒に暮らしていないも同然。これが続けばやがてお互いを承認する会話ができなくなってしまいます。

夫婦の暮らしが将来も続いていくことを考えて!

夫婦の暮らし、まだまだ先は長いです。ときには5年先、10年先を想像して、ざっくり未来の人生設計なんかを語り合う時間を持ちましょう。そういったゆったりとした時間が夫婦の絆を強くします。

「若いときに50代、60代の自分たちを想像する会話をしておけばよかった」
「夫は子供たちが巣立ったら田舎に戻って夫婦二人で民宿やりたかったらしいの。でも、50歳も過ぎてからそんなこと言われてもねぇ。覚悟も準備もできてないし、無理ですよ」

そんな話を、熟年夫婦からはよく聞きます。年をとってから、若いころのコミュニケーション不足を嘆いても、あとの祭りです。

お悩みその4:近ごろ元気のない夫、なんて声かけたらいい?

このお悩みは本当に多いんです。夫はどうして何も言ってくれないの? 私はなんと声をかけたらいいの? というもの。

放っておいて欲しい
一人になりたい
ただただ部屋にこもりたい
構って欲しい
明るく場を盛り上げて欲しい

夫のキャラクターによって希望は異なるでしょうが、共通して言えるのは、「いきなりおせっかいを焼くのはNG」ということ。

わからないときは聞く、質問力を身に着けて!

助けを求めているのだとしたら、どんな助けを求めているのかをうまく聞き出す必要があります。日頃から、旦那さんの気持ちを上手に引き出すための、質問力を磨いておきましょう。

どうしていいかわからないからこそ、聞く。聞くための質問力を日ごろから鍛えておく。旦那さんが弱っているとき、頼りになる妻でいたいものです。

お悩みその5:夫と言い争いが絶えない

夜お風呂に入らない夫がイヤでイヤでたまらないみさ子さん(仮名、37歳)。今日もそのことで口論に。

「気持ち悪いし汚い!夜お風呂に入ってよ!」
「朝入るんだからいいじゃないか!」

毎日そんなやり取りがくり繰り返され、険悪ムードは常態に。子供たちも「今日もまた始まった」とうんざりしています。

もう、こうなってくるとみさ子さんの怒りは、夫がいるだけでムカつくレベルに。夜お風呂に入ってくれれば、それで済む話なのですが……。

個性、許容の限界を知って落としどころを見つけて

気に入らない、言い争いになる、キーっと怒ってしまう、そこには必ず何かがあります。そこにある何かは、きちんとブレイクダウンしておきましょう。40代後半、50代ともなると歩み寄りは、歩み寄りは期待できません。若いうちにつぶしておくことが肝心です。

みさ子さんの場合、このままだと夫は「俺は夜風呂には入らん!」スタイルを確立してしまいます。早急にきちんと話をして、二人が納得する落としどころを探しましょう。

ポイントをリストアップして冷静に話し合いを

喧嘩になるのは、それぞれに個性があり、許容できる限界もそれぞれ違うからです。

具体的な話し合いの進め方は

1)「あなたが怒ること」「私が怒ること」をリストアップ
2)ここまでなら許せるという、相手の個性を認めて少しでも歩み寄った案を提示する。

の順で行いましょう。

たとえば、みさ子さんの場合、歩み寄り案は次のような感じ。

・夜お風呂に入らない日が週イチなら我慢する。
・お風呂に入らなくてもいいけど、顔と足は洗って欲しい。

これまでいちいち怒っていたことで怒らずに済むような案を考えることが肝心です。こちらから歩み寄りを見せることで、旦那さんも硬化していた態度をやわらげてくれることでしょう。

許容の限界にかかわる話し合いは、次の「夫婦円満5つのポイント」でお話しする「夫婦会議のアジェンダ」に入れると良いでしょう。

夫婦円満のためにとるべき行動は? 4つのポイント

夫婦のお悩み相談事例からは、じょうずなコミュニケーションにはコツがあり、夫婦といえども努力が必要ということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

でも、「なんで私ばかりが努力しなきゃいけないの?」と思った人も多いはず。そのあたりの理由も含めて、ここからは「夫婦円満5つのポイント」についてお話します。

ポイントその1:夫婦二人で話す時間を持つ~会社の会議みたいにアジェンダを用意 

「今日は家事の改革について会議をします」といったように、話したいこと、決めたい項目を箇条書きにしてリストアップしておきましょう。「何のために何の話をするか」を明確にして、二人で話すことが大切です。

現実的なところでは、両親の介護やそれにかかるお金のことなど、いざというときに備える話もしておくと、心構えができます。

必要な話し合いだけでなく、夢や理想を語ることも大事!

話し合いマストなミッションだけでなく、5年後どうする?10年後どうなっていたい?など、ふんわりとした将来の理想をともに考えることも入れておくのを忘れずに。

ポイントその2:冷静になるためのトリガーを決めておく~相手の視点で自分を見つめる「想像力」を忘れない

一生懸命話してもわかってもらえないときなど、感情がたかぶって激しい言葉をぶつけてしまうこともありますよね。そんなときは、一息入れて、罵倒されている側はどんな気持ち?自分があんな風に言われて耐えられる?と、相手の立場から見る「想像力」を働かせましょう。

「ドラマのワンシーン」を見ているように、自分の状況を俯瞰してみると……どうですか? 「これ、夫が、可哀そう…」「ムッチャ怖い鬼嫁」そう思えてきませんか?

冷静になるためのトリガーアクションを決めておくといい!

一息入れて冷静さを取り戻すため、意識を変える自分なりのアクションを1つ決めておきましょう。たとえば……

・指を折って10数える
・深呼吸三回
・外に出て空を1分見る
・自分の部屋に戻ってクッションを叩きつける
・ほっぺたを三回たたく

トリガーアクションを決め、冷静さを取り戻すワンクッションが習慣になれば、話し合いもぐっと建設的に進められるようになるはずです。

ポイントその3:妻が変われば夫は変わる~だって女性の方が強いんだからしょうがない

残念ながら女性ががんばらなければ、なかなか男性は変わってくれない。これはもう、まぎれもない事実、と私は考えています。

なぜか? それは、女子の方が生きていく力が強いことが多いから。だから、夫婦関係も、女子が引っ張っていくしかないのです。

ここがすごい! 女子のすぐれた特質

私が考える、女子のすぐれた特質とは、たとえばこんなことです。

・コミュニケーション能力が高い
・共感力が高い
・継続力がある
・毎月の生理や出産の痛みに耐えるタフさ
・脳科学的にも女性の方がしゃべる脳、伝える脳が発達しているとか?
・男性は勃起しなくなって挿入ができなくなるけど、女子は膣メンテナンスさえしていれば80歳になっても受け入れられる。

おマセさんな女子の優位が大人になっても続いている!

子供のころ、女子の方がおマセさんというのは、よく言われることですよね。

老人になったって同じです。定年後さみしくて枯れていく男性は多く、女性は何歳になっても交際範囲を広く保ち、華やかににぎやかに生きています。子供のころだけでなく、死ぬまで女子は男子より大人なことが多いのです。

だから、「なんで女性ばっかりがそんなに頑張らなきゃいけないんですか!」というのは愚問。実年齢に関係なく、「私の方がお姉さん」の自負を持てば、ちょっとしたことで怒ったりしない大人の余裕が生まれて、いろいろなことがうまくいくようになります。夫婦円満は女性次第、というのが、私の持論です。

たとえ返って来なくても、言葉のアプローチや惜しみない100%の愛情表現を、続ける!続ける!続ける! 愛情をもって旦那を育てる。そうやって頑張った人が、結局、しあわせにラブラブで生きている。そういうことです。

ポイントその4:「セックス」をうやむやにしない~夫婦にとって大切なこと

どんなことをして欲しいか、夫婦で話したことはありますか? 恥ずかしくても、ここは夫婦円満のため、お互いのセックスの嗜好をきちんと知ってすり合わせましょう。

その際、求められるのが質問力。上手に相手の好みを聞き出して、お互い気持ちの良いセックスができるよう、二人で話合いましょう。

挿入がなくても、お互いを異性として認め合う行為はセックスといえる

人生100年時代。いくつになっても、行為をともなわなくても「セクシャルな気持ちになる」ことはとても大切。お互いを異性として認め合うという意味で、セクシャルなアクションをずっと続けましょう。

挿入を伴わないふれあいまで、すべてふくめるのが人生100年時代のセックスだと私は考えます。いくつになっても手をつないでいるだけで、人は恋人同士に見えるから不思議。私は80歳になっても夫と手をつないで歩くつもりです。

いくつになってもディープキスを忘れないで

そして、いくつになってもディープキスができる。これも私が大切にしたいポイント。ほっぺにチュッ、なんてダメダメ。チュッでは脳がセクシーモードに変換しません。

ディープキスは大人のキス。みなさんにもディープキスができる老人になって欲しい。いくつになっても「君を欲しているぜベイビー」の精神を忘れずに生きたいものです。

まとめ「子どもの独り立ちを嘆く母親にならないで!」

子どもがらみでないと話題がない、子どもがいないとシーンと静まり返って笑いがない、そんな困った夫婦にならないでください。それは「子どもがいればしあわせで家族円満と思っているかもしれないけど、夫婦円満ではない」ということなのですから。

今はまだ想像できないかもしれませんが、子どもは絶対に家を出ていきます。出ていかなかったら困ります。だから、子どもも大切ですけれど、夫との関係、夫婦関係はもっと大切。夫婦の絆を強固にすることを忘れてはいけません。

子どもが自分の手から離れたとき、あなたはどうなりそうですか?さめざめと泣いてしまいそう?遠くに離れても、あれこれ構ってしまいそう?

母親が子どもにコミットし過ぎると、将来、立派なイヤな姑になっちゃいます。生涯かけて向き合うべきは、自分の夫、そのことを忘れずに。

ラブラブな夫婦は、子どもの巣立ちをあまり悲しみません。「やったー! パパと二人でいろんなところに行けちゃう!」てな調子です。これで隣の部屋を気にせずエッチもできますしね。これが、夫婦円満ということだと、私は考えています。

(文:三松真由美/構成:暮らしのチームクレア 小川睦美/漫画:ぺぷり)

※画像はイメージです

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