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2020年12月30日 18:45 更新

【漫画】はじめての出産、退院後の眠れない夜。『外科医が母になりました。』Vol.3

はじめての赤ちゃん。かわいくてかわいくて、でも、それだけじゃなかった……! 外科医として働くミューさんの、はじめての出産、子育てを描く連載『外科医が母になりました。』。医師だからこそ感じることもあれば、ほかのママと同じように悩むこともあって……。

「何か変」って、母親の私が気付けなかったらどうしよう?

前回の続きです。
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お疲れさまです。ミューです。

小児科で研修をしているとき、

「母親の『なにか変』『なにかいつもと違う気がする』という感覚は大切にした方がいいよ』

と言われたことがあります。

子供の診察がうまくできなかった自分には、とても印象に残った言葉でした。

きっと、私達が毎日患者さんをみていて少し元気がないことに気づくことがあるように、子供と毎日過ごしている親だから気付けることが少なからずあるのだと思います。


母になって、昔言われたこの言葉を思い出し、

「もし気づくべき母親のわたしが見逃してしまったらどうしよう」

と、かえって恐怖が浮き彫りにされたような気がしていました。


夜寝ている間に、布団で呼吸ができなくなっていたら。

ミルクを吐いて誤嚥(気管に入ってしまうこと)していたら。

目が冷めたら息をしていなかったら、どうしよう。


そんな想像をしては、1人起きてじっと眠る赤ちゃんを見つめていました。(それでもそのうち眠くて寝ちゃうんですけど。。。)


研修医を卒業し、1人で救急外来を任されるようになった頃、異常を見逃す恐怖と戦いながら診察していた気持ちと少し似ていました。


親になるということが、こんな重圧を受けとめることだと考えると、毎日赤ちゃんと24時間を共に過ごしていることが、どれだけすごいことなのか。

毎日怖いと思いながら過ごしているお母さんがいたら、逃げずに隣にいるだけで十分すごい!と伝えたいです。


研修医のあの頃、そのことに思いを馳せられていたら、赤ちゃんを連れてくるお母さん、お父さんたちとの関わり方が、少し違うものになったのではないかと思います。


(漫画・文:ミュー)


次回更新は、1/13(水)の予定です。

ミューさんのプロフィール

30代外科医。息子を出産後、一年間育休をとり現在は大学病院勤務。
高齢者が好きで、専門は癌と緩和ケア。

Blog「外科医ミューのオペレコ☆」
Twitter @myumyumoon
  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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