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2021年05月29日 12:02 更新

<時期別>離乳食の味噌汁レシピ!取り分けのコツ【管理栄養士監修】

具材のバリエーションが多く取り分けもしやすい味噌汁は、離乳食の味方になってくれるメニューです。でもちょっとした注意点も。今回は気になる塩分や取り分けのコツについて解説するとともに、赤ちゃんが喜んで食べる味噌汁レシピなどをご紹介します。

味噌汁、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

味噌汁

味噌汁は、味の濃さやかたさ・形状に気をつければどの時期でも食べられます。

ただし、最初のうちは味噌投入前に取り分けることをおすすめします。具体的には、大人用の味噌汁を作る際、味噌を入れる前に取り出した具材(にんじん、じゃがいも、豆腐)を、初期ならペーストにして、中期ならばスプーンで簡単に潰れるぐらいのかたさにしてつぶすことで離乳食に流用できますよ。

  ■ワンポイントアドバイス■

味噌汁で野菜をたっぷり食べよう

味噌汁の具材はさまざまですね。味噌は塩分を含むので味噌汁をたくさん飲むのは体によくありませんが、具材に工夫すればたくさんの野菜を摂ることもできます。汁の部分をなるべく少なくして、野菜を茹で汁ごと摂ることで、ビタミンやミネラルも補給できます。

味噌汁の取り分けに挑戦! 塩分や具材について

味を見るお母さん

離乳食のためだけに味噌汁を作る必要はありません。大人の味噌汁からちょっと取り分けるのがおすすめです。豚汁のようにいろいろな食材を大人用の味噌汁としてたくさん作っておくと、そこから赤ちゃんのために具を取り出してあげるといいですね。

赤ちゃんのお味噌汁の塩分は?

赤ちゃんのお味噌汁を作る場合は塩分が少し気になりますよね。

離乳後期(9〜11ヶ月ごろ)まではごく薄味に、離乳完了期以降はだいたい大人がおいしいと思う味付けの半分〜ちょっと薄いくらいが目安です。

大人の分から半分を取り分けて、半分はだし汁やお湯で薄めるくらいがいいでしょう。

具材の塩分は大丈夫?

豆腐の味噌汁

離乳中期でも、豆腐などであれば大人用の味噌汁の具を赤ちゃんにそのままあげてもいいでしょう。ペーストにしたりつぶしたりすれば、野菜も食べられます。

「塩分が多すぎるのでは?」思うかもしれませんが、他のメニューで一切味付けをしなければ、食材が含む多少の塩分程度は特に問題はありません。たとえば、おかゆをあまり食べてくれないなと思ったら、大人の味噌汁のさつまいもなどをちょっと取り出してまぜてあげたりすると食べることもあります。

取り分けにぴったりな具材は?

野菜を切る

味噌汁は幅広くいろいろな具材が合いますが、離乳食への取り分けを考えるのであれば大根玉ねぎキャベツは煮込むことで繊維がやわらかくなり、食べやすくなるのでおすすめです。また、かぼちゃさつまいもを入れることでほんのり甘い味噌汁になり、自然なとろみが出ますよ。

赤ちゃんに与える分は、最初はクタクタに煮込んで、離乳完了期までに少しずつ歯ごたえが残る感じに仕上げるといいでしょう。

味噌汁は冷凍保存(フリージング)できる?

味噌汁の保存

基本は大人からの取り分けやなどをおすすめしますが、大人の食事が和食ばかりではないことも考え、そんな時に冷凍保存してあると便利です。

味噌は香りがとびやすいため、味噌汁を冷凍すると風味が落ちてしまいます。そのため、味噌を入れる前の汁物の状態で冷凍するのがおすすめです。使う際に必ず再加熱をすることと、だし汁の冷凍ストックなどは1週間を目途に使い切りましょう。

具材とだし汁を一緒に冷凍したり、具材と別々にに分けて冷凍しておくと味噌汁以外のメニューにもアレンジして使うことができます。また、カットした野菜を火を通す前の状態で冷凍しておくのもおすすめです。

離乳食の味噌汁レシピ! 後期・完了期3選

それでは最後に、離乳食の味噌汁レシピをご紹介します。「汁物が大好物!」という赤ちゃんは多いので、ぜひ作ってみてくださいね。

<離乳後期のレシピ>取り分け|ほんのり甘いほうとう風味噌汁

大人用のほうとう鍋

材料(作りやすい分量)

・かぼちゃ 20g 
・玉ねぎ 20g 
・にんじん 20g 
・豚肉赤身 20g 
・だし汁 200cc程度(足りなければ足してください)
・味噌 小さじ1

作り方

① 大人のほうとうから調味料を入れる前に取り分ける
② アクが出てきたら取り除き味噌を入れてできあがり

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>石狩鍋風味噌汁

石狩鍋

材料(作りやすい分量)

・生鮭 15g(塩分がついていないもの)
・白菜 20g
・じゃがいも 20g
・にんじん 10g
・だし汁 200cc
・味噌  小さじ1
・無塩バター 小さじ1/4(入れなくても可)

作り方

① 生鮭の骨や皮を取り除き、臭みを抜くため熱湯をかける
② 食材を食べやすい大きさに切り、だし汁で煮る
③ 落し蓋をして全体に火が通ったら味噌を入れる
④ お好みで、コクを出すためのバターを入れてできあがり

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>フリージング活用|洋風味噌汁

洋風味噌汁

材料(作りやすい分量)

・じゃがいも 20g:あらかじめ皮を取って冷凍
・たまねぎ 20g:スライスして冷凍
・にんじん 20g:スライスして冷凍
・鶏ささみ 20g:冷凍する場合は茹ででから
・牛乳 50cc
・味噌 小さじ1
・だし汁 200cc:かつおだしなどを冷凍したもの

作り方

① だし汁を解凍し、その中に野菜と鶏ささみを入れる
② 落し蓋をして中火で火が通るまで煮る
③ ②ができたら味噌を溶かし入れて最後に牛乳を入れ、ひと煮立ちしたらできあがり

  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

おいしい赤ちゃん

味噌汁は日本の食文化のひとつです。そして何よりも大人からの取り分けがしやすいという利点もあります。気になるのが塩分ですが、離乳の開始時期は「調味料は必要ない」とされています。しかし月齢が進んでくると、味付けが薄いと離乳食が進まなくなる場合もあります。厳密に塩分計算などするよりも、日々の心がけで大人もあかちゃんと一緒に減塩生活を楽しめるとよいですね。

(文:シライカヨコ 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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