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2022年01月06日 14:57 更新

2022年の土用の丑の日はいつ? 土用の丑の日を解説

2022年の土用の丑の日はいつかご存じですか。多くの人は、スーパーのチラシではじめて日付を知るのではないでしょうか? 日本では、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がありますが、ほかにもさまざまな風習があります。日付を確認して、土用の丑の日を迎える準備をしてみましょう。家族の健康維持に役立ちますよ。

2022年 土用の丑の日はいつ?

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土用の丑の日は、1年に1回だと思っていませんか?実は、土用の丑の日は年に何回もあるのです。

季節の変わり目に何回もある

土用の丑の日の「土用」は、1年のうちのある期間をあらわす言葉です。「土用」にあたる期間は、年に4回あります。立春、立夏、立秋、立冬という季節の変わり目にあたる日の、前の期間です。約18日間が「土用」の期間になります。

中国の陰陽五行説では、春、夏、秋、冬の季節を、それぞれ木、火、金、水に当てはめています。五行は、木、火、土、金、水ですから、土がありませんね。この土を、それぞれの季節の終わりの18日間に当てはめて、季節の変わり目の18日間を「土用」としています。

昔の暦では、日にちを十二支で表していました。十二支は、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)の順です。

「土用」の期間にある丑の日を、「土用の丑の日」といいます。

たとえば、立春の前の土用の1日目が丑の日だったとすると、11日後にはまた丑の日がめぐってきますね。土用は18日間ありますから、立春前の土用の丑の日は、2回ある、というケースもありうるわけです。

立春、立夏、立秋、立冬は、太陽の通る道(黄道)を4つにわけたものですので、毎年微妙に日付が変わります。そのため、土用の丑の日も毎年一定ではありません。

【2022年】1月24日、4月18日、4月30日、7月23日、8月4日、10月27日

【2023年】1月19日、1月31日、4月25日、7月30日、10月22日、11月3日

【2024年】1月26日、4月19日、7月24日、8月5日、10月28日

なぜうなぎを食べるの?

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日本では、夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣があります。夏バテを防ぎ、疲労を回復するためなのですが、ほかの食材ではなく、うなぎを食べるようになったことには理由があります。

平賀源内のコピーが原因だった

うなぎを食べる習慣ができたのは、江戸時代だと言われています。当時、発明家であり、学者であった平賀源内が、知り合いのうなぎ屋から相談を受けたことがきっかけです。夏場に売り上げが落ちて困っているうなぎ屋のために、「本日、土用丑の日」というキャッチコピーを書いたのだそうです。

もともと、万葉集のなかに大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ うなぎとり召せ」という歌があり、うなぎが夏バテによいといういわれがありました。また、「丑の日にうのつく食べ物を食べると病気をしない」と信じられていたこともあり、うなぎは丑の日の食べ物としてぴったりだったようです。

土用の丑の日の風習

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夏の土用の丑の日にはうなぎを食べるだけではなく、さまざまな習慣があります。

夏を迎える準備をしよう

土用の丑の日は年に数日ありますが、人々が意識をして過ごすのは、夏の土用です。湿度が高く気温もあがる夏は、体調を崩しやすいため、「栄養のあるものを食べる」という習慣ができたのでしょう。ほかにも、この時期におこなわれる習慣は、夏を迎える準備として合理的です。

たとえば、「土用の虫干し」は、梅雨の間にカビ臭くなってしまった衣類を風に当てて干す作業です。昔は衣類だけではなく、書物や掛け軸など、大事なものを陰干しして乾燥させていました。

また、薬草湯を作ってお湯につかる「丑湯」という習慣もあります。ドクダミなどの薬草を使うのですが、江戸時代には桃の葉を使った桃湯にしていたそうです。桃の葉は、肌によいといわれていますので、あせもや湿疹ができやすい夏にはいいですね。

土用の丑には疲労回復に効く食べ物を

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夏の土用の丑の日には、スーパーなどでうなぎの売り出しがありますが、うなぎにかぎらず「うのつく食べ物」を用意してみましょう。

牛肉や梅干しなどがおすすめ

・牛肉
牛の肉は、たんぱく質が豊富です。たんぱく質はアミノ酸でできており、牛肉のたんぱく質のなかには人の体内で作ることができない必須アミノ酸がバランスよく含まれています。

・梅干し
梅干しには、クエン酸が多く含まれています。クエン酸は、疲労回復にぴったり。すっぱい味が食欲を増進させてくれます。食欲が落ちる暑い季節に食べるのは、理にかなっていますね。

・瓜(うり)
きゅうりやすいかなどの瓜科の食物には、水分が多く、体を冷やす働きがあります。ほてった体を冷やし、体調を整えるために、食べてみてください。


ほかにも、夏の土用の時期に栄養価が高まるしじみや牡蠣もおすすめです。どちらも栄養豊富な食べ物で、滋養がありますよ。

まとめ

土用の丑の日は、年に数日ありますが、一般的には夏の土用の期間にめぐってくる丑の日を指します。毎年日付は変わり、年によっては2日あります。その場合、最初の土用の丑の日を「一の丑」、次の土用の丑の日を「二の丑」と呼んでいます。2022年は、7月23日となります。ぜひ準備をして、暑い夏をのりきってください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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