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2020年11月30日 20:30 更新

「サレ妻」って何? なりやすい人の特徴は? 探偵社の相談員があなたのサレ妻傾向を診断

「サレ妻」とは、夫に浮気されている妻のこと。カジュアルに広まった言葉ですが、「もしかして私、サレ妻予備軍……?」とドキリとする人も多いようです。探偵社で相談員を務める「浮気のプロ」泉谷美奈子さんが、「サレ妻傾向チェックリスト」であなたのサレ妻傾向を診断! 「サレ妻」になりやすい人の特徴も教えてもらいます。

「サレ妻」とは? 探偵社の相談員が語る実態は?

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「サレ妻」って何? 心当たりがまったくないような、「デキる妻」でも、いや「デキる妻」だからこそ、サレ妻になっちゃってること、あるんです! あなたは大丈夫……?

「サレ妻」という言葉は、「夫に浮気・不倫された妻」という意味で使われています。

この言葉が世に広まったのは、不倫された妻側にスポットを当てたテレビドラマがきっかけのようです。ドラマが共感を呼び、さらにSNSなどで徐々に浸透し、「サレ妻」というワードが世間に周知されたのです。

「サレ妻」と「シタ夫」

ちなみに、妻に浮気された夫は「サレ夫」、浮気した妻は「シタ妻」、浮気した夫は「シタ夫」と呼ばれています。

ここまで読んで、「私には関係ないかな」と思う既婚女性も当然いらっしゃるでしょう。でも、探偵社で多くの不倫相談にあたった経験から言いますと、あなたが今、幸せな家庭の中で、心穏やかに過ごしていると感じていたとしても、ある日を境に突然「サレ妻」になってしまうこともあります。

この記事では、「サレ妻」になりやすい方のパターンや共通点、「サレ妻」になってしまったらどうすればいいかを取りあげていきます。

「サレ妻」を生み出す「シタ夫」の心理は?

夫はどうして浮気するの? 「シタ夫」の勝手な心理を解説します。

「浮気はするけど嫁が大切」

夫の浮気が発覚したとき、たいていの女性は「私のことはもう愛していないの?」と、夫婦関係に絶望を感じたり、自信をなくしてしまいます。

しかし、実際のところ、夫からすると「浮気をすること」と「妻に対する愛情を失うこと」は連動していないことが多いのです。

むしろ、浮気に走った「シタ夫」の心理としては、根本的に妻のことが大切で、家庭も壊したくないと思っていることも少なくありません。

「妻も不倫相手も失いたくない」

「シタ夫」の心は、浮気相手に向いている状態。しかし、同時に家族に対する後ろめたさや、バレないかという不安を感じています。その結果、「よい夫、よい父親」を演じたり、今まで以上に優しい態度で接するようなことも、よくあります。

「シタ夫」からすると、妻も不倫相手も「どちらも大事で、失いたくない相手」であるわけです。

かなり身勝手で、ムシのよい話ですよね。「サレ妻」になってしまった方は、たまったものではありません。

「不倫相手の望みに応えなければ……」

やさしい男性ほど、不倫相手との関係の深さに比例するように、不倫相手の望むことに応えなければいけないという義務感を抱いてしまう傾向があります。

・自分自身の意思よりも、不倫相手の意思を優先した言動をとるようになる
・不倫相手への愛情が深くなり、結婚をほのめかす
・不倫相手の女性が妊娠してしまう

実際に、このような取り返しのつかないことになってしまった事例もあります。

あなたも「サレ妻」予備群かも? 浮気されやすい傾向を12のチェックポイントから診断!

私は探偵社の相談員という仕事柄、リアルな「サレ妻」とお話しする機会が多く、たくさんの相談を受け、事例を見てきました。

美意識が高く、気立てのよい女性であっても「サレ妻」になってしまうこともあります。

・毎日家事、育児を一生懸命こなして、精いっぱい頑張ってきたのに、気が付いたら「サレ妻」に……
・夫に尽くし、夫からも愛されていると思っていたのに、夫の心はいつの間にか別の女性に……
・やさしくマメな男性で、独身時代のデートはいつも最高だったけれど、結婚してみたら、単なる女好きの浮気性だった……

このようにいろいろなケースがありますが、多くの「サレ妻」とお会いしているうちに、いくつかのパターンと共通点があることに気づきました。

あなたの「サレ妻」傾向チェックリストを用意したので、どのパターンに、いくつ当てはまるかを、まずはチェックしてみてください。

あなたの「サレ妻」傾向をチェック!

パターンA

・家事も育児も仕事も完璧にこなしている(スキがない)
・基本的にはなんでも自分でできる(夫に頼らない)
・家事、育児、仕事、趣味などに追われ、夫のことはほったらかし(無関心)

パターンB

・夫の事はなんでも知りたい
・夫のことが今も大好きで、たいていのことは許せる
・笑顔での会話が減った気がしてさみしい

パターンC

・夫婦のスキンシップはあまりない
・セックスレスだ
・夫婦のセックスは子どもをつくるためだと思う

パターンD

・身だしなみを気にしない、だらしない、恥じらいがない
・夫とケンカが多い、言葉づかいが悪い
・(とくに子どもを介して)夫に不満や要求を言う

パターン別 「サレ妻」傾向の結果診断

パターンAを多くチェックした人は、「カンペキすぎてサレ妻」になる可能性が

Aに多くチェックをつけたあなたは、きっと「できるタイプ」。職場や友人関係でも、頼られがちで、充実した人生を送っているかもしれません。共働きが当たり前になりつつある現在、夫にとっても、「自慢の妻」「頼れる人生のパートナー」となり得る存在です。

ただ、あなたの夫が「頼りがいのある存在でいたい」とプライドの高いタイプだった場合、家庭で自分の存在価値を感じられないという夫婦間のミスマッチから、あなたが「サレ妻」になってしまう可能性が。

このタイプの方が探偵社に相談にいらっしゃるときは、もう離婚、あるいは夫と対決する覚悟があって、証拠を集める決意がついていることが多いです。逆に言えば、決意が固まるまではなかなか相談はできない、人に弱みを見せることが苦手な方なのでは……とも思います。他人には見せられない弱みを、夫婦間で共有できていれば、あるいは……と、思わされることも多いのです。

パターンBを多くチェックした人は、「夫に油断されてサレ妻」になる可能性が

Bに多くチェックをつけたあなたは、きっと「尽くすタイプ」。「モテ」につながる、男性を心地よく、リラックスさせることのできる方でしょう。夫である男性も、結婚前はあなたのそんなところに魅かれて、あなたと結婚したのかもしれません。

ただ、どんなに心地よい関係でも、日常となると慣れて飽きてしまうのが人間の悲しい性質です。あなたが夫を大切にすればするほど、夫はあなたからの愛情を当たり前と思い、スリルや解放感を求めて浮気に走る、という事態が考えられます。

このタイプのご相談者様は、夫よりも浮気相手への憎しみを募らせて相談にみえるケースが多いです。しかし、真の原因が夫の油断にある場合、いったん浮気相手と別れさせることに成功しても、夫がまた別の浮気を繰り返すことも。浮気相手への嫉妬を夫に見せることで、ご自分の「サレ妻」としての立場を強化してしまうことがある点に注意してください。

パターンCを多くチェックした人は、「夫の欲求不満でサレ妻」になる可能性が

性欲だけが原因で浮気をする男性は、

・もともと非常に性欲が強い
・はっきりした性的嗜好があり、妻と共有できない

といったケースを除けば、実のところ、一般にはそこまで多くはないという印象があります。

ただし、ほかに夫婦間に問題があったとき、セックスレスや日ごろのスキンシップ不足は、不満を爆発させる燃料になってしまうことがあります。夫婦間でセックスや子づくり、スキンシップに関する認識は、ある程度一致させておくことが、「サレ妻」にならないための予防策としては有効ですよ。

パターンDを多くチェックした人は、「自己評価低すぎてサレ妻」になる可能性が

ここに多くのチェックをつけた方、実は夫の浮気は自分の責任でもある、と内心でご自分を責めているのかもしれません。

もちろん、文句ばかりいう妻や、だらしなく、女としての魅力を感じられなくなった妻に夫がうんざりして、浮気に走るというケースもあります。ただし、本当に「これは夫に浮気されても仕方ないのでは……」という妻が、自分でそうと気づいているケースは、きわめて少ないもの。

夫が浮気するのは自分が悪い、自分のせいかもしれない、と自分を責めてしまうようであれば、あなたたち夫婦の関係が、いつでも一方的に夫が正しい、アンバランスなものになってしまっているのかもしれません。

浮気、いわゆる不貞行為は、理由はどうあれ、法律上は「した側」が有責です。夫に浮気の疑いがあるなら、「自分が悪いのだから……」と放置せず、証拠を集め、自分の意思で夫と対決してみることが、実は「サレ妻」脱却の有効な一手になるかもしれません。

「サレ妻」の実態! 探偵社への相談事例を紹介

もしも、あなたが「サレ妻」になってしまったと気が付いた時、あまりにもショックが大きくて、なかなか現実を受け止めることができないかもしれません。

実際に、裏切った夫を責め立てたり、不倫相手を罵倒したり、ご自分を責め、自己嫌悪に陥ってしまうご相談者様を数多く見てきました。

また、夫に浮気された腹いせで、やられたらやり返す!と脳裏によぎってしまう方も少なくないでしょう。

しかし、夫への復讐のために、「シタ妻」になっては、惨めで虚しくなるだけではなく、あなたが不利になってしまうこともあります。投げやりになるのは、絶対に止めましょう。

ここからは、「サレ妻」になってしまった方は、いったいどのようなことを望んで探偵社に相談に来られるのか、その実態をご紹介していきます。それぞれ、探偵社相談員としてのアドバイスも添えています。

不倫相手が誰なのか知りたい

夫の浮気に気が付いたとき、たいていの妻は、不倫相手のことを知りたがります。

容姿や年齢が一番気になるところで「どこが自分よりも優れているか?」と、相手女性をライバル視したり、自分と比較したくなる心理が働くのかもしれません。

また、以下にも取り上げますが、不倫相手に慰謝料を請求したい場合には、相手女性の身元や既婚者であるのかどうかを把握しておくことが必要になります。

このような調査は、探偵社の得意とするところ。ぜひ、頼っていただけたらと思います。

不倫相手と夫を別れさせたい

「別れさせ屋」「別れさせ工作」「復縁工作」というものをご存じですか?

このような職種は実在し、実際に依頼を検討しているご相談者様もいらっしゃいました。

しかし、このような業務を請け負う探偵社や業者は、公序良俗に反するばかりでなく、依頼した側もトラブルに巻きこまれてしまう可能性があるので、安易に利用しない方がよいでしょう。

不倫相手と夫を別れさせるための最良の方法は、夫に、一人の女性として、家族として、真摯に向き合うことかもしれません。

不倫相手のことはいったん置いておき、夫が浮気していることが「つらい」「悲しい」という気持ちを伝え、夫婦で向き合うこと。これが、夫を不倫相手と別れさせる第一歩だと感じています。

たとえ言い合いになってしまったとしても、お互いの気持ちを素直に伝え合うことが肝心なのではないでしょうか。

不倫相手に復讐したい

「夫の不倫相手へ制裁を与えたい!」「復讐したい!」このように考える「サレ妻」ご相談者様も少なくありません。

夫の不倫相手に合法的にダメージを与える方法は、不貞行為に対する慰謝料を請求することです。そのための証拠集めには、探偵社はお役に立てるはずです。

慰謝料を請求することによって、経済的な制裁を与えることができるのはもちろん、精神的、社会的にもダメージを与えることができる場合もあります。

注意したいのは、夫の不倫相手への制裁、復讐の方法を間違えると、「サレ妻」側の責任が問われてしまうことです。

手っ取り早く不倫相手に復讐できると思われるかもしれませんが、次のような制裁方法は、ご自身のためにも、絶対にやめておきましょう。

・SNSで不倫相手の個人情報、実名入りの文章、画像や動画などを拡散する
・浮気している事実を職場や近所に言いふらす、ばらす
・暴力を振るう、暴言を吐く
・脅迫、恐喝する

夫に危機感をもたせたい

単なる遊びで浮気してしまう夫は、妻にバレても離婚をいい渡されることはないだろう、と悠長に構えている傾向があります。

過去に一度でも浮気がバレて妻に許してもらったことのある夫は、どうせまた許してもらえるだろうという気持ちから、浮気の再発率が高いといわれています。

また、不倫相手にはまっている男性の脳は、自分にとって大事なものが何なのかわからなくなっている状態というのもよくあることです。

・妻が本気で自分の前からいなくなるかもしれない
・離婚になってしまい、子どもとも別れなければならないかもしれない
・慰謝料請求や財産分与で、金銭的にも失うものが大きいかもしれない
・職場で浮気していることがバレて社会的な制裁が下るかもしれない

このような危機感を、軽い気持ちで浮気を繰り返す夫にもたせたい、と望む「サレ妻」も少なくありません。こうしたご相談者様については、探偵社は、夫が言い訳できないような浮気の確たる証拠集めのために、動くことが多いです。

夫に戻ってきてもらいたい、夫婦関係を修復したい

私がこれまで対応させていただいたご相談者様の70%以上が、夫に浮気されても、夫婦関係を修復したいと望み、その過半数以上が夫婦関係の修復を果たしています。

経済的な心配、子どもの心配など、離婚を選択しない理由はさまざまですが、一度は愛を誓い合って結婚した者同士、愛情が少しでも残っている場合にも、修復を望まれるようです。

しかし、一度「サレ妻」になってしまった女性は、そのときに感じた苦しみや悲しみが、何度もフラッシュバックしてよみがえってくることがあります。

・浮気の証拠を見つけてしまったときの悲しみ
・浮気現場を目撃したときの衝撃
・決定的な証拠をつかんだ浮気調査の報告書を見たときの嫌悪感

ふとした瞬間にその状況が蘇り、人によっては怒りがこみあげてきたり、不安になったりしてしまうことがあります。

これは、夫婦関係を修復していくことにより軽減されていきますが、どんなに夫が反省していたとしても、妻がフラッシュバックから解放されるには時間がかかってしまいます。

私は、ご相談者様が夫婦関係の修復を希望される場合には、あらかじめこのことをお伝えし、アドバイスさせていただいております。

そのうえで、やはり関係修復をと望まれる場合は、「不倫相手と夫を別れさせたい」ご相談者様と同様に、夫が浮気していることが「つらい」「悲しい」という気持ちを伝え、夫婦で向き合うことから始めては、とお伝えしています。

夫を許すことができないから離婚したい

・何度も浮気を繰り返された
・長年にわたって浮気されていた
・子どももだいぶ大きくなったし、ガマンの限界!

このようなケースの「サレ妻」は、すでに離婚を決意しているケースが多く、言い逃れのできない不貞行為の証拠を手に入れることを目的として、探偵社に相談に来られます。

しかし、怒りや悲しみに任せて感情のままに離婚してしまうと、「もう少し冷静になればよかった…」と、後悔してしまったり、結果的に有利に離婚することができなくなってしまうこともあるため、慎重に行動することが大切です。

夫の浮気の証拠をつかみたい

・不倫相手とキスをしている写真
・LineやSNSでのやり取り
・GPSでつかんだ位置情報

探偵社にいらっしゃるのは、上記のように、夫が浮気しているのはわかっているけど、決定的な証拠がない!というご相談者様が、圧倒的多数を占めます。

・不倫相手に慰謝料を請求したい
・少しでも有利な条件で離婚したい
・夫と話し合うために

このように、浮気調査で入手した証拠の使い道はさまざまです。

また、浮気の疑惑があるけれど、本当に浮気しているのか、本当のことが知りたい、という理由から、夫の浮気調査を希望される方も多くいらっしゃいます。

もしも探偵社に浮気調査の相談に行く際には、おもちの情報を包み隠さず話してくださいね。

浮気調査の成功率が上がるだけでなく、短期間で言い逃れのできない証拠をつかむことができる可能性も高くなります。

まとめ

今、あなたは「サレ妻」になってしまうかも、と不安を感じていたり、すでに「サレ妻」になってしまい、どうすればいいのかわからない……と悩んでいるのかもしれません。

デリケートな問題なので、ママ友や職場の仲間などにはなかなか相談することができず、ひとりで思い悩んでしまう女性は、あなただけではありませんよ。

そんなときは、専門家に相談してみるという方法もあります。

・探偵社の無料相談
・夫婦問題のカウンセラーへの相談やカウンセリング
・弁護士の法律相談とアドバイス

少しは気持ちが落ち着き、今後のことを冷静に考えることができるようになるかもしれません。

どうか、ひとりで思いつめて、心と体を壊してしまわないようにしてくださいね。

(文:泉谷美奈子/漫画:たかはしゆり)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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