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2022年01月11日 10:10 更新

【2022年】国民の祝日「山の日」はいつ? 由来と楽しい過ごし方

「山の日」は、ごく最近になってできた、新しい国民の祝日です。毎年8月11日に定められています。「山の日」はなぜ、8月11日になったの? どうして国民の祝日に? など、「山の日」にまつわる疑問を解消しましょう。子どもと一緒に山の日を楽しく過ごすための情報も、合わせてお伝えします。

2022年の「山の日」はいつ?

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国民の祝日である「山の日」ができたのは、2014年のことです。日本の祝日は、「国民の祝日に関する法律」(祝日法)で決められています。法律ですので、政府が提案し、立法府である国会で議論され、祝日が決まります。山の日は2014年に制定され、実際に施行されたのは2016年からです。「海の日」が制定されたのは1996年なので、遅れること18年。山好きな人にとっては、やっとできたお休みですね。

毎年8月11日の固定祝日

山の日は、毎年8月11日に定められている固定祝日です。固定祝日とは、年ごとに日付が変わらない祝日のことをさします。反対に、1月の第2月曜日と決められている「成人の日」などは、年ごとに日付が変わるため、移動祝日と呼ばれます。

2020年、2021年の山の日も、もちろん8月11日のはずでしたが、東京オリンピック・パラリンピックの関係で、2020年は8月10日、2021年は8月8日になりました。これは、単年の特別措置ということで、法律を改正したものです。

では、2022年の山の日はいつになるのでしょうか? 固定祝日のため8月11日に戻ります。もっとも、子どもたちの多くは夏休み中ですので、あまり影響はないかもしれませんね。

「山の日」の由来

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では、山の日が8月11日になったのは、どのような理由からなのでしょうか。日本一の名山と言われる富士山の山開きは、例年7月10日(山梨側のルートは7月1日)ですから、時期が少しずれていますね。

そもそも山の日ができたのは、「海の日はあるのに、なぜ山の日がないのか?」という、作曲家の船村徹さんが発信したメッセージがきっかけだったそうです。そこで、2010年に日本山岳会など山に関係する団体が集まり、山の日を制定する協議会を設立しました。その後2013年には、議員連盟が発足。2014年には国民の祝日として制定されることになりました。

山を連想させる数字「8」「11」

山の日を具体的にいつにするのか、協議会でひとつの案が考えられました。候補は6月の第1日曜日です。6月は、「山の緑が美しくなっていく時期であり、国民の祝日がない月」だというのが理由です。その後、議員連盟で「8月のお盆休みに繋がる日程はどうか」という案が出ました。こちらの案が採用され、山の日は8月11日になることが決まったのです。

8月の8は、漢字で書くと「八」ですね。末広がりの形が、山の形を連想させます。また、11日の11は、山林の木々の姿に似ています。こうした数字の形から、8月11日がよいのではないかと考えられたというわけです。実際、山の日が国民の祝日になる以前、日本の各地で独自に山の日が作られていました。8月8日や11月11日など、数字の8と11にちなんだ日が多かったそうです。

「山の日」を山で過ごしてみよう

山の日は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」として祝日に定められています。よい機会ですので、山の日は山で自然に親しみながら過ごしてみてはいかがでしょう。日本は海に囲まれた島国であると同時に、世界でも有数な火山国です。たくさんの山があり、温泉が湧いている山裾の町もたくさんあります。住んでいる地域の山について調べれば、それだけで夏休みの自由研究になりますよ。

子どもと楽しむ山登りのコツ

3才くらいのお子さんから、一緒に山登りを楽しめます。山登りといっても、高い山を自力で登るのはもちろん無理なので、低山や近くの里山をハイキングするのがおすすめです。標高差300~500メートル以内が、低山の目安。歩く距離やアップダウンによっても難易度が変わりますので、HPなどでハイキングコースをチェックしておきましょう。時間は、大人の倍はかかると思っていてください。

子どもと一緒に山登りを楽しむ最大のコツは、無理をしないことです。頂上に着くことより、楽しく歩くことを目的にします。草花を観察したり、休憩しておやつを食べたり、山のなかは楽しいことがいっぱいです。「そろそろ疲れてきたかな?」と思ったら、ゆっくり休んでさっと引き返しましょう。

標高が高くても、ケーブルカーやロープウェイが設置されている山であれば、無理なく登ることができます。行きも帰りもケーブルカーを利用して、頂上でお弁当を食べて散策するだけでも気持ちがいいですよ。観光地になっている山は、トイレもきれいで数も多いので、安心して出かけられます。

山の日は、とにかく暑い時期なので、低山の場合はとくに水分補給に努めてください。汗をかくと、身体のミネラルも失われるので、スポーツドリンクや塩飴などを用意しましょう。運動不足気味の大人も要注意です。虫も多いので、暑くても長そで長ズボンが基本です。ケガの予防にもなりますよ。

「山の日」イベントに出かけてみよう

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山の日には、各地でイベントが開催されます。2020年~2021年は、コロナウイルスの流行でイベントが中止・延期・縮小になるところが多くありました。2021年はオリンピック・パラリンピック開催の影響も受けたようです。2022年は「今年こそは」とイベントを予定しているところも多いようです。計画を立てる際は、HPなどで事前に情報をチェックしてください。

アウトドアブランドもチェック

山の日イベントで有名なのは、山の日が施行された2016年から始まった、「山の日記念全国大会」です。第1回は、長野県松本市上高地で開催されました。音楽イベントやトレッキングツアーなど、楽しい企画が盛りだくさんの内容です。2020年は延期されてしまいましたが、2021年は大分県九重町を中心に開催。2022年は、山形県での開催が予定されています。

関東で人気の高尾山も、山の日に合わせてイベントを行っています。高尾山には、「TAKAO 599 MUSEUM」という観光施設があり、高尾山の自然や生態系についての展示が見られます。おしゃれなカフェもあり、高尾山に登らなくても十分に楽しめる施設です。“599”が示すのは、高尾山の標高。ハイキングルートも多く、子ども連れでも安心して出かけられます。2021年の山の日には「山の日記念 TAKAO599祭 山の学校」という無料イベントが開催されていました。ぜひ次の開催に期待しましょう。

山の道具やウェアを扱うアウトドアブランドも、山の日にイベントを開催しています。日本生まれのアウトドアブランド「mont-bell(モンベル)」では、山の日に全国各地でトレッキングツアーなどのイベントを行うとともに、Web上でフォトコンテストを開いています。イベントにはなかなか出かけられない方も、お家で楽しめますね。アウトドアがブームになっていますので、今後もアウトドアブランドの情報は要チェックです。「テントの張り方講座」や「地図の読み方講座」など、家族キャンプで役に立つ講習イベントや、オンライン講座も開催されています。

まとめ

山の日は、毎年8月11日に決まっています。2020年、2021年は例外的に祝日が移動しましたが、2022年はまた8月11日に戻ります。また、山のシーズンは新緑が芽吹く5、6月からはじまっています。事前にHPなどをチェックして、山を楽しむ催しに参加してみましょう。親子で登山も楽しいですよ。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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