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2022年01月06日 11:14 更新

2022年七草粥はいつ食べる? 子ども向けアレンジレシピも紹介

七草粥は本来、お正月が明けた1月7日の朝に食べるものです。ごちそうで疲れた胃を休めるための食事として、1年の健康を願いつつ食します。でも、子どもはあまり好きではないかもしれませんね。本記事では、日本の文化に親しみ、おかゆをおいしく食べてもらうため、七草粥の由来とアレンジレシピをご紹介します。

七草粥はいつ食べる?

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お正月が明けたころ、スーパーマーケットに行くと、不思議なパックが並んでいるのを見たことはありませんか? 緑の野菜らしきものが少量ずつパックになっていて、「七草セット」などと書いてあります。これが、七草粥のもとになる「春の七草」です。七草粥を食べるのは、お正月が明けた1月7日です。

七草粥を食べるのは、毎年1月7日

七草粥を食べるのは、1月7日の朝です。2021年も2022年も、1月7日ですよ。この日付は、ずっと変わりません。「七草粥を食べるのは毎年1月7日の朝」と覚えておきましょう。

七草粥を食べる1月7日は、「人日(じんじつ)の節句」と呼ばれる日です。

節句とは、中国から伝わった暦が日本の風習と交じり合い、季節の区切りに神祭を執り行う日のこと。節句は本来、「節供」と書き、神様にそなえる供物(くもつ)を表していました。お節句は、それぞれ特定の食べ物を家族や共同体の人々と一緒に食べて、豊作や健康を祈る行事だったのです。

また、1月7日は、元日からちょうど1週間。そろそろ学校もはじまる時期です。いつまでもお正月気分が抜けないときに、七草粥を食べて気持ちをリセットするのは、現代人にとってもいい習慣かもしれませんね。

七草の種類

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春の七草は7種類。名前を全部言えますか? 語呂がよいので、口に出して何度か言ってみるとすぐに覚えてしまいますよ。春の七草は、「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」です。それぞれ、どのような植物なのかご紹介します。

春の七草の効能

せり(芹)…セリ科の多年草。全国の山や野に自生しています。食用として栽培もされており、見た目は三つ葉によく似ています。ビタミンCや鉄分が豊富。

なずな(薺)…ぺんぺん草とも呼ばれている、アブラナ科の植物です。こちらも全国の田畑や野原に自生しています。春先に、白い小さな花と三角の実をつけます。身体の熱を下げる解熱作用、利尿作用があります。

ごぎょう(御形)…キク科の草で、ハハコグサ(母子草)とも呼ばれます。道端や畑に自生しています。葉の全体が、白い起毛に覆われています。昔は草餅にも使われていたそうです。咳をしずめて痰を切る作用と、利尿作用があります。

はこべら(繁縷)…別名ハコベともいいます。ナデシコ科の草です。こちらも野原でよく見かけますね。やわらかく、くせのない味です。たんぱく質が比較的多く含まれていて、ミネラルも摂れます。

ほとけのざ(仏の座)…キク科の植物で、コオニタビラコ(小鬼田平子)と呼ばれています。現代で一般的にほとけのざと呼ばれている植物は、紫色の小さな花が咲くシソ科の植物で、七草で食べるものとは違いますので気をつけてください。漢方の世界では、胃を強くして、食欲増進作用があると言われています。

すずな(菘)…別名は、かぶ(蕪)です。アブラナ科の植物で、葉も根も栄養がありますね。かぶの赤ちゃんのような小さいものが、パックに入っています。ジアスターゼで消化が促進されます。

すずしろ(蘿蔔)…別名は、だいこん(大根)です。いつもよく食べている野菜ですね。こちらもアブラナ科で、ジアスターゼを含んでいます。

秋にも七草がある

春の七草に比べると、あまり目立ちませんが、秋にも七草があります。秋の七草は、万葉集に編纂されている和歌に由来しています。

「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」

この山上憶良(やまのうえのおくら)の和歌が、秋の七草を紹介したものになっています。

秋の七草は目で楽しむ

秋の七草は、はぎ(萩)、ききょう(桔梗)、くず(葛)、ふじばかま(藤袴)、おみなえし(女郎花)、おばな(尾花)、なでしこ(撫子)です。この順番通りに口に出して言ってみてください。五・七・五で、リズムがいいでしょう。こちらも何度か口ずさめば、覚えてしまいますね。

秋の七草は、食べられる草ではなく、美しい花を咲かせる植物です。秋になったらぜひお家に飾って、目で楽しんでみてください。

おいしい七草粥のつくりかた

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七草粥の作り方は、簡単です。まずは炊飯器のおかゆモードでおかゆを炊きましょう。もちろん土鍋でつくってもおいしいです。少し時間はかかりますが、おかゆは、お米から炊くのがおすすめです。冷ごはんを煮てもできますが、糊化が進んでベタっとしてしまうので、おかゆが苦手なお子さんには、お米から炊いたサラッとしたおかゆをあげてみてはいかがでしょうか?

七草は、さっとゆでて冷水にとり、絞って刻みます。すずな・すずしろの根の部分は固めなので、長めにゆでましょう。おかゆができたら、刻んでおいた七草を混ぜ、塩を入れて味を整えます。

子ども向けアレンジもOK

元気な子どもたちにとって、おかゆはあっさりしすぎて人気がないかもしれませんね。そんなときは、子どもが好きな味にアレンジしてあげましょう。胃腸を休め、滋養のあるおかゆになっていれば、七草粥を食べる意味があります。

子どもたちがおかゆを好きではない理由のひとつに、味が薄いことが挙げられます。そのため、スープの素などで少し味をつけてあげるアレンジがおすすめです。

【中華風】市販の鶏ガラスープの素を加えて、中華風にアレンジ。鶏のささみやむね肉をゆで、繊維にそって裂き、具として加えてもおいしいです。貝柱の干物を戻した出汁でおかゆを炊くのもおすすめです。貝柱も、ホロホロに崩れて具になります。

【リゾット風】鶏のひき肉を少しのバターで炒めたものと、コンソメスープの素を入れておかゆを炊きます。温めた牛乳を入れて少し煮て、ゆでて刻んだ七草を加えたら、最後にとけるチーズか粉チーズをかけてできあがりです。洋風のおかゆですね。胃腸に負担をかけないように、脂肪分は少な目のほうがよいです。

まとめ

七草粥は、1年の健康を祈願して、毎年1月7日の朝に食べます。春の七草セットがスーパーマーケットなどで手に入りますので、1月6日には忘れずに手に入れてください。お正月の、のんびりした空気を切り替えるきっかけになりますよ。子どもたちの好きな味にアレンジして、日本の文化をおいしく学びましょう。

(マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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