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2021年03月18日 11:46 更新

"年齢別"が成功の秘訣! 散らかりがちな子どもの上着収納

肌寒い日が続き、上着が手放せなくなる秋冬の季節。上着のない季節に比べ、準備・片づけのアイテムが増えるママは、相変わらず大忙し。せめて、上着の準備や片づけだけでも子どもが自分でやってくれたら……。今回は、忙しいママに変わって子どもが自分で準備&お片づけ! 年齢別で成功する、子どもの上着収納法をご紹介します。

こんにちは、ライフオーガナイザー®のうめだあさみです。

秋から冬、春先まで気温に合わせてまだまだ活躍しそうな上着。薄手の羽織りものからはじまり、真冬にはかさばるダウンも登場。リビングのイスに掛けてあるならまだしも、玄関先や部屋の真ん中に脱ぎ散らかした上着は、嫌でも目に入ってしまいます。
そのうえ、お出かけの際には「上着がない!」「どれを着たらいい!?」と大騒ぎ。自分の上着くらい、自分で管理してもらいたいものです。

自分の上着は自分で準備&お片づけ。今回は、子どもの年齢別に、上着収納のヒントをご紹介します。

優先すべきは…子どもの視点

Lazy dummy

「ハンガーを利用してクローゼットに納める」のが、上着収納の理想形。スッキリ整った収納は大人にとっては使いやすく、見た目もステキ。

でも、小さな子どもがその方法でお片づけをするには、難しいことだらけ。
衣類をハンガーに掛けられない、クローゼット内のバーに手も届かない子どもに「ハンガーにかけてクローゼットの中に戻す」なんて、できるはずがありません。そうなると、必然的に準備もお片づけもママの仕事に。

子どもに上着を片づけてもらうため、優先すべきは「見た目」ではなく「子どもに合わせた視点」!
まずは、子どもが「片づけやすい場所」「片づけやすい方法」からスタートを。

「できない」に注目するのではなく、「できた!」を伸ばしていくことで、子どものお片づけスキルもアップしていくはずです。

2~4歳は「投げ込み収納」

まだまだ小さいからと、ママが準備もお片づけもしてしまいがちな年齢。でも、保育園などではすでに自分のロッカーが用意されている場合も。「自分の場所」を理解し、簡単な衣類の出し入れぐらいならできるはずです。

上着をカゴに収納
出典: https://ameblo.jp

そこで、2~4歳ころの子どもの上着は「投げ込み収納」がおすすめ。
大きめのかごやボックスを上着専用として準備。帰宅後、脱いだ上着は専用ボックスにポイ、でお片づけ完了です。キレイにたたむ必要もなく、小さな子どもでも簡単。
ボックスからはみ出しているくらいならご愛敬。元の場所に戻せたという成功体験で、子どものやる気もアップします。

お出掛けの際も、ボックスの中からお目当ての上着をガサゴソ。自分で選ぶので、小さな子どもによくある「い~や~だ~! 着~な~い~!」もありません。

5歳~小学校低学年は「引っかけ収納」

できることが格段と増えてくるお年頃。細かな作業も上手にこなせるようになり、そろそろ投げ込み収納も卒業……と感じたら、ステップアップを。

上着の引っ掛け収納
出典: https://ameblo.jp

上着のタグや、かけひもを活用し、フックに引っ掛け収納。
ハンガー収納に比べ手間が少なく、準備も片づけもワンアクション。ついついほかのことに気を取られてしまいがちな子でも、簡単にお片づけができちゃいます。

タグにかけ紐

フックに引っ掛けにくい向きのタグには、ひもを1本通してあげればOK。扱いやすくなり、格段に引っ掛けやすくなります。「引っ掛けにくいから……」と"床にポ~イ"を防止します。

投げ込み収納よりも、見た目の「片づけた感」がアップする引っかけ収納。「元に戻せた!」だけでなく「キレイにできた!」という満足度もアップします。
プラスアルファでママの「すご~い!」があれば、子どもは鼻高々。自ら進んで上着のお片づけができるようになると、ママのお小言も減りますね。

小学校中学年は「変形ハンガー収納」

「上着を片づけて~!」という声掛けをせずとも、帰宅後には進んでお片づけ。掛ける収納にも慣れてきたら、いよいよハンガー収納にステップアップ。

上着のハンガー収納
出典: https://ameblo.jp

とはいえ、ハンガーも種類豊富。
すべりのいいハンガーは、衣類がずり落ちやすく、雑にかけると床に落ちてしまいますよね。

すべり止めが付いたハンガーは、衣類を掛けるのも取り出すのにも手間がかかり、ついつい床にポイ。どちらを取っても、ママのお小言が増えてしまい、ハンガーにかける作業自体が億劫になってしまっては残念です。

そこで我が家が活用するのは、針金ハンガー。実家に多く余っていた、クリーニングハンガーの再利用です。

変形針金ハンガー

すべりのいい針金ハンガーは、衣類を掛けやすい反面、掛けた衣類が落ちやすいのがデメリット。
そこで、ひと手間をプラス。ハンガーの肩部分中央を下に向かい軽く折りさげ、端部分は反対に軽く持ち上げます。折り曲げやすい針金ハンガーだからこそできるワザ!
盛り上がった部分がストッパー代わりとなり、衣類がスルッと滑り落ちてしまうことを防止してくれますよ。

変形ハンガーにかけた衣類
出典: https://ameblo.jp

雑にかけても、盛り上がったストッパーが衣類をしっかりキープ。勝手にすべり落ちてしまうことはありません。すべりやすい素材は変わらないため、掛けるのも取り出すのもスムーズ。いいとこどりのハンガーです。

大人の場合、型崩れが気になりますが、安価な子ども服なら気にしません! 型崩れよりも「ハンガーにかける」という習慣づけを優先します。

小学校高学年~は「ハンガー収納」

ハンガーの取り扱いも上手になり、手先の細かな動きも十分にできるようになったら、最後の段階。制服を扱うようになる中学・高校へのステップとして、大人と同じハンガーを。

針金ハンガーと木製ハンガー
出典: https://ameblo.jp

これまで使用していたハンガーから、大人と同じ木製のハンガーへ。
まだまだ素直でもあり、大人に憧れて背伸びしたくもなるお年頃。大人と同じものを使うことで大人の仲間入りをした気分になり、「ちゃんとやろう!」という気持ちを後押ししてくれるはずです。

これまで、時間をかけて身につけてきた「元の場所に戻す」「ハンガーを使う」という習慣。我が家の長女の中学生活はまだ少し先ですが、これなら脱ぎ散らかしの制服とは縁がないかな? と期待しています。

まとめ

部屋の中に散らかった上着。文句を言いつつも、もしかしたらママが片づけるのが早いかもしれません。でも、それではいつまでたっても上着を片づけるのはママの役割。かわいい我が子を「お片づけが苦手な子」にしてしまうかもしれません。身のまわりのモノの管理はしっかりできるよう、小さなころから習慣づけを。

「上着の収納」とひと言に言っても、その方法はさまざま。優先すべきは「子どもが自分でできるようになる」こと。"できる"に着目しながら、少しずつ小さなステップアップを。「できた!」という成功体験を積み重ねることで、子どものお片づけスキルも着実にアップ。散らかった上着にため息をつくこともなくなるはずです。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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