【医師監修】風邪の赤ちゃんの過ごし方は? お世話の基本と注意点

【医師監修】風邪の赤ちゃんの過ごし方は? お世話の基本と注意点

赤ちゃんが風邪をひいたら、少しでも早く治るように症状や様子に合わせてお世話してあげましょう。ここでは、風邪のときの環境づくりや症状を楽にする方法、病院を受診する目安についてお話します。


赤ちゃんの風邪の対処は?

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風邪を治すのは赤ちゃん自身の力

生後6ヶ月ごろまでは、へその緒を通じてママからもらった免疫グロブリン(IgG)が残っているため、一部の病原体に感染しにくくなっています[*1]。それでもそのIgGでは防げないウイルスもあるため、生後6ヶ月以下の赤ちゃんでも風邪をひくことはあります。

残念ながら、赤ちゃんにも大人にも、“風邪の原因そのものを治す薬”はありません。
風邪薬は、風邪の症状を和らげる“対症療法の薬”で、風邪になったら自分自身の力で治すしかないのです。

だからこそ、赤ちゃんが風邪をひいたら、風邪としっかり戦えるように「よく休める環境」を作ってあげることが大切です。

まずはゆっくり休める環境に整えて

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赤ちゃんが休める環境とはどのようなものか、次の通りに考えておきましょう。

落ち着ける清潔な環境を

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赤ちゃんがゆっくり眠り、体を休められるように、それらを妨げるような騒音や振動を減らし、清潔で快適な寝具を用意してあげましょう。

ただし、ちょっと風邪をひいて微熱があるくらいでは、平気そうにしていて寝ようとしない赤ちゃんもいます。そんなときは無理に寝かしつけようとしなくていいので、いつでも休める環境を用意した上で、おうちの中でゆったり遊ばせていいでしょう。

室温と湿度

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冬であれば20~25℃、夏なら外気温よりも4~5℃低いくらいの温度を目安にしましょう。湿度は季節に関わらず、50%前後を目安にします。

なお、エアコンや扇風機などを使うときには、赤ちゃんに風が直接当たらないように風向きを調整してあげてくださいね [*2]。

小児科へは午前中に

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赤ちゃんは午後よりも午前中の方が比較的元気で機嫌もいいものです。小児科に行くのであれば、できるだけ午前中にしておくといいですね。
なお、朝は熱が一旦下がっていても、午後からまた熱が上がることはよくあることです。その場合は午後に診察を受けるのもありでしょう。

体温は小まめに測って

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元気なときでも発熱時でも「朝低く・夜高く」というように、1日の中で体温は変わるものです。何時ごろに体温が上がっていたかがわかると診察の際の参考になるので、発熱がある風邪のときには2~3時間おきを目安に体温を測るといいでしょう。

風邪の症状を楽にするケア

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ゆっくり体を休める環境を整えたら、風邪のつらさを少しでも軽くするため、症状に合わせたお世話を考えるといいでしょう。

食事と水分補給

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食事は食べられるものを

風邪のときには「食べられるものを食べること」が大切です。普段の食事は栄養バランスを重視していても、風邪をひいたら「赤ちゃんがほしがるものや食べられるもの」をあげるようにしましょう。栄養バランスは風邪が治ってから見直せばいいので、どんなものでも食べられるものをあげるようにしてくださいね。

ただし、まだ一度も食べたことがないもの、過去に食べたときに体調を崩したものは避け、赤ちゃんが食べ慣れたものから選べるといいでしょう。

離乳食前なら、母乳や育児用ミルク(以下ミルク)をいつもと同じようにあげて大丈夫。離乳期の赤ちゃんは、離乳食が前段階に戻ったり、離乳食を食べずに母乳やミルク中心になったりしても構いません。

小まめに水分補給

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発熱時は普段より汗をたくさんかいて、水分が失われます。その上、食事や水分があまり取れないと脱水症状になりやすくなるので、小まめに水分補給をしてあげましょう。
なお、甘すぎる飲み物や塩分の強すぎる飲み物はできるだけ避けましょう。
授乳中なら母乳やミルクを中心に、離乳期の赤ちゃんには経口補水液や湯冷まし、麦茶などをあげるのがおすすめです。飲みたがらないときには無理強いをする必要はありませんが、少量ずつ何度もあげてくださいね。

体を楽にするケア

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様子に合わせて保温か冷やして

熱が出始めると寒気がするため、赤ちゃんによっては体が震えることもあります。
手足が冷たかったり、寒がったりしていたら、まだ冷やさず保温をしてあげましょう。
熱が上がりきって、手足が熱くなり顔も赤くなってきたら、寒気よりも暑さを感じるころ。薄着にして、首・脇の下・足のつけ根などを冷やしてあげましょう。なお、冷やされると嫌がるときには無理に冷やさなくても大丈夫です。

解熱剤で体力維持&体を楽に

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生後6ヶ月未満の赤ちゃんには、原則として解熱剤は使いません。
生後6ヶ月以降では、解熱剤としてアセトアミノフェンが処方されることがあります。高熱で水分もとれない、寝つけずつらそう、というようなときなどに使ってあげましょう。
アセトアミノフェンは服用してから30分~1時間後に効き始め、服用後4~6時間くらいは効き目が続きます。
なお、解熱剤を使うのは1日2~3回程度までで、1回投与したら次の投与までは5~6時間空けるようにしましょう。[*3]

元気ならお風呂もOK

高熱が出ていても、元気なら赤ちゃんをお風呂に入れても構いません。体に負担がかからないように、ぬるめのお湯に短時間つかる程度にしましょう。
発熱の有無にかかわらず、赤ちゃんがぐったりしていたりつらそうなときには、お風呂はやめておくのがいいですね。
なお、熱過ぎるお湯や長湯は体に負担をかけるので避けましょう。

こんな症状はもう一度病院へ!

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生後3ヶ月未満の赤ちゃんの場合は、風邪をひいたら必ず小児科で診てもらうことが重要です。それより上の赤ちゃんも、次の症状が見られる場合は受診してくださいね。

すぐに受診を!

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ぐったりして顔色が悪い

反応がにぶく、ぐったりとしていて顔色が悪い場合には、すぐに受診しましょう。

呼びかけてもぼんやりしている(眠ってばかりいる)

赤ちゃんに声をかけたり名前を呼んだりしても反応しない、眠ってばかりで起きないという時も、すぐに受診します。

何度もおう吐する

風邪の症状にプラスして、何度も吐いてしまうときにも注意が必要です。

水分が取れず、半日以上おしっこが出ない

水分がとれない状態が続いていて、半日以上おしっこしない場合は、脱水症状の可能性があります。必ずすぐに受診しましょう。

初めてけいれんした

赤ちゃんが初めてけいれんをした場合は、すぐに医療機関で診てもらいましょう。

診療時間に受診を

発熱が3~4日以上続いている

赤ちゃんが元気で水分をとれていれば、夜中や休日に救急などで診てもらう必要はありません。でも、熱が3~4日以上続くようであれば風邪以外の病気の可能性もあるので、診療時間内でいいので小児科で診てもらいましょう。

まとめ

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風邪は薬で症状を緩和できても、原因自体を治す薬はありません。赤ちゃん自身の力で治すしかないので、落ち着いて休める環境を作り、症状に合わせたお世話をしてあげましょう。
なお、頻繁なおう吐や初めてのけいれん、おしっこが出ないなどがあれば、時間外でもすぐに救急などを受診してください。比較的元気でも、3~4日以上熱が続いている場合は、診療時間内に小児科で診てもらいましょう。
風邪をひいている姿は見ているだけでもつらくなりますが、赤ちゃんは風邪をひきながら少しずつ強くなっていきます。保護者の方も無理せず、一緒に乗り越えてくださいね。

(文:大崎典子/監修:梁尚弘 先生)

※画像はイメージです

この記事の監修ドクター
梁 尚弘先生
りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

参考文献
[*1]医学書院「助産学講座母子の基礎科学_新生児の免疫学的特性 第5版」P.168
[*2]「赤ちゃんのための室内環境」東京都
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/pri08.pdf

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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