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2018年11月13日 13:56 更新

主婦の在宅ワークの始め方!仕事の探し方、仕事の種類から税金まで

在宅ワークには、通勤時間がない、ご自身のスケジュールに合わせて仕事行うことができるなど、さまざまなメリットがあります。しかし、いざ在宅ワークをしようと考えたとき、何をどこから始めれば良いのかわからないという方は多いのではないかと思います。今回は、在宅ワークの探し方や種類などを中心にご紹介していきます。

在宅ワークを探す前に

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在宅ワークは、たまたま職場が自宅であるというだけで、収入が発生する立派な職業です。そして、在宅ワークを探す前には、ひととおりの税金の知識についても知っておかなくてはなりません。

知っておきたい収入と税金の関係

まず、あなたに配偶者がいる場合には、扶養の範囲内で働くかどうか確認しておきましょう。

扶養には、税務上の問題と社会保険の問題に分類され、それぞれに103万円の壁、130万円の壁と呼ばれています。それでは、それぞれについて簡単にご説明することにします。

■103万円の壁
扶養に入る妻の年収が103万円以内(給与収入の場合)であれば、所得税はかかりません。また、夫の配偶者控除の対象となります。

■130万円の壁
妻の年収が130万円以内であれば夫の扶養に入ることができ、社会保険料(健康保険や厚生年金など)をご自身で負担する必要がありません。ただし、これは配偶者が社会保険に加入している場合に限り気にすべきことで、自営業などで国民健康保険に加入している場合では気にする必要はありません。

配偶者控除って?

配偶者控除とは、税金や社会保険料が安くなる税務上における仕組みです。

税金に関しては、所得税と住民税が対象となり、また、社会保険料は上記でご説明した内容により、少なくなります。

主婦の在宅ワークの「38万の壁」

まず、基礎控除と給与所得控除という2種類の言葉をしておきましょう。

基礎控除とは、日本国民のすべての方に対して適用される控除で、年収が38万円以内であれば、税金の支払い義務が生じません。これがいわゆる38万円の壁と呼ばれる制度です。

一方で給与所得控除というのは、給与収入のある人が対象となり、控除額は最小で65万円となっています。

この38万円と65万円の合計額は103万円となり、給与所得者の場合は38万円ではなく103万円の壁になります。

在宅ワークの場合で、必要経費をすべて差し引いた額が38万円以内であれば税金の支払い義務が生じることはないのです。

在宅ワークと内職の違い

在宅ワークと内職は混同されがちですが、実はそれぞれに異なった特徴を持っています。

まず在宅ワークですが、これは情報通信機器を有効に活用して、企業または個人と情報の共有を行ったり、納品などのやり取りを行う仕事をいいます。つまり、そこには業務請負契約が存在しているということです。

一方で内職は、厚生労働省の家内労働法という法律に則って行われるものであり、「「家内労働」とは、自宅などを作業場として、製造・加工業者や問屋などの業者から物品の提供を受けて、一人若しくは同居の親族とともに、その物品を部品又は原材料とする物品の製造や加工を行うこと」となっています。

●厚生労働省 東京労働局ホームページより
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/jirei_toukei/chingin_kanairoudou/toukei/kanai-law.html

在宅ワークの仕事にはどんなものがある?

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それでは早速、在宅ワークにはどのような種類があるのかご紹介していきましょう。

データ入力

業務委託者から委託されたさまざまなデータを、パソコン上で正確に入力して行く仕事です。たとえば、住所録の入力や売上入力などがこれに当たります。単価はまちまちですが、1文字単位またはページ単位などに区切られて設定されていることか多いようです。

音声起こし

テープやビデオに録音・録画された音声を、文章に書き起こす仕事です。たとえば、インタビューや対談、会議の書き起こしなどがあります。

この仕事はかなり集中力を要し、また、素早いタイピング力が必要ですので、タイピングスピードが遅い方には向かないかもしれません。単価もまちまちですが、60分テープ1本分であれば、6,000円~12,000円前後が相場となっています。

DTP

「デスク・トップ・パブリッシング」の略で、写真やイラストなどをパソコンに取り込み、加工・編集を行う仕事です。この仕事はデザイナーとしてのセンスが問われますので、未経験の方には敷居が高いと考えられます。

単価の設定はほぼページ単位で設定されており、1ページ当たり20,000円~25,000円前後が相場となっています。

ライター

文字通り、文章を執筆する仕事です。仕事内容は、ブログ記事投稿からコラム記事執筆までと実にさまざまですが、ライター経験をお持ちでないのであれば、まずは比較的難易度が低いブログ記事投稿などから始めてみることをおすすめします。単価はほぼ1文字単位で設定されており、1文字0.2円~1円くらいまでの案件が多くなっています。

これらは在宅ワークの一例ですが、どの仕事を選ぶにせよ、大切な情報をお預かりするわけですから、必ず責任を持って行いましょう。また、パソコンを使用するという仕事の性質上、ウイルスソフトの導入は必要不可欠ですので、仕事を開始する前に、必ずウイルスソフトを導入しておきましょう。

在宅ワークの仕事探し

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それでは次に、具体的な在宅ワークの探し方についてご紹介します。

ビジネスマッチングサイトを利用

アウトソーシングと在宅ワーカーを、インターネット上でマッチングさせるサイトです。ホームワーカーズウェブ、ザ・ピシネスモール、クラウドワークス、ランサーズなどがこれに該当します。登録料は無料です。

SOHOエージェントを利用

これもまた、アウトソーシングと在宅ワーカーをマッチングさせるサイトで、アンクオルなどが有名どころとして知られています。登録料は無料です。

セミナーや交流会への参加

各自治体などが主催している異業種交流会やセミナーに参加して、さまざまな方とコミュニケーションをとりながら仕事に結び付けて行くという方法です。

この方法は、上記でご紹介したマッチングサイトとは全く異なり、直ちに仕事を受注することができる可能性が低いというデメリットを持っています。その反面、人脈の拡大に役立つというメリットを持っています。参加費用はそれぞれ異なり、1回5,000円~数十万円までと、実にさまざまです。

コミュニティやSNSを利用

インターネットを仕事に利用するからこそ役立つのが、コミュニティやSNSの利用です。ただし、これらは不特定多数の方の閲覧が可能で、それらすべての方が信頼できるとは限りません。

コミュニティやSNSは無料で利用することができるというメリットを持ってはいますが、信頼できない人物の存在があるということも頭に入れておく必要があるでしょう。

在宅ワークをする際の心構え

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在宅ワークを開始するからには、それなりの覚悟と心構えが必要です。責任感は当然のこととして、最も大切なことは、”ご自身が自信を持って行える仕事はなにか?”ということをよく見極めておかなくてはなりません。

また、ご家族の方にも在宅ワークの内容をよく説明して、理解を得ておく必要があります。はじめにこれらをやっておかないと、主婦が自宅にいる=いつ話しかけても大丈夫といった誤解も生まれ、のちのちのトラブルに発展してしまわないとも限りません。在宅ワークを開始する前には、必ずこの2点をしっかりと押さえておきましょう。

自分が働ける時間を理解する

在宅ワークは、ご自身でスケジュールを立てて行うことができるというメリットがありますが、その反面、ダラダラと行ってしまう可能性が非常に大きい職業です。そして、最悪の場合、納期遅れが生じてしまうことも考えられます。そのようなことにならないためにも、無理のないスケジュールを立てておくことが大切です。

常にスキルアップを目指す

どのような仕事であっても、上には上があり、その気になればいくらでもスキルアップすることができます。実際に仕事を受注しながらスキルアップを目指すのは大変かもしれませんが、ご自身に時間やお金を投資することが、将来的な収入アップにつながります。

受注状況がタイトであればしかたがありませんが、時間に余裕ができたときには、少しでもスキルアップのための努力を行っておきましょう。

ビジネスマナーを身に着ける

在宅ワーカーは外出しないし、対面での打ち合わせがないから楽……。このようにお考えの方は、どのような在宅ワークを行っても成功は難しいでしょう。というのは、そこにはビジネスマナーに対する緊張感が微塵も感じられないからです。

たとえば、ビジネスマナーが問われるシーンのひとつに、メールでのやり取りがあります。メールは対面でない分、対面のように緊張することはないかもしれませんが、それだけに、ご自身のマナーが最も現れやすいと考えることができます。

特に言葉づかいはその人の人間性や常識がハッキリと現れますので、最低限の敬語の使い方などについては、細心の注意を払う習慣を身に着けておきましょう。ビジネスマナーはこの限りではありませんが、在宅ワークであっても、会社勤務と同様のビジネスマナーは最低限身に着けておくことが、今後のあなたの財産になることは間違いありません。

まとめ

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簡単なようで、案外難しいのが在宅ワークです。在宅ワークを開始するに当たっては、ご自身が自信を持って行うことができる仕事の再確認は必須です。また、仕事の受注方法も知っておかなくては話になりません。

ですが、在宅であっても仕事を請け負う以上、そこにはビジネスマナーが存在していますし、税金に対するシビアな考え方も必要です。さらに、ご家族の理解を得られないままで業務を開始してしまっては、ご家族間でトラブルが発生することも考えられます。

これから在宅ワークを始めたいとお考えの方は、在宅ワークを簡単に考えるのではなく、ご家族の理解得ておくことはもちろんのこと、税金や就業時間などの問題についても綿密に計画を立てて、業務開始に備えましょう。それにより、業務開始となったときに慌てずにゆったりと業務に取り組むことができます。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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