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2020年11月03日 08:16 更新

【専門家テク】掃除を見落としがちな場所と忘れないためのコツとは?

ふと気づくと溜まっていた汚れ。こまめにお手入れをしなかったことに反省して、「次は忘れない!」と決めたはずなのに、同じことを繰り返してしまう自分にゲンナリしてしまうことはありませんか? 今回は普段のお掃除で「ついうっかり忘れてしまいがちな掃除場所」と「忘れないためのヒント」をご紹介します。

Lazy dummy

こんにちは。ライフオーガナイザー®のうめだあさみです。
毎日頑張っているお掃除。「がんばった!」と満足したのもつかの間、あとから残った汚れに遭遇しガッカリ。「次こそ忘れない!」と心に誓っても、またしても忘れてしまう……。

そんな「うっかり忘れ」の繰り返しに、「主婦失格だ……」と肩を落とす必要はありません!
"ついうっかり"には原因があるはず。原因があるなら、対策を練ることが可能です!

今回は我が家での事例をもとに、忘れてしまいがちな掃除場所の原因と対策をご紹介します。

どうして起きる? 掃除のうっかり忘れ

Lazy dummy

お掃除で遭遇するうっかり忘れの原因は、主に2点。

・汚れが見えない
目に見えない場所にある汚れは、気付きにくいもの。そのため、毎日のお掃除でもうっかりスルーしてしまいがちです。毎日少しずつ増えていく汚れは、あっという間に増殖。目に付くようになったときには、すでにガンコな汚れになっている場合も。

・あと回しにする
汚れを見つけたそのときに、「今度にしよう」「これが終わってからにしよう」とあと回しにしてしまうことはありませんか?
「やりたくない!」「面倒!」とあと回しにした作業に対してのやる気は、時間が経つごとにアップすることなどありません! むしろ面倒な気持ちがムクムクと育ち、そのうちすっかり忘れてしまう羽目に。

いかがでしょう、思い当たる点はありますか?
原因を見極めることが、うっかり忘れを克服するための第一歩。まずは普段の生活を思い出し、原因を探ってみてくださいね。

【掃除のうっかり忘れ①】キッチン

食器洗いのスポンジ

食べ残しや油汚れをエサに、雑菌が増殖すると言われるスポンジ。
お手入れの必要性は重々感じつつも、うっかり忘れをしてしまいがちでした。

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汚れたスポンジのお手入れのために必要だと思っていた、煮沸消毒や漂白。
普段とは違う面倒な作業に対し、「あとで……」とあと回しにすることが、うっかり忘れの原因でした。

そこで手間なしでできる、簡単な対策を。

スポンジ洗浄ステップ

食器洗いを終えたら……
①スポンジに付いた目に見えるゴミを取りのぞく。
②既についている泡をしっかり水で洗い流す。
③絞って、水気をよく切る。
④ホルダーなどを活用し、乾燥させる。

毎回の食器洗いの延長に、簡単なひと手間をプラス。
こまめにお手入れしていれば、煮沸や漂白などの面倒な作業も不要!
あと回しにする必要性がなければ、うっかり忘れもありません。

新しいスポンジ

スポンジの定期的な交換もお忘れなく!
交換日を決めておけば、「そろそろ交換時期だけどまだ使えそう……」という先延ばしを防止することができます。

簡単なひと手間と定期的な交換で、いつでもキレイをキープできますよ。

蛇口の裏

蛇口のシャワーがスムーズに出ない……。
蛇口の裏をのぞくと、白い水垢や黒いカビ汚れが!

汚れた蛇口から出る水を口にしていると思うと、恐ろしいですよね。

汚れた蛇口の裏

レバー部分と違い、目に触れにくい場所にある蛇口の裏。
「汚れが見えない」ことが、お手入れをうっかり忘れる原因になります。とはいえ、下向きの蛇口の汚れ自体を、"見える"ようにするのは少々困難です。

そこでおすすめなのが、お掃除のセット化!
ゴミや汚れが目立つシンク周りは、蛇口裏と違いお掃除を忘れにくい場所。
シンク掃除とセット化することで、忘れがちな蛇口の掃除も忘れません。

不織布ゴミ袋

我が家のシンク掃除で使用するのは、使用前の不織布ゴミ袋。洗剤を付け、スポンジ代わりとして活用します。

蛇口裏を掃除する

蛇口裏→蛇口全体→シンク全体の順にお掃除。最後に水で流し、残った洗剤を洗い流せばOKです。

使用前のゴミ袋はいつでも新品。雑菌などの不安もなく、蛇口裏も安心してお掃除できます。
使用後は、ゴミ受けにセットすればOK。洗ったり乾かしたりする手間も必要ありません。

クエン酸で蛇口のお手入れ

拭くだけでは落ち切らない、ガンコな水垢にはクエン酸が効果的!

クエン酸と水を入れたコップの中に、蛇口ごとドボン。蛇口が伸びない場合は、ポリ袋で代用してもいいですね。クエン酸の効果で、硬くなった水垢が緩みます。

細かい汚れは楊枝で落とす

細かい網目に残った汚れを落とすには、爪楊枝がおすすめ。
衛生的に使用できる上、後片付けの手間も必要ありません。

冷蔵庫内

食品を保存する冷蔵庫内は、食品のカスなどで意外と汚れているもの。アルコールなどを使った定期的な拭き掃除でキレイをキープしたいものです。

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わかっているのに生じるうっかり忘れの原因は、「拭き掃除だけでは済まない手間」にありました。

拭き掃除だけなら、数分もかからずに終えるはず。ですが中身が詰まった冷蔵庫は、拭き掃除の前後で庫内の食材を移動する必要が……。余計な時間と手間がかかりますよね。

『手間がかかる→面倒くさい→あと回し→忘れる』
うっかり忘れの方程式ができ上がりです。

冷蔵庫内の食材の有無

そこで我が家では、「冷蔵庫空っぽDAY」を設けることに。週に1回でも、3日に1回でもOKです。
モノが詰まった庫内の写真左と、空っぽの庫内の写真右。お掃除のスタートが全く違います。

アルコールで庫内を掃除

庫内の食材を移動する手間がなければ、お掃除はスムーズ。空っぽの庫内にアルコールスプレーをシュッと吹きかけ、布巾やキッチンペーパーで拭くだけ。
あと回しにすることも、うっかり忘れることもなくなります。

【掃除のうっかり忘れ②】洗面所・浴室

浴室排水溝

浴槽は毎日掃除するのに、排水溝掃除は忘れてしまいがち。
久々にのぞいた排水溝は、溜まった汚れで触りたくない状態に。そうなる前に掃除できればいいのはわかってはいるけど……なかなかハードルが高いですよね。

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うっかり忘れの原因は、ふたに隠れて"見えない"から。
そこで「入浴を終えたら排水溝のふたを外す」という対策をとることに。ふたを外すだけなら1分もかからず手間なしです。

排水溝のふたを外す

手間なし、簡単な対策ですが、これが効果抜群!
掃除のために浴室に足を踏み込むと、ふたで隠されていない、ゴミの溜まった排水溝が目に飛び込みます。これなら忘れることはありません!

ササっと排水溝掃除

ウエスなどでササっと髪の毛などを取りのぞき、周辺を拭く。
毎日ゴミ取りをしていれば、ガンコな汚れも生じません。溜まった汚れやヌメリともサヨナラです。

洗濯機の部品

洗濯機についている糸くずフィルター。
取扱説明書には「ゴミ取りは毎回」と記載されており、洗濯物を取り出すときには目に入るはずなのに、なぜだかうっかり忘れてしまいませんか?

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フィルター自体の汚れは目立ちにくく、中に溜まった糸くずも外からではわかりにくい。
見えているようで見えていない。存在感の薄さから、うっかり忘れが生じてしまいます。

外した部品を乾燥させる定位置

とはいえ、洗濯機の部品のひとつ。それだけを目立つようにするのはなかなか難しいことです。
そこで、外したフィルターや部品の定位置を作ることで『見える化』を。

ゴミを取りのぞいた各部品は、すぐには洗濯機に戻さず、珪藻土マットの上に。
マット上の外した部品は一目瞭然。部品の有無で、お手入れが完了したか否かを確認します。

湿った部品を乾かすと同時に、うっかり忘れのチェックポイントになっています。

洗面台に置かれた珪藻土マット

未使用時には立てかけておけばOK。収納場所にも困りません。

洗面台を使うたびに目に入る珪藻土マット。
顔を洗うついでに、手を洗うついでに。何度もチェックの機会が生じるので、うっかり忘れがなくなります。

【掃除のうっかり忘れ③】リビング・廊下

細かなホコリ

掃除機をかけていると気付く、巾木やスイッチなどにうっすら積もったホコリ。掃除機では上手く吸うのは難しいですよね。

「今は掃除機をかけているから……」とあと回しにした結果、忘れることがしょっちゅうです。

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ハタキを片手に掃除機を掛ければ問題解決? でも掃除機を操作しながらでは、なかなかスムーズにはいきません。

使い古しの軍手

そこで、使わなくなった手袋や軍手を活用。
ハタキを持つ代わりに、手にはめた手袋でホコリ取り。手袋なら両手も自由に使えるので、掃除機の操作もスムーズです。

手袋でホコリをなぞる

ホコリが気になる箇所に遭遇したら、指先でスーッとなぞるだけ。床に落ちたホコリは掃除機で吸ってしまえばOKです。気付いた瞬間すぐに対応できるので、あと回しにして忘れてしまうこともありません。

TV画面

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TVを見ているときに気付く、画面の汚れ。
画面を見つめているからこそ気付く汚れは、掃除タイムにはついつい忘れてしまいがち。

TVボードに画面クロス

気付いたときに対応出来たら、忘れることはありませんよね。
すぐに対応できるよう、TVボードに画面拭き上げクロスをそっと忍ばせておきましょう。

TV画面拭き上げ

掃除道具を取りに行く手間もナシ。汚れに気付いたときにクロスでサッと拭けばOKです。あと回しにして忘れることはありません。

まとめ

毎回隅から隅まで、100点満点のお掃除ができる方が難しいもの。誰しも、うっかり忘れのひとつやふたつは必ずあるはずです。

大切なのは、気付くこと。
うっかり忘れの原因、自分に合った工夫に気付くことができたら、いつの間にか毎日のルーティーンに定着しているはず。うっかり忘れていたこと自体、忘れてしまうかもしれません。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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