【医師監修】赤ちゃんにおくるみは必要? いつまで使える? 注意点と人気3選

【医師監修】赤ちゃんにおくるみは必要? いつまで使える? 注意点と人気3選

大切な赤ちゃんを包む「おくるみ」。でも、包む方法や、いつからいつまで使えるものなのか、実ははっきりと知らないという人も多いのではないでしょうか。使い始める前に、使用上の注意も知っておましょう。季節ごとのおすすめ素材や人気のおくるみも紹介します。


そもそも、おくるみとは?

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「おくるみ」とは、赤ちゃんを包む布のこと。「スワドル」「アフガン」とも呼ばれます。 世界中に古くからあるもので、素材や大きさはさまざま。正方形、長方形、フードつき、耳つきなど、形やデザインもさまざまなタイプがあります。

おくるみのメリット

生後間もない赤ちゃんは、おくるみにくるんでお腹の中にいたときの状態に近づけてあげると、心地よくなって落ち着くと言われています。巻くだけで泣き止んだり、寝かしつけに役立つ場合があります。また、まだ首も腰も座っていない赤ちゃんを包むことで、抱っこもしやすくなります。退院や健診、お宮参りで外に出る際には、赤ちゃんを外気から守ってもくれます。

おくるみの巻き方

基本的なおくるみの巻き方

基本的なおくるみの巻き方

寝かしつけや抱っこ、外出で活躍するおくるみですが、適当に巻いていたら緩んできてかえって大変だったということはないでしょうか。おくるみの基本の巻き方を知っておきましょう。

基本的なおくるみの巻き方
1)おくるみを広げて四隅のうち一つの角を少し折ります。
赤ちゃんを仰向けでおくるみの上に置きます。折った角から頭が出るように置いてください。赤ちゃんが動かないようにしながら、左右どちらかの角を持ち上げ、赤ちゃんの体全体をくるみ、体の下に押し込みます。

2)赤ちゃんの足の下にあるおくるみの角を折り、1)で包んだおくるみのえり元に押し込みます。

3)おくるみの残った角を持ち上げ、赤ちゃんの体に巻きつけます。おくるみから赤ちゃんの頭と首だけが露出した状態になります。

※赤ちゃんの上半身を包んだら、赤ちゃんが足を動かせるかどうか、両足を持って動かして確認を。

おくるみを使うときの注意

おくるみにはリスクも指摘されています。次のことに気をつけて使うようにしましょう。

必ず使わなくてはいけないというものではない

赤ちゃんは、おくるみで包まなければいけないというわけではありません。おくるみなしでも赤ちゃんが心地よさそうにしているのなら、使わなくてもいいのです。赤ちゃんによっては、せっかくおくるみを用意したのにあまり使わなかった、ということもあるかもしれません。そういう場合は、後述のリメイク・再利用法も参考に、ほかの用途で活用してみてください。特に、発熱しているときにおくるみで包むと、体温がさらに上昇するので注意が必要です。

SIDS予防に気をつける

おくるみには「SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを高める」可能性があると指摘されています。そのリスクはおくるみを巻いている状態での睡眠姿勢によって異なり、「うつぶせ」で最も高く、次いで「横向き」「仰向け」となっています。

また、赤ちゃんの月齢が上がるとともにおくるみによるSIDSのリスクが増加することも示唆されており、6ヶ月以上ではおくるみによりSIDSのリスクが2倍となったという報告もあります[*1]。SIDSの予防のため、おくるみを使用する際は次のことに注意しましょう。

・おくるみをしてうつぶせや横向きに寝かせない。
・寝返りができるようになったら使わない。
・布が顔にかかると窒息の危険があるため、上半身はおくるみが緩まないようにする。
 ※ただし、あまりきつく巻きすぎると、赤ちゃんの自然な呼吸を妨げたり、熱がこもって体温が上がったりする可能性も。赤ちゃんの胸とおくるみの間に、大人の指2~3本が入る程度は余裕を持たせましょう。

股関節脱臼にも注意が必要

下半身をきつく巻いてしまうと、「股関節脱臼」を起こす可能性があります。下半身は緩めに巻いて腰と膝のまわりにスペースを確保し、赤ちゃんが自由に腰と足を動かせるようにしてください。赤ちゃんの足をまっすぐに伸ばして巻くことはやめましょう。

赤ちゃんの股関節脱臼についてくわしくは下記の記事も参照してください。

【医師監修】赤ちゃんの足(脚)の特徴とは? M字を保つ方法と脱臼の見分け方、リスク

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/7552

赤ちゃんが足をバタバタと動かす様子を眺めていたら……あれ? どこかおかしいと感じることがあるかもしれません。赤ちゃんはまれに股関節の脱臼をおこすことがあります。赤ちゃんに起こる先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)の チェック方法や注意点を知っておきましょう。

おくるみを使うのはいつからいつまで?

おくるみはいつからいつまで使えるのかも確認しておきましょう。

新生児~生後2ヶ月くらいまで

おくるみは新生児から使えます。退院時に使用するので用意しておくよう、産院から指示を受けることもあります。

「SIDS予防に気を付ける」でも紹介したとおり、おくるみは寝返りを始めるまでに卒業します。寝返りの時期には個人差がありますが、早い赤ちゃんでは生後3~4ヶ月で寝返りをすることも。4~5ヶ月では約半数、6~7ヶ月にはおよそ90%の赤ちゃんが寝がえりできるようになります[*2]。

寝返りとは左右どちらかの方向にでも仰向けからうつ伏せにかわることができるものですが、その子によってできるようになる時期にかなり差があり、突然できるようになることもあるため、生後2ヶ月くらいになったらおくるみはやめることを検討しましょう。

おくるみ選びのポイントは?

さて、使うときの注意点を把握したら、次はおくるみ選びです。種類がたくさんあって迷ってしまいますが、季節や必要な枚数、おくるみとして使わなくなってからの利用法も考慮して選ぶといいでしょう。

おくるみは何枚必要?

おくるみは基本的に1枚あればOKですが、洗い替えも含めて2枚用意しておけると安心です。

おすすめの季節別素材

おくるみは使う季節に合った素材のものを選びましょう。

夏のおすすめ素材

温度も湿度も高く、汗をかきやすい夏。ガーゼ、パイル、タオル地のような薄くて軽く、汗を吸い取りやすい素材が最適です。

冬のおすすめ素材

冬の外出時にはボア、フリース、コットン、キルティングなど厚手であたたかい素材がおすすめ。温度調節された室内で使うときは通年使える素材でもいいでしょう。

春、秋のおすすめ素材

コットン、6重ガーゼなど通年使える素材。この時期は過ごしやすいものの、急な温度変化があるときも。やや厚めと薄めのタイプを用意しておけると安心です。

おくるみのリメイク、再利用法は?

おくるみは使わなくなった後も、さまざまな用途で育児に使うことができます。たとえば外出時、ベビーカーの日よけやひざ掛け、授乳ケープ、おむつ替えマットとして。おうちではお昼寝用のケットやシーツの代わりとしても使えます。また布製のおもちゃやスタイ、枕カバーやクッションカバーにリメイクして使っても。ガーゼ素材のおくるみは、マスクやガーゼハンカチにリメイクすることもできます。

まとめ

生まれて間もない赤ちゃんをおくるみで包むと、赤ちゃんが安心して眠ってくれる、首が座っていない赤ちゃんを抱きやすいといったメリットがあります。あれば便利なおくるみですが、必須の育児アイテムではなく、バスタオルなどで代用してもOK。市販のおくるみはデザインも素材もたくさんあり、出産準備に選ぶことで気分もあがります。使用できる期間は短いものの、卒業した後もほかの用途で使うことができるので、お気に入りのものを用意しておいても良いですね。使用する場合は、洗い替えも準備して、注意点を守って安全に使いましょう。

この記事の監修ドクター
梁 尚弘先生
りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

(文:佐藤華奈子/監修:梁 尚弘先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]おくるみと乳幼児突然死症候群のリスク:メタ分析 PEDIATRICS Volume 137 , number 6 , June 2016 :e 20153275
https://pediatrics.aappublications.org/content/early/2016/05/05/peds.2015-3275
[*2]厚生労働省:平成22年 乳幼児身体発育調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf

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※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

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