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2021年01月18日 14:16 更新

【助産師監修】初乳はいつまで出る?その後出る母乳(成乳)との違いって?

「産後すぐに出る“初乳”は大事らしい」という知識を持っている人は少なくないようですが、なぜ大事なのか、いつまで出るものなのか、それ以降の母乳とはどう違うのか、となると「??」となってしまうものですよね。今回はそんな初乳にまつわるクエスチョンについて解説します。

初乳ってどんなもの?

新生児をみつめながら初乳について考えるママ
Lazy dummy

初乳(しょにゅう)とは、出産後に出る黄白色をした濃い母乳です。量は少ないですが、重要な成分をたくさん含んでいます。

初乳の成分は赤ちゃんを守る

初乳には、赤ちゃんを守ってくれる免疫物質などが多く含まれています。子宮の中と違い、さまざまな細菌がある場所に出てきたばかりの赤ちゃんは、免疫機能が十分ではありません。初乳には、そんな赤ちゃんを病原体から守る役割があるのです。

初乳はいつまで出る?

赤ちゃんにとって重要な初乳ですが、普通の母乳とはどう異なるのでしょうか。また、いつまで出るものなのでしょうか。

母乳の成分は変化する

母乳は出産直後からたくさん出るわけではなく、出産直後から日を追うごとに量が増え、同様に成分にも変化があります。

まず、産後すぐに出るのが初乳。そこから徐々に分泌量や成分が変化し、エネルギーや脂質、乳糖などが豊富な「成乳(せいにゅう)」へと移行します。

ちなみに、初乳と成乳は色味も異なります。ビタミンAを多く含む影響で黄色味がかった初乳に比べ、成乳は白っぽくなります。

初乳が出るのは出産から数日間

寝ている赤ちゃんを見守るママ
Lazy dummy

個人差はあるものの、初乳はおおよそ産後3〜5日ごろまでの時期に出ます。

初乳から成乳へ移行する時期は産後3〜8日ごろですが、急に初乳がピタッと止まって成乳が出るわけではなく、「移行乳」という初乳と成乳の間ぐらいの母乳を経て成乳が出るようになるのです。

初乳が飲ませられなかったら?

赤ちゃんにおっぱいをあげるママと見守るパパ
Lazy dummy

どうか気に病まないで!

持病などで初乳を飲ませられないケースもあります。「赤ちゃんにとって大事なものなのに…」と思うかもしれませんが、気に病まないで。赤ちゃんの健康同様、お母さんが心身ともに健やかであることも、家族の未来には大切なことです。医療者とよく相談の上、母子ともに最善の方法を決めましょう。

初乳・母乳について困ったら、まずは相談

赤ちゃんを育てていく上で母乳の出や飲ませ方など、悩むことはあるでしょう。特にはじめのうちは、乳首に激痛が走ったり、おっぱいが張ったり、思っていたより母乳の出る量が少なかったり、赤ちゃんが上手に吸えなかったりで、不安がいっぱい。

初乳が出る時期は産後の入院中です。助産師に相談すればどんな些細なことでも教えてもらえますので、一人で抱え込まずに伝えてみましょう。また、退院後もトラブルの際に頼れる母乳外来を調べておくと安心ですね。

他にも「床上げ」「産褥期」「新生児」「1ヶ月健診」など産後すぐに知りたい情報をお伝えしている記事があります。ぜひ読んでみてください。

まとめ

赤ちゃんを見守るママ
Lazy dummy

赤ちゃんにとって大切な成分を多く含む「初乳」は、産後3〜5日までの間に出ます。初めのうちはおっぱいの悩みがつきませんが、助産師などに相談しつつ、不安を解消していきましょうね。

(文:マイナビ子育て編集部/監修:坂田陽子先生)


※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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