【医師監修】赤ちゃんにニキビが! 病院に連れて行く? 原因と対処法

【医師監修】赤ちゃんにニキビが! 病院に連れて行く? 原因と対処法

昨日までツルツルだった赤ちゃんのおでこやほっぺに、「ブツブツ」ができているのを見つけたらちょっとびっくりするかもしれません。でも、赤ちゃんはよくニキビができるものなんです。ここでは、赤ちゃんにできたニキビの原因と対処法について解説します。


赤ちゃんにできるニキビ状の皮膚トラブルー種類と原因―

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よく思春期になるとできるニキビは医学的には「尋常性ざ瘡」と呼ばれますが、皮膚にできた白や赤色で皮脂や膿の詰まったできもののことです。

おもに皮脂で毛穴が詰まることで起こるのですが、実は赤ちゃんにもニキビやニキビのように見える湿疹はよくできます。まずは、ニキビのような湿疹ができる、赤ちゃんの皮膚トラブルの種類とそれぞれの原因を紹介します。

(1)新生児ざ瘡

「新生児ざ瘡」は、産まれてすぐから1、2ヶ月の間に、赤ちゃんの顔や胸などにできるニキビのことです。思春期のニキビ同様、中に白い芯がある湿疹や赤い湿疹、膿を持った湿疹ができることもあります。

このころの皮脂の分泌量が多いことが原因で起こり、新生児の約20%にできるとされています。また、男性ホルモンの影響を受けることから、女の子より男の子にできやすいと言われています[*1]。

「新生児ざ瘡」はいつ治る?

「新生児ざ瘡」のほとんどは、時間が経つとともに自然に治まるので、基本的に治療は必要ありません。家庭でできるだけ肌を清潔に保つなどのケアを行いながら(ホームケアについて詳しくは本記事の後半で解説します)、症状が落ち着くのを待ちます。ただし、症状がひどかったり、なかなか治らない場合は、抗菌薬(抗生物質)などの塗り薬で治療することもあります。

新生児ざ瘡について、詳しくは下記の記事も参考にしてください。

【医師監修】新生児のニキビとは? 原因とケア方法について

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/8137

赤くなったりポツポツができたりと、赤ちゃんの肌はデリケートでトラブルが多いもの。中でも、新生児期によく見られるのが「新生児ニキビ」です。今回は、新生児ニキビの特徴や治療、ケアや予防法などについてご紹介します。

(2)乳児脂漏性皮膚炎

新生児ざ瘡ができるのと同じくらいのころ、頭と顔、とくに頭皮や眉毛に「黄色いかさぶた」のようなものができることがあります。これが「乳児脂漏性皮膚炎」です。肌が赤くなることもあるので、ニキビと見間違える人もいるかもしれません。これもこの時期の赤ちゃんの皮膚で、皮脂の分泌が活発なために起こります。

「乳児脂漏性皮膚炎」はいつ治る?

「乳児脂漏性皮膚炎」も、生後2、3ヶ月を過ぎて皮脂の分泌量が落ち着いてくると自然に良くなってきます。ですから、こちらもホームケアで対処しつつ様子を見ながら、症状がひどかったりする場合などには受診します。

乳児脂漏性皮膚炎について、詳しくは下記の記事も参考にしてください。

【医師監修】新生児の湿疹の原因は? どうやってケアすればいいの?

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/8140

赤ちゃんの肌はすべすべ……と思っていたら、新生児のうちから湿疹が! 気を付けてお手入れしているのに……と、ショックを受けたママ・パパは少なくないのでは。でも、湿疹は新生児に起こりやすい肌トラブルのひとつ。ここではその原因やケア方法を紹介します。

(3)その他、ニキビに似ていることがある皮膚トラブル

あせも

「汗腺」という汗を出す管が詰まることで、皮膚の表面や表皮、真皮中の汗腺に汗が溜まってできるのが「あせも(汗疹)」です。高温多湿の環境でできやすく、皮膚の中に汗が溜まるタイプでは、赤くなったりかゆみが強かったりします。あせもがよくできるのは、胴体、手足の関節の内側、首、脇の下で、膿をもつこともよくあります。

詳しくは下記の記事も参考にしてください。

【医師監修】赤ちゃんのあせも、気になる症状と対策は?

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/7179

赤ちゃんは代謝がよく汗っかきで、大人よりもあせもができやすいものです。夏はもちろん、それ以外の季節でも高温多湿な状態であれば要注意。かわいい赤ちゃんが快適に過ごせるよう、気をつけたいポイントを紹介します。

アトピー性皮膚炎

赤ちゃんの場合、「アトピー性皮膚炎」もニキビと紛らわしいことがあるかもしれません。2歳未満までのアトピー性皮膚炎は、顔や頭に乾燥して赤みを帯びた箇所ができることで始まるからです。

実は、アトピー性皮膚炎は赤ちゃんや小さな子どもでは多く、調査により幅がありますが、乳児期で6~32%、幼児で5~27%がアトピー性皮膚炎を持っているとされています。この割合は成長とともに少なくなる傾向があり、小学生では5~15%、大学生になると5~9%にまで減ると言われています[*2]。

詳しくは下記の記事も参考にしてください。

【医師監修】赤ちゃんのアトピーってどんなもの? 症状や原因は?

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/8112

赤ちゃんの顔や体に赤いブツブツができると、「これってアトピーなの?」とドキドキしてしまいますよね。アトピー性皮膚炎になるのは生後どのくらいからなのでしょうか。赤ちゃんのアトピー性皮膚炎について詳しく説明します。

赤ちゃんのニキビ。病院に連れて行ったほうがいいの?

さて、赤ちゃんの肌にニキビのようなものができているのに気づいたら、どうすればよいのでしょうか?

なかなか治らない場合や症状がひどい場合は受診して

ここまでで解説したとおり、「新生児ざ瘡」も「乳児脂漏性皮膚炎」も赤ちゃんの皮脂の分泌が落ち着いてくれば自然と治るものなので、基本的に治療は必要ありません。あとでくわしく解説しますが、家庭でできるだけ肌を清潔に保ち、保湿することで治まるのを待ちます。

ただし、生後2、3ヶ月を過ぎても治らない場合や、患部がジュクジュクしたり膿をもってきたなど症状がひどい場合は、小児科か皮膚科を受診しましょう。「新生児ざ瘡」や「乳児脂漏性皮膚炎」以外の肌トラブルの可能性があるかどうかや、その原因に応じた治療薬を処方してもらえるはずです。

赤ちゃんのニキビのホームケア

ここでは、赤ちゃんにニキビができた時のホームケアの方法、日常生活での注意点を紹介します。

(1)赤ちゃんの顔の洗い方

☑お湯だけでは皮脂が落ちないので低刺激性の洗浄料を使う

☑よく泡立てた洗浄料を指の腹につけて、赤ちゃんの顔をやさしくなでる
(固形石けんで問題ない。こすらなくても汚れは落ちる。また、スポンジやガーゼは赤ちゃんの肌を傷つける心配もあるので使わない方が良い)

☑額や頬、あごなど脂っぽい箇所はとくに念入りに

☑すすぎは、勢いを弱めたシャワーやぬるま湯にひたしたガーゼで洗浄料の成分が残らないようにしっかりと

☑洗った後は清潔でやわらかいタオルで、こすらないようやさしく水分を吸い取る

「新生児ざ瘡」でも「乳児脂漏性皮膚炎」でも、洗浄料を使って多すぎる皮脂を洗い流し、皮膚を清潔に保つことが予防や悪化させないために大切です。

(2)保湿の仕方

☑お風呂に入って肌が清潔になったら20分以内には保湿する

☑清潔な手に保湿剤を取り、手のひら全体でやさしく塗り拡げる

☑塗った後の皮膚がテカテカと光ってティッシュ一枚がくっつくくらいを目安に保湿する

☑軟膏(油性、水性)、クリーム、ローション、スプレーなど、全身には伸びの良いもの、顔や手足には保湿力の高いものなど、肌の状態や使い勝手に合わせて使い分けると良い

(3)日常生活で注意点はある?

衣類やタオル、シーツなど、肌に触れる布製品はこまめに洗濯した清潔なものを用意してあげましょう。

また、洋服のタグが肌に当たっていたり、洗濯洗剤や柔軟剤などを変えたことで肌の不調が起こることもあります。まだおしゃべりができない赤ちゃんだからこそ、周囲の大人ができるだけ快適に過ごせる環境に整えてあげたいですね。

まとめ

【医師監修】新生児のニキビとは? 原因とケア方法について

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/8137

赤くなったりポツポツができたりと、赤ちゃんの肌はデリケートでトラブルが多いもの。中でも、新生児期によく見られるのが「新生児ニキビ」です。今回は、新生児ニキビの特徴や治療、ケアや予防法などについてご紹介します。

赤ちゃんのニキビについて、その原因と対処法を紹介しました。ここでいくつかニキビに似た赤ちゃんの肌トラブルを解説しましたが、実は赤ちゃんの肌トラブルは正確な原因を見分けるのが難しいので、「乳児湿疹」という言葉でまとめられることが多いのです。ただ、何が原因かわからなくても、赤ちゃんにニキビのようなものができていた時、周囲の大人が取るべき行動にそう変わりはありません。「洗浄料を使って顔もしっかり洗う」「洗浄後は必ず十分に保湿する」「なかなか治らない/ひどい症状は受診する」。この3つがポイントになるので、かわいいお肌に吹き出物を見つけたら試してみてください。

この記事の監修ドクター
梁 尚弘先生
りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

(文:マイナビウーマン子育て編集部/監修:梁 尚弘先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]兵庫県保険医協会 ざ瘡治療の今後の展望[診内研より504](2018年8月25日) 西宮市・明和病院皮膚科部長・にきびセンター長  黒川 一郎先生講演
http://www.hhk.jp/gakujyutsu-kenkyu/ika/180825-110000.php
[*2]日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2018年版」P.2435
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/atopic_GL2018.pdf

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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