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2020年11月02日 18:30 更新

家事シェアのイライラ原因「家事ズレ」を防ぐ5つの方法とは?

家事に男性も加わる時代。女性の家事時間が減ることでママの笑顔が増え家庭円満になったり、男性も普段から家事をしておくことでいざと言うときに困らなかったり、という利点もあります。でも助かる反面、家事のやり方が自分とは違ってイライラしてしまう方もいるのではないでしょうか? そんな「家事ズレ」の対処法をお伝えしたいと思います。

ご覧いただきありがとうございます。南の島でお片づけ 整理収納アドバイザーの川根礼子です。

女性の社会進出に伴い増えてきた「家事シェア」。今や家事は女性だけがするものではなく、夫婦間でお互いに分担して助け合っていくものに変化してきました。

掃除、洗濯、食事の支度に加え、「見えない家事」も無数にある家庭内での仕事。それだけでなく、ママは子どものお世話や宿題・学校の連絡のチェックなど、もろもろの事柄を限られた時間内で同時進行で進めることも少なくなく、とっても忙しい毎日ですよね。

そんな毎日だからこそ、パパがひとつでも2つでも家事をしてくれるのはとってもありがたい!
その一方で……、ありがたいけれど本音はちょっとイライラしちゃう、そんな声もちらほら聞かれます。

実は我が家も、私とパパの家事のやり方や取り組み方は、当たり前なのかもしれませんが少しばかり違っていました。「本人のやり方に任せておくのが一番いいのでは」と思いつつ、「そのやり方だとちょっとあとが困る」、そんな事もありました。

たとえば、食後の食器を洗ってくれたのはいいけれど、洗い方が雑で結局洗いなおすことになったり、洗濯機にやたら洗剤を入れてしまい、かえって洗濯槽の汚れがひどくなったり。

そんな積み重ねで生じる「家事ズレ」によって、家事の負担が減ったのにも関わらず、相手どころかお互いにイライラしてストレスが溜まっては元も子もありません。

ではどうすればいいのでしょうか?

ついつい相手を非難していまいがちですが、悪いのは相手ではなく、家事シェアを簡単にするための仕組みがないだけかもしれませんよ! 家事のやり方と仕組みを見直して、「家事ズレ」によるイライラはなくしてしまいましょう♪

そこで今回は、我が家で取り組んでみたパパも家事がしやすくなる仕組みをお伝えいたしますね。

①ベビーステップでレクチャーする

例:ゴミ出し

Lazy dummy

今までやったことがないことをいきなりお願いされたら、誰でも困ってしまいますよね。それは誰でもどんな事でも、そして家事でも同じ事。

ママにとっては簡単と思えるような家事でも、パパには何が何だかよくわからない、でも言われたからやっている……そんな家事シェア初心者さんには、ワンアクションで終わる簡単な家事からお願いしましょう。

例えばゴミ捨て。これならゴミ袋を家から持って出るだけの簡単な家事です。

ただし、最初から「家中のゴミ箱を集めてきてゴミをまとめて捨てる」というのはハードルが高い場合もあります。パパが家の中の小さなゴミ箱をうっかり見過ごしてそこだけゴミが残っていた、なんてことになったらイライラに繋がりかねません。
そうならないために、少しずつできることを増やしていくことをおすすめします。

ゴミ捨て(燃えるゴミ)の例でいくと……、

1.(家事に慣れているママが)ゴミを集めて玄関に置いて出すだけにしておく
2.慣れてきた頃、2カ所ほど(リビングとキッチンなど)ゴミを集めるのをお願いする
3.他の場所のゴミ箱も追加していく
4.最後に、家中のゴミ箱は何個あるのか共通認識を持っておく

といった具合です。

Lazy dummy

最初は少々面倒に感じますが、これから何十年その家事をやってもらうことを考えれば、最初に時間を投資しておいた方が、長い目で見れば効率はよくなります。

ゴミ捨ては分類に細かいルールが設けられている地域もあり、何週目の何曜日かを覚えるのも一苦労……という場合には、ゴミ捨ての一覧表や、丸を付けたカレンダーを目に着くところに貼っておいたり、ゴミ袋を簡単に出せるような工夫をしておいたりするとよいでしょう。

まずは簡単な家事をベビーステップ(小さな一歩)からレクチャーするのも、スムーズな家事シェアへのスタートとなりますよ。

②まとめておく

例:タオルの交換

毎日取り換えるタオルを家事シェアの為に3枚まとめて畳んで収納
出典: https://ameblo.jp

我が家では毎朝、洗面所・トイレ・キッチンの計3枚のタオルを交換しています。
そしてそのタオルは、3枚セットにして畳んで置いてあるのですが、いつしかパパがこれを変えてくれるようになりました。

きっかけは、インフルエンザで子供と一緒に私も2〜3日寝込んでしまったときからなのですが、こうして3枚1セットになっていたおかげでパパでもサッとまとめて手に取れ、各所のタオルを順番に変えていけるようになりました。

前例のゴミ出しのゴミ袋もそうですが、収納法によって時短になる家事もありますので、まとめて置いてあると便利な物は一緒に置いておくことで家事が楽になります。

たとえば玄関の掃除をお願いするのなら、ほうきとちり取りを一緒にセットにしておく。更に近くにゴミ箱もあると便利ですよね! アイロン掛けなら、アイロン・霧吹き・アイロンマットなどを一緒に取り出しやすい場所においておく、という風に一緒に使う物をグループにして収納しておくと、その家事のハードルが下がり取り掛かりやすくなります。

③面倒を取り除く

例:食洗機から食器を出す

Lazy dummy

ここ半年くらいなのですが、私よりも早起きのパパが食洗機から昨夜の食器を出すのをやってくれるようになりました。

最初のうちは、食器や調理器具が無造作にキッチンのワークトップやカウンターの上に置かれただけの状態。食洗機の中に入っている食器類の量も多く、少しばかり「面倒だ」と言っていました。

そこで、夕食の後片づけのときサッと洗って拭けばすぐしまえるボウルやザルは別にしておくことにし、食洗器には何でも放り込むのではなく少しゆとりを持たせた量にしました。

家事シェア、食洗機から出した食器を並べてある風景
出典: https://ameblo.jp

また食洗機の中の食器の並べ方も工夫して、洗い終わった後少しでも取り出しやすくなるようにしました。

例えば、今までバラバラに入れていたのをお箸はお箸、スプーンはスプーンでまとめて入れておく、同じ種類のお皿はまとめて置いておくなどです。

ほんのちょっとしたことなのですが、これだけでもずいぶん取り出しやすくなったようで、今では同じ種類の物はまとめて置いてくれるようになりました。

ほかにもトイレ掃除をお願いしたい場合、普段からあまり汚さないようにする、汚れを見つけた人がちょこっと掃除を心掛ける……などもいいかもしれませんね!

自分が面倒だと感じていることは、相手も同じかも!? とお互いの家事に対して思いやりの気持ちを持つことが、理想の家事シェアに近づくコツかもしれませんね!

④ラベリングをする

家事シェア、洗濯洗剤に洗剤を多く入れ過ぎないように注意したラベリング
出典: https://ameblo.jp

例:洗濯洗剤の入れ過ぎ防止

洗濯物を洗濯機に入れておいてくれるのはとても助かるのですが、粉洗剤を山のように入れるので洗剤の減りも早くなるし、洗濯槽も汚れやすくなるので少し困っていました。

そこで入れすぎ防止のために、洗剤を入れてあるケースにラベリングしておくことに。
我が家の洗濯機はスプーン2杯が最大最適量となっているので、「2杯まで」とすぐわかるようにしています。

例:洗濯物干し

家事シェア、どこに何を干すのか迷わないように洗濯ハンガーにラベリング
出典: https://ameblo.jp

洗濯物を干す作業は基本お任せしているのですが、子どもの学生ズボンだけはのちのちのアイロン掛けが楽になるように「ここ」に干して欲しい! という場所があります。
そんな場所にも、シールにメンディングテープを巻いて簡単にラベリング。

その都度言うのもお互いイヤな気持ちになるかもしれないので、「言わなきゃ」や「言われた」というお互いの負担を減らすためにも、こんなラベリングは有効なツールになりますよ。

⑤コミュニケーションをとる

Lazy dummy

最後に、家事を長く円満にシェアしていくための方法として一番効果的なのは、何といってもパパとの「コミュニケーション」です。

夫婦のコミュニケーションは簡単そうですが、忙しい暮らしのなかで見過ごしがちになってしまいます。
ですがお互いの家事のズレをなくしていくためには、もっとも欠かせない事柄。

我が家でも洗濯物の洗剤をなぜ多く入れるのか聞いてみたところ、「たくさん入れたほうが汚れがよく落ちる」と思っていたからだった、ということがわかりました。

なぜそうしているのか、どうしてその方法で家事をしているのかをお互いで話し合って、いい所は認めあい、改善する所は相手を責める言い方をせず、よりよい方法を提案する、という形に持っていければ望ましいですよね!

まとめ

Lazy dummy

我が家でもなかなか理想通りには進まないことが多々あるのですが、思考錯誤しながら家事シェアを進行中です。

「人生100年時代」と言われている昨今、お互いが自立し男女関係なく家事ができるほうが家族の暮らしはより楽に、楽しくなると思っています。
家庭は夫婦で力をあわせて作り上げていくもの。

家事をシェアすることでご自分の理想の家庭のあり方に近づいていけるよう、ひとつでもご参考になる事柄があったら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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