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2021年01月09日 14:03 更新

【医師監修】大変な子育ての悩みを解消!大事な5つの考え方とは?

子育ての悩みは尽きません。その中でも今回は、子育てへのストレス、しつけと叱り方、イヤイヤ期の対応の仕方について見ていくことにしましょう。

子育てにストレスを感じるのはなぜ?

現代は子育てがしにくい時代だといわれています。

以前の日本では、子育てを地域の中で協力しながら行っていました。親や親せき、友人・知人など縦と横のつながりが強い時代で、子供はみんなで育てるという意識が強かったからです。しかし、近年では結婚後には自らの親と離れて暮らす核家族化が進み、地域社会の親密度も薄れています。ママは頼れる人がおらず、1人で育児をしているような気持ちになり、孤独を感じているケースもあるでしょう。

専業主婦も働くママも、それぞれの悩みを抱え、ストレスを感じています。ママたちのストレスの要因は、自分の趣味や休息の時間がもてないことや、育児の中で自分の感情をコントロールできないことなど、さまざまです。

子育てのイライラを少しでもなくすには

子育ての悩みが尽きない親に注意される子供
Lazy dummy

※画像はイメージです

子育て中は、イライラがつきもの。でもそんなイライラを解消できたら子育てがグッと楽しくなります。子育てのイライラを少しでもなくす方法について見ていくことにしましょう。

夫婦がチームになる

核家族の現代、ママのことを助けられるのはパパです。パパの協力がとても大切なのです。大事なのは、パパが育児の「お手伝い」をするという考えではなく、「一緒に協力してやるもの」という捉え方をすることです。役割分担は公平に、夫婦がタッグを組んで取り組むことが大切です。

気分転換できる時間・環境をつくる

毎日、育児をして子供のことばかり考えていたらとても辛いです。パパや家族、預かってくれる人がいない場合は、託児所などを利用して自分1人の時間を持つようにしましょう。託児所をリフレッシュのために使うなんて……と抵抗感があるかもしれませんが、これは正当な託児理由です。自分の時間をもつことで、育児をまた頑張ろうという気持ちになれて、子供に優しく接することもできます。

自分だけではないことを知る

子育てには答えがありません。自分が行っていることが正しいのかどうかわかりません。だから悩むのです。産後の育児に悩んでいるママでも、実は自分だけではありません。自分だけが子育てがうまくできていないと自分を責めないでください。ママも人間です。完璧ではありません。イライラすること、必要以上に怒ってしまうこともあります。でも自分を責めずに、「こんな日もある」と思うようにしましょう。言い過ぎたときは、子供に「さっきは言い過ぎたね、ごめんね」と言ってあげれば大丈夫です。

子供は成長していると理解する

子供はこちらの思うようには動いてくれないものです。これは、子供が成長している証です。デメリットの中には、メリットもあります。例えば、ゲームに集中して話を聞いていない場合でも、好きなことに対する集中力が優れていると考えることもできます。また、親の言うことを聞かない子は、自分の意志がしっかりとあるということです。人は、ダメなところばかりが目につきますが、視点を変えるとデメリットもメリットに変わってくるのです。思考を変えるだけでもストレスは減ってきます。思うように行動してくれないときでも、子供を逆に褒めてあげて見てください。もしかしたら、すんなり言うことを聞いてくれるかもしれません。

子供の上手なしつけ方・叱り方がわからない……

してはいけないことを、どうやって教えたらよいか分からない。一応、ダメなことはダメと言っているが、本当に伝わっているのか不安。つい、周りの子と比べてしまうなど、しつけは難しいです。親もそのときの心身の状態で感情的になってしまう、ついつい大声を出してしまうことや、手を上げようとしてしまうこともあるでしょう。しつけの方法や叱り方は、人間と人間のぶつかり合いであるため難しいのです。共働きであることへの罪悪感や、専業主婦だから子育てをできて当たり前というプレッシャー、自分に余裕がないときなどにも、迷いが出てきてしまうようです。

子供に合ったしつけ方・叱り方を考える上での原則とポイント

子育ての中で、子供へのしつけ方や叱り方に悩むママも多いようです。ここでは、しつけ方や叱り方のポイントについて見ていくことにしましょう。

怒鳴らない、叩かない

ついカッとなって子供を怒鳴ってしまった経験はありませんか。ママも人間です。そんなことがあっても仕方ありません。でも、怒鳴ったり叩いたりしても、子供にはうまく伝わりません。怒鳴られたら怖いから、叩かれたら痛いから、親の言うことを聞くのでは意味がありませんよね。そして最も危険なのは、怒鳴られたり叩かれたりして育った子は、うまく伝えられないことがあると、怒鳴ったり叩いたりして、自分の要求を訴えてしまうのです。

子供は自分の鏡と考える

子供は大人の真似をします。特に毎日一緒に暮らしている両親との関わり方はとても大きな影響を及ぼします。例えば、言うことを聞かないとき親が叩くとします。すると子供は、裏メッセージとして、困ったときは叩いて問題を解決すればよいという間違った対処法を覚えてしまうのです。そのことが、他の子をいじめたり暴力をふるったりすることにもつながります。また、子供がママを呼んでいて、「今、行くよ」と返事をしてもすぐ行かないことが多い場合、子供は「ママはすぐ行くといってもどうせすぐには来てくれない」という裏メッセージを受け取ります。そして、そのことが、約束を守れない子や人の言うことが聞けない子を育ててしまう可能性があるのです。

子供の気持ちになって考える

子供だって人間。自分の想いがあります。何か親に訴えていたら、こちらの意見を通すだけではなく、聞く耳を持ちましょう。例えば、いつも遊びに行く前に宿題をするように注意しているとします。子供が、「今日はみんなで集まって最新のゲームをするんだ。早く行かないと遊ぶ時間が無くなっちゃうから、お願い! 行かせて!」と、言ったとします。難しいですよね。しかし、子供の言い分に耳を傾けることは甘やかしとは違います。親には親の言い分があるように、子供には子供の言い分があるということも理解してあげましょう。「帰ったら宿題をちゃんとしてね」というように例外を認めつつ、親側の要求もじんわり出し、お互いの欲求を満たすことが大切なのです。

子供の反抗にはどう対応すればいい?

子供が迎える反抗期。自立に向けて、大人への第一歩です。ここでは、イヤイヤ期の対応の仕方、親の心構えについて見ていくことにしましょう。

反抗は成長の証! しっかり受け止めて

反抗期を迎えると、暴力的にならないか、と心配してしまうママもいると思いますが、子供に負けず、ぶつかり合うのが大切なことなのです。決して子供から逃げないでください。そしてそのぶつかり合いや、子供自身の心の葛藤が多ければ多いほど、子供は自立していくのです。いじめ、ひきこもりなどといったニュースも流れ、ママも、自分の子供がそうなったらどう対応すれば良いのか不安になりますよね。前述したように、大切なのは、逃げずに子供と真正面から向き合うこと、しっかり受け止めることです。そして、「待って、見守り、邪魔をしない」ことも大切です。子供を見守りながら、必要なときには感情をぶつけ合う経験こそが、子供を成長させるのです。

イヤイヤ期の上手な対応

2、3歳頃からイヤイヤ期が始まります。今まで何でもママの思うようにできていた分、子の初めての反抗にどう対応してよいのか、イライラしてつい感情的になることもあることでしょう。この時期の子供は、自己主張が強く、まだ上手くできないことでも自分でやりたがります。子供がやりたいと思うことは大目に見て、できる限り手を出さず見守りましょう。そして自分1人でできたときには、「上手だね!」「すごい! 出来たね!」などと褒めてあげましょう。幼児期の体験や経験はその後の人生に大きく影響します。たくさんの経験をさせてあげてください。

まとめ

昔は、おじいちゃんやおばあちゃん、地域の人たち、近所のお兄さんやお姉さん、自分より小さい子……そんな多くの人たちとの関わりの中で子供は育ち、みんなで見守られていました。現在は、すべて親だけでやることが多くなり、親の負担も昔と比べて増えています。困った時は自分だけで抱え込まず、地域の施設や、周りの人たちの力を借りながら、子供と向き合っていきましょう。そして、子育て中も自分の時間を作り、上手にストレスを発散して、快適な毎日を過ごしましょう。

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビ子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.06.11)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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