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2023年01月17日 14:38 更新

離乳食の山芋はいつから?後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

大人はすりおろすなどしてそのまま食べられる山芋ですが、赤ちゃんはいつから食べられるのでしょうか? 加熱は必要? 今回は離乳食で山芋を使う際の注意点などを解説します。山芋レシピも参考にしてくださいね。

山芋、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

山芋の離乳食開始時期の目安

・後期の調理:すりおろしてから焼くなど
・完了期の調理:すりおろしてから焼く、薄切りを酢水にさらしてから焼く(サクサクした食べやすい食感に)など

 ■ワンポイントアドバイス■

山芋はどんな野菜?

山芋はどんな野菜?
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日本が原産の自然薯、中国から伝わってきた棒状の長芋、平たい形の大和芋※など色々な品種がありますが、それらの総称として山芋があります。

※地方によって異なる。いちょう芋とも

旬は通年

山芋というのは総称のため、旬は通年ともいえるでしょう。春や秋にとれる長芋や、冬にとれる大和芋などもあります。種類は違えど一年中を通してなんらかの芋が旬であるのはいいですよね。

離乳食の山芋、下処理・下ごしらえの方法

離乳食の山芋、下処理・下ごしらえの方法

山芋を洗うとき、表面がボコボコしているので汚れ残しに気を付けましょう。土がついているものは、周囲に飛ばないように気を付けましょう。

厚めに皮をむいたら、酢水に10分ほどさらしアクを抜きます。

加熱のコツ

離乳完了期になると、薄切りも食べられます。皮を厚めにむいて、5mm程度に薄く切り、全体的に火が通るように焼きましょう。厚く切ってしまうと、かたくて喉につまってしまうこともあるので、薄切りがおすすめです。

山芋の離乳食、よくある疑問

山芋の離乳食、よくある疑問
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山芋と長芋の違いは?

長芋は山芋のひとつです。
大和芋など、長芋以外の山芋の特徴的なのは、粘りの強さと味わいです。
長芋は水分量が多く粘り気が弱いです。すりおろした時もサラサラとしていて、味わいが淡白なのが特徴です。
山芋には、大和芋のように粘り気が強いものもあります。すりおろした塊がそのまま持ち上がるほどの強い粘り気です。風味が豊かで甘みもあるのが特徴です。

長芋の代わりに他の山芋を使っても良い?

長芋の代わりに他の山芋を使っても良い?
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長芋と大和芋など他の山芋も栄養成分はほとんど変わりませんが、長芋の代わりに大和芋を使う際は、そのまま使うと粘りが強すぎることがあるので、少し量を減らして調理をすることがおすすめです。

アレルギーは大丈夫?

山芋で起こるものの多くは接触性の皮膚炎(痒みを生じるもの)ですが、中にはアレルギーであることも。消費者庁では食物アレルギーとして表示を推奨しているものとして取り扱われている食材ですので、アレルギーの可能性はあります。

山芋を食べるときは万が一に備えて、保護者の余裕がある日の午前中(受診することを考慮)がいいでしょう。

山芋の離乳食レシピ! 後期・完了期

後期・完了期に適した山芋の離乳食レシピについて知りたい親
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<離乳後期のレシピ>山芋と豆腐のグラタン

材料 

・山芋 15g
・豆腐 50g
・牛乳 大さじ1
・めんつゆ 小さじ1
・チーズ 適量

作り方

① 山芋は皮をむき、すりおろす
② ①と、粗めにすりつぶした豆腐、牛乳、めんつゆを混ぜ、耐熱容器に入れる
③ チーズをのせ、オーブントースターで焦げ目が軽くつくまで焼いたら完成

<離乳後期のレシピ>山芋と豆腐のグラタン用に山芋をすりつぶす
 ■ワンポイントアドバイス■

<離乳後期のレシピ>山芋バーグ

材料

・山芋 10g
・鶏ひき肉 60g
・玉ねぎ 10g
・片栗粉 小さじ1
・油 少量

作り方

① 山芋は皮をむいてすりおろし、玉ねぎはみじん切りにする
② ①と鶏ひき肉、片栗粉を混ぜ、こねる
③ 少量の油をひいたフライパンで焼いて完成

<離乳後期のレシピ>山芋バーグを焼く
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 ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>山芋とマグロの煮つけ

材料

・山芋 20g
・にんじん 15g
・マグロの刺身 1切
・だし汁 大さじ3
・醤油 1,2滴
・砂糖 ひとつまみ

作り方

① 山芋とにんじんは皮をむき、1cm角に切り、茹でておく
② マグロの刺身は5,6等分に切る
③ ①②とだし汁を合わせ、調味料を加えてなじむまで煮たら完成

<離乳完了期のレシピ>山芋とマグロの煮つけの材料を切る
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 ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

離乳食を待っている赤ちゃん
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離乳後期から使用できる山芋は、そのまますりおろして使うだけでなく、つなぎとしても使えます。
他のイモ類とは違う食感を楽しめますよ。加熱調理などは必ず行うようにしたり、痒み予防のためにしっかり口の周りにワセリンをぬっておく、そのまま手掴みするようなことを避けるなどには少し注意をはらいつつ、時期をみて離乳食に取り入れましょう。

(文:渡邉ゆうか 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

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