仕事も育児もあきらめたくない。それを叶えたのが「テレワーク」だった 関根麻奈さん #働くママの人生

仕事も育児もあきらめたくない。それを叶えたのが「テレワーク」だった 関根麻奈さん #働くママの人生

赤ちゃんとの生活がスタートして一息ついたと思ったら、保活・職場復帰、仕事との両立などなど、働くママは心も体も忙しい毎日。他のママたちはどんな風に一日を過ごしているのか、どんな考え方で育児をしているのか、夫婦間での分担は?など、働くママが知りたい、リアルな日常をインタビュー。


フルタイムで働くママの、育休明けとはどんな日常なのでしょうか。そして、仕事と育児への向き合い方は?今回は、昨年生まれた双子と小学生の長男の3人を育てながら、コールセンター請負業の会社にテレワークで勤務する関根麻奈さんにお話を伺いました。

プロフィール

・お名前:関根麻奈(37歳)
・業種:コンサルティング・アウトソーシング請負業
・役職:マネージャー

神奈川県出身。6歳の長男と生後8か月の双子、男の子3人のママ。
高校生のころから長期の休みを利用して短期留学するようになり、大学時代は1年間、韓国へ留学。専門学校でも英語と韓国語のスキルを磨いた。
都内の大学などで勤務後、2011年に札幌市に移りカフェを経営。結婚により横浜市へ一時転居したが、13年に里帰り出産や夫の転職で再び札幌市へ。長男を育てながら、実家のカフェ経営に参画した。
17年、夫の転職で新潟市に移り、現在の会社でアルバイトとして在宅でのコールセンター業務をスタート。入社8か月でマネージャー職へ昇格し、他の従業員の業務管理や顧客との連絡・調整、営業結果分析などを担う。19年に双子を出産、20年4月に職場復帰。

1日の流れ

5:00 双子の泣き声で目覚める
6:00 朝食準備(長男登校日はお弁当も同時進行)
7:00 朝食
7:45 長男を送り出す
8:30 双子を保育園に送り、家事を極力済ませる
9:00 自宅で始業
12:00 簡単に昼食
16:00 終業 急いで洗濯物を取り込み、双子のお迎え
17:00 近所に住む義母の手を借りながら双子、長男とお風呂
17:30 双子の離乳食とミルク
18:00 夕食準備
19:00 長男と夕食
19:30 夫が帰宅
20:00 長男を寝かせる
21:00 子供たちが寝ついた頃に就寝
深夜~朝 夜泣きで2~8回、起きる

「在宅勤務」こそが、私に合う働き方

——双子を出産して7か月後に、テレワークで職場復帰したそうですね。
「子供たちを育てていくために、経済的にも早く仕事を再開したかったのと、近くの保育園に2人をお願いするなら0歳のうちのほうが預けやすいこともあって、この時期に復帰することにしました。

今の会社では、入社した3年前からテレワークで仕事をしてきたので、慣れたスタイルでの復帰に戸惑いは感じませんでした。実は育休期間中も、仕事用のスマートフォンに会社から連絡が入ることがあり、仕事から離れている感じはあまりなくて。長男が生まれる前から働いてきましたし、家事や育児だけではなく、仕事もして生活にメリハリをつけたいという気持ちもありました。
在宅勤務(テレワーク)は、時間を有効に使える点で家事・育児と仕事を両立させてくれます。このスタイルこそ、私に合った働き方だと思っています」

——職場復帰後、暮らしはどう変わりましたか?
「とにかく忙しくなりましたね。特に朝は時間との格闘です。新型コロナウイルスの影響で長男の小学校は4月下旬から休校になりました。共働き世帯の場合は学校で預かってくれるとはいえ、お弁当を用意する必要があります。双子についても、保育園に行く前にミルクをあげたり、持ち物を準備したり。帰ってきてから夕食の準備を済ませるまで、一刻の猶予もないほど怒涛の勢いで時間が過ぎます。それでも復帰から1か月がたち、だんだんとリズムがつかめてきたかな、と感じています」

通勤時間ゼロ。切り替えるのは自分の意識

——テレワークをはじめたきっかけは?
「3年前、夫の転職で、札幌市から現在住んでいる新潟市に転居したときです。仕事をイチから探しましたが、賃金や仕事内容に加え、冬の積雪中の運転は避けたいといった通勤面も考慮すると、なかなか自宅近くで希望に合う仕事は見つかりません。そうした中で、現在勤める会社を知りました。本社は東京ですが、全国各地の在宅アルバイトを雇ってコールセンターの請負業などに取り組んでいます。私は大学時代にコールセンターでアルバイトをした経験がありましたし、子育てのしやすさも考慮して、この仕事に就きました」

——育児をする上でのテレワークのよさと、難しさを教えてください。
「よい面は、通勤時間がなく、時間を有効に使えることです。朝は双子を保育園へ送って、その後も始業の少し前まで家事を済ませることができますし、お昼の休憩時間が30分ほど取れる時には近所に買い物へ行ったり、洗濯物を取り込んだりしています。ちなみに、3年前にテレワークを始めた当初、長男は家で仕事をしている私を不思議そうな顔をして見ていましたが、今は仕事中だと分かると静かにして『協力』してくれています。『僕も将来、家で仕事をする」なんて言うこともあるんですよ。このスタイルをよいと思ってくれているなら、うれしいですね。

難しいところは、仕事も家庭も同じ場所なので、オンとオフの切り替えは自分で意識しなければならない点です。仕事用のスマートフォンには終業後も緊急の連絡が入り、顧客のメールやメンバーの問い合わせに対応していると夕食の準備や子供たちのお風呂が遅れてしまうことも。そんなときは、公私ともに時間には限りがあるととらえて、即時対応が必要かどうかを見極めて取り組むようにしています。また、お昼の休憩も自分次第なので、忙しくて仕事をしながらありあわせの物ですませることもあります。」

お互い無理せず、まわりにも甘える

——夫婦でお互いの仕事や育児の分担について、どう話していますか?
「夫は運送会社に勤めていて、勤務シフトは土日祝日関係なく不規則です。出勤時間が朝早いこともあり、あまり負担をかけないように気を使っています。私はテレワークをしているのでできる限りの育児・家事はこなしているつもりですが、そういう意味でも、この働き方に夫婦で感謝しています。ただ、双子をひとりで寝かしつけるのは、なかなか難しくて。夫は帰りの時間はほぼ決まっているので、なるべく夫婦でひとりずつ分担して寝かしつけるようにしているんです。」

——忙しい日々の中、夫婦でぶつかることはありませんか。
「かなりあります(笑)。夫はたいてい、休日には食器洗いや洗濯をしたり、長男と遊んだりと育児や家事を積極的にします。それでも、勤務が続いた後の休日は、なかなか子供の相手や家事をできず、寝てばかりのこともあります。初めは私も『疲れているんだから、休ませてあげよう』と思うのですが、お風呂の時間になる夕方には、あれもこれも自分の負担になっていることに我慢が爆発し、寝ているのをたたき起こして言い合いになったことがあります」

——夫婦でうまくやっていくコツは。
「お互いが無理をしすぎないことでしょうか。夫は不規則な仕事ですし、無理をすると体調を崩すこともあり、双子のひとりを寝かしつけるのも難しいときがあります。そういう日は話し合って、『今日は難しいけど、次の休日にはこれをやるよ』と埋め合わせをしてもらっています。
また、夫婦だけで抱え込まず、まわりの力も借りるようにしています。たとえば、子供をお風呂に入れるときには、近くに住む義母がほぼ毎日、手伝いに来てくれます。以前は『来てもらうのは悪いかな』と少し遠慮していました。しかし、私ひとりで3人をお風呂に入れるのは大変です。こんな話を双子の先輩ママにしていたら『全然気にしなくていいよ。1、2歳くらいまではどんどん、まわりに甘えた方がいい』って言われて。それからはほぼ毎日頼っています。

子供たちから逆に力をもらうこともあります。双子はどんどん動きが大きくなってかわいさが増しています。それに、長男がけっこう双子のお世話をしてくれて。私が夕飯を準備している間に様子を見てくれたり、泣いたらあやしたり。そういう姿を見ると、本当に癒されますね(笑)」

——ハードな毎日ですが、仕事と育児の両立のためにどういう工夫をしていますか?
「買い物は時間の確保も大変なので、週1回の宅配をうまく活用しています。それから、お総菜や簡単な調理で済ませられるキットも注文しています。私は料理が得意なほうではなく、あまり時間も取れないので、こうした商品はありがたいです。また、月1回、地域のシルバー人材センターにお願いして自宅へ2時間ほど来てもらい、2、3日分のお料理を作ってもらっています。双子を妊娠中、保健師や病院側から助言を受けて利用するようになったのですが、とても助かっています。」

——ところで、息抜きはしていますか?
「週に1、2回、お昼に食べたいものをコンビニやスーパーで買うようにしています。双子を保育園に送った朝の帰り道、その日の気分で食べたいものを選ぶんです。家で残り物ばかりのお昼だと気がめいりますが、ときにはデザートも買って『今日はこれで頑張れるな』と。そういったプチ贅沢は楽しんでいます。

そして、もう少し先、仕事と育児との両立が少し落ち着いてきたら月1回の有給休暇を取って、リラックスする日として楽しむ予定です。実は、双子が生まれる前にはそうした月1回の有休を取って、ひとりでランチに行ったり、友達と会ったりしていました。今は難しいですけど、なるべくそういう時間を作って、お茶をしたり、マッサージに行ったりしたいですね。」

子供との時間、仕事の時間。それぞれに集中

——新型コロナウイルスの影響で小学校が休校になっています。子供たちの心のケアはどうしていますか?
「長男は家にいる時間が増えているので、時間の許す限り勉強を見てあげています。通信教育を受講しはじめたこともあり、午後4時以降に30分ほど仕事をしない時間を作って、わからない問題は一緒に読んだりヒントを考えたりしています。また、屋内ばかりでは健康やストレスも心配なので、時々外に出て、一緒に自転車に乗ったりサッカーをしたりしています」

——働くママとして、仕事をスムーズにするために心がけていることは。
「時間にメリハリをつけることです。家事や育児との両立に向けての時短勤務ですから、残業はほぼしない、そのためには決められた時間内で集中してできる限りの業務をこなすことが必要です。仕事で『今日必ずやること』はメモに書き出してパソコンに張り、定時に終わらせます。学校や保育園の迎えの時間は守り、子供が帰ってきたらパソコンは開きません。子供との時間は子供、仕事の時間は仕事、と集中するようにしています。仕事で子供を犠牲にしたくはありませんから。長男が『遊びたい』と言うときは一緒に外に出る、そうした時間も取っています」

——今後の目標を聞かせてください。
「留学経験を生かし、語学を活用したテレワークの仕事にチャレンジしていきたいです。これまでにも、テレワークで訪日観光客への観光案内の通訳をやっていました。今の会社では、ほかにもグローバルな仕事をするチャンスがあります。また、日々の仕事をしっかりこなして会社の事業拡大を担い、さらにテレワークを推進したいと考えています。この働き方で働くママさんが増えるよう、もっと働きやすい環境づくりに向けてサポートしていきたいですね」(取材・文:内田知子)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、[内閣官房][厚生労働省]妊婦に関する情報[日本小児科学会]幼児に関する情報など公的機関等で発表されている情報をご確認ください。

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