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2021年01月29日 11:18 更新

【医師監修】着床までに起こること。妊娠のしくみと妊活中に気を付けたいことは?

妊活をしているとよく耳にする「着床」。着床とは何のことで、着床するまでには何が起こるのでしょうか。それを知ることは、まさしく妊娠のしくみを知ること。ここでは、「着床までに起こること」とともに、妊活中に気を付けたい生活習慣などを紹介します。

まずは「着床」について知っておこう

妊娠検査薬とカレンダー
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「着床」という言葉について、耳にしたことはあっても、何がどうなるのかイマイチわかっていないかも……という人のために、ここでおさらいしておきます。

着床=妊娠の成立

「着床」とは、卵管(子宮から卵巣まで伸びる管)のなかで精子と卵子が出会ってできた受精卵が、細胞分裂しながら移動し、根のような組織を生やしながら子宮内膜にもぐり込んでいくことです。受精卵が子宮内膜に着床したことをもって、妊娠が成立します。

着床までに起こることとは

さきほど着床までのおおまかな流れを紹介しましたが、次でもう少しくわしく、とくにいつごろ起こるものなのかをまとめます。

排卵~受精~着床が起こる時期の目安

1)排卵
生理開始から数えて2週間後ごろに起こる(生理周期が28日の人の場合)。卵巣から卵子が飛び出すこと。
2)受精
排卵から1日以内に起こる。卵子と精子が卵管の中で出会うこと。
3)着床
受精卵が子宮内膜にもぐり込むこと。受精の5、6日後には子宮に到着して子宮内膜にくっつき、もぐり込み始める。着床が完了するのは、受精から12日後ごろ。

排卵・受精・着床までのながれ
排卵~受精~着床が起こるまでのイメージ

妊活中、心がけたいこと

さて、受精卵が自然に着床する、つまり妊娠するかどうかは、その受精卵が元から持っている力などによって、ある程度、運命付けられています。タイミングよくセックスしていたとしても、妊娠する確率は20歳前半で30%、30歳で20%、35歳で10%程度とも言われているのです[*2]。

また妊娠に至るまでには複雑な過程があるので、これを試せばすぐ自然に妊娠できるという簡単な方法はないと考えたほうが良いでしょう。ただ、妊活中に生活習慣などで気を付けると良いポイントはいくつかあるので、次に紹介します。

妊娠を望むときに気を付けたい生活習慣などのチェック

☑ 妊娠前から葉酸は十分に摂っておく
☑ 太りすぎ、やせすぎの場合は適正体重に戻す
☑ 喫煙、過度な飲酒・カフェイン摂取は避ける
☑ 適度に体を動かす
☑ 妊娠前に医療機関でメディカルチェックを受けておく
(虫歯治療を済ませておく、未接種のワクチンがないか確認し、抜けがあれば受けておくなども含みます)

もっとくわしい情報を知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。

まとめ

ここでは「着床までに起こること」について、おもに解説しました。排卵や受精を経て「着床が起こるかどうか」で妊娠の有無が左右されることがおわかりいただけたと思います。また、個人差がありますが、それぞれだいたいいつごろ起こるものなのかについても紹介しました。その時々で、女性の体内で今何が起こっているのか想像しながらだと、生活習慣を整えるモチベーションもアップしやすいかも。最後に挙げたリストを参考に少し気をつけながら、着床を待てると良いですね。

(文:マイナビ子育て編集部/監修:窪 麻由美先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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