【医師監修】赤ちゃんと海に行きたい! 海水浴はいつからOK?

【医師監修】赤ちゃんと海に行きたい! 海水浴はいつからOK?

夏の風物詩でもある海水浴。暑い季節になると海に行きたくなるという人も多いでしょう。しかし家族に赤ちゃんがいる場合、いつから連れて行っていいのか迷ってしまうのでは。赤ちゃん連れで海水浴に行く場合の注意点をまとめました。


赤ちゃんとの外出はいつから?

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そもそも赤ちゃんとの外出は、生後どれくらいから可能なのでしょうか。

最初の外出は1ヶ月健診

「赤ちゃんは生後いつから外出してよいのか」という問いに対する明確な答えは、じつはありません。赤ちゃんの外出はいつからOKで、いつならNGといったことを示す、はっきりとした基準は特にないのです。ですが、おおよその目安として「生後1~2ヶ月は外出を避けたほうがよい」ということがよくいわれています。これには、いくつかの理由があります。

まずは「赤ちゃんの体調」です。生まれて間もない赤ちゃんは、体温調節がうまくできません。そのため屋内と屋外で温度差がある場合、自力で調節するのが難しいのです。

さらに、出生すぐの赤ちゃんはまだ予防接種を受けておらず、感染症に対して無防備な状態です。不要不急の外出は避け、やむを得ず外出する場合は電車やバスではなく自家用車やタクシーなどを利用して、なるべく病気に感染しないよう気を付けてあげましょう。

そしてもうひとつ、生後直後の外出がおすすめできないことには、「ママの体調」も関係しています。産後すぐの外出は赤ちゃんだけでなく、ママの身体にとっても負担になります。特に産後6~8週は「産じょく期」と呼ばれ、ママの身体が妊娠前の状態に戻っていくための大切な時期です[*1]。誰かに頼める用事は代わってもらうなどして、なるべく身体を休ませましょう。

産後1ヶ月がたつ頃に、出産した産院で行われる1ヶ月健診を出生後の最初のお出かけとして、それまではできるだけ外出を避けて過ごすことをおすすめします。

健診で問題がなければ、徐々に外出を増やして

1ヶ月健診の結果、赤ちゃんの成長や健康に問題がないことがわかれば、徐々に外出を増やしても大丈夫でしょう。

しかし先ほどもお伝えしたように、この時期の赤ちゃんはまだまだ外出に慣れていない無防備な状態です。はじめは数分程度の散歩から始め、少しずつ時間を延ばしていきましょう。そしてできるだけ人混みや温度差のある場所を避けることも大切です。

赤ちゃんと海に行きたい! ビーチデビューのタイミングは?

ある程度の月齢になり、外出にもすっかり慣れたなら、海にお出かけするのもいいかもしれません。赤ちゃんのビーチデビューはいつぐらいがよいのでしょう。

ビーチデビューはおすわりできるようになったころがおすすめ

ひとくちに「海に出かける」といっても、楽しみ方はさまざまです。お散歩やドライブがてら海に寄り、寄せては返す波を眺めるということであれば、月齢を特に気にせずに出かけても問題ないでしょう。

赤ちゃんと一緒に砂浜で遊ぶことを考えているのなら、一人座り(おすわり)ができるようになったころがおすすめです。一人座りができれば、パパやママがずっと赤ちゃんを支えていなくとも、一緒にビーチで砂遊びなどをして海を楽しむことができます。

海水浴は1歳を過ぎてから

一緒に海水浴をしたい場合は、赤ちゃんが1歳を過ぎるまで待ちましょう。1歳を過ぎると身体の機能もだいぶ整って体温調節もある程度できるようになり、海やプールにも少しなら入れるようになっていきます。

しかし赤ちゃんの小さな身体は、水に入ると大人よりもずっと早く冷えてしまいます。水に入るのは短時間だけにして、上がったらすぐにバスタオルで包むなど、身体を温められる準備をしておくとよいでしょう。

赤ちゃんとの海のお出かけ、気を付けるべきポイントは

そのほか、赤ちゃんと海に出かける際に気を付けておくべきポイントをまとめました。

紫外線対策は必須

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大人に比べ薄く、バリア機能も十分ではない赤ちゃんの肌は、大人以上に紫外線によるダメージを受けやすいもの。加えて赤ちゃんは自分で紫外線対策をすることができません。赤ちゃんの成長に合わせた適切な紫外線対策を、周りの大人がしてあげる必要があります。

生後6ヶ月未満の場合

生後6ヶ月未満の赤ちゃんは直射日光をできるだけ避けてください[*2]。パラソルや日傘の下で過ごしましょう。そして紫外線防止効果のあるラッシュガードや帽子、赤ちゃん用のサングラスを身につけ、SPF(紫外線B波を防ぐ効果の指標)の数値が少なくとも15のベビー用または子供用の日焼け止めを、顔や手の甲など衣服で覆われていない必要最低限の範囲で使用しましょう。

日焼け止めは外に出る30分前には塗り、その後は2時間ごとまたは汗をかいたら塗り直します。曇りの日でも油断は禁物、しっかりと塗ってください。なお、塗った日焼け止めは帰宅後、これまたしっかりと洗い流しましょう。肌に残った日焼け止めで赤ちゃんが肌荒れしないよう気を付けて。

生後6ヶ月よりも大きい子の場合

紫外線防止効果のあるラッシュガードや帽子などを身につけ、衣服で覆われていない部分にSPF15以上の日焼け止めを塗ります[*2]。

紫外線の強い海や山で過ごす場合は一般的にSPF30以上、PA(紫外線A波を防ぐ指標)++~+++を目安にするとよいとされています[*3]。これらの指標に当てはまり、なおかつ「ベビー用」や「子供用」などの記載がある、低刺激のものを使うと良いでしょう。

また紫外線量の多い午前10時から午後2時の時間帯を避けるのも効果的です[*4]。デリケートな赤ちゃんの肌を守るためにも、しっかりと紫外線対策を行いましょう。

海水を飲まないように

海水の中にはさまざまなバクテリアやプランクトンなど、目に見えない小さな生物がたくさんいます。海水を飲み込むと、そうした生物も一緒に体内に入ってしまうことに。そうしたバクテリアが赤ちゃんの体内に入ると、感染症や胃腸炎などを引き起こす可能性も考えられます。そのような事態を防ぐためにも、赤ちゃんが海水をできるだけ飲まないよう注意しておきましょう。

汚れたおむつを付けたままの海水浴はNG

たとえ水遊び用のおむつであっても、赤ちゃんのおむつが汚れている場合は、衛生的ではないのでそのまま海に入らないようにしましょう。

水遊び用のオムツには撥水性がありフィット性も高いですが、防水ではありません。水に入ると、おむつのすき間から赤ちゃんの糞便が漏れ出てしまう可能性があります。海の中に入る場合は、直前におむつを替えるかトイレを済ませてからにしてください。また、おなかがゆるい場合は、その日の海水浴は諦めましょう。

授乳・おむつ替えスペースは自分で確保

そのほかビーチにはおむつ替えや授乳用のスペースがなかったり、トイレが遠かったり個室の数が少なかったりなど、いつものお出かけ以上に赤ちゃん連れの大変さを実感することもあるでしょう。

小型のテントや授乳用ケープを持参する、おむつ替えと授乳は車に戻ってするなど、必要なスペースは自分で確保し、備えておくことをおすすめします。

まとめ

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海で赤ちゃんと楽しく過ごすにはさまざまな準備が必要で、ちょっと大変かもしれません。ですがそうした準備もお出かけのプロセスのひとつとして、楽しみながら行えるとよいですね。
しっかり準備をして、赤ちゃんとのかけがえのない時間を楽しみましょう。

この記事の監修ドクター
大越陽一先生
杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウィメンズホスピタル小児科部長。小児科専門医

(文:山本尚恵/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]産褥期-よくわかる用語辞典|赤ちゃん&子育てインフォ
https://www.mcfh.or.jp/jouhou/yougo/sanjoku.html
[*2]Sun Safety and Protection Tips from the American Academy of Pediatrics
https://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/news-features-and-safety-tips/Pages/Sun-Safety-and-Protection.aspx
[*3]環境省 紫外線環境保健マニュアル2008
https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/full.pdf
[*4]日本小児皮膚科学会「お役立ちQ&A こどもの紫外線対策について」
http://jspd.umin.jp/qa/03_uv.html#page01

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、[内閣官房][厚生労働省]妊婦に関する情報[日本小児科学会]幼児に関する情報など公的機関等で発表されている情報をご確認ください。

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