いつも気負わずニュートラルが大事!新卒から営業職 葛山みずほさん #働くママの人生

いつも気負わずニュートラルが大事!新卒から営業職 葛山みずほさん #働くママの人生

赤ちゃんとの生活がスタートして慣れたと思ったら、保活・職場復帰、仕事との両立などなど、働くママは心も身体も忙しい毎日。他のママたちはどんな風に1日を過ごしているのか、どんな考え方で育児をしているのか、夫婦間での分担は?など、働くママが知りたい、リアルな日常をインタビュー。


フルタイムで働くママは、仕事と育児にどう向き合っているのでしょうか。今回は、女性のキャリアと社会とつなぐべく、顧客からさまざまな仕事を請け負う企業で営業職・マネージャーを務め、育児にも奮闘中の葛山みずほさんにお話を伺いました。

プロフィール

・お名前:葛山みずほさん(40歳)
・業種:各種アウトソーシング請負・コンサルティング業
・役職:法人事業部 マネージャー

群馬県出身。5歳の女の子のママ。
学生時代は陸上サークルに所属し、競技に、そしてサークル内の盛り上げ役として活躍。
ひとり旅にも熱中し、長期休みはほぼ海外へ。バックパッカーやボランティアキャンプに参加し、在学中はモロッコやトルコなど10ヶ国を回った。
2002~13年、福利厚生アウトソーシングサービス会社で営業職。新規開拓から既存取引先のフォロー営業まで幅広く担い、自治体向け受託案件に関する業務責任者も務めた。親会社の人材派遣企業への出向も経験し、在職中に結婚。
離職後に念願の長女を授かり、2016年、現在の会社へ入った。再び営業職として取引先の獲得などに奔走。現在は法人事業部でマネージャーを担い、後輩社員の指導も行う。

1日のスケジュール

5:30 起床 朝活や好きな雑誌を見るなど、フリータイム
6:30 自分と子供の1日の準備
7:00 子供を起こし、可能な限り家族一緒に食事をとる
7:30 身支度
8:15 自宅を出発。子供を保育園に預けて出社
9:00 会社始業 社内業務(資料作り、案件社内連携)
12:00 客先へ移動しながらランチ
13:00 クライアント訪問(新規案件打ち合わせ)
16:00 クライアント訪問(既存顧客打ち合わせ)
17:00~18:30 保育園近くのカフェでテレワーク
18:30 終業
19:00 保育園お迎え
19:30 帰宅
19:30~20:00 夕食準備
20:00~21:00 子供と夕食、入浴、子供との時間を過ごす
21:00 夫が帰宅 家族の時間
22:00 子供と一緒に就寝

ずっと営業職。でもそれは、自然な流れから

——新卒入社の会社、そして産後に転職した会社でも営業職をされているんですね。

「大学を卒業してすぐ、福利厚生アウトソーシングサービス会社の営業職に就きました。担当は、取引先の新規開拓や既存のお客様のフォローなどです。希望の職種を営業にしぼっていたわけではありません。せっかく働くならやりがいのある仕事がしたい、と思いながら就職活動をしていき、学生時代にアルバイトで営業を経験したのが思いのほか楽しくて……

結果、営業職が適職だったのかなと感じています。働きはじめたころは、日々自分で納得がいくまで仕事をしていて、気づけば夜の11時や12時まで残業、なんてこともありました。その後、業務責任者も務め、やりがいを感じていましたが、不妊治療に取り組むため12年目に離職を決意しました。

出産後に入った現在の会社でも、4年ほど営業職を務めていますが、これも強く希望したというよりは、『いい仕事がしたい』と思いながら自然な流れに身を任せていたら、営業にたどりついた、という感じです」

出産、子育ての経験から生まれたものは、小さくて大きい

——職場のメンバーとの人間関係は、ママになって変わったのでしょうか?

「変わりましたね。社内では、相手の状況に気を配るようになりました。以前は、仕事で大事なときに、家庭の事情で早く切り上げて帰るなんて考えられない、と思っていました。

しかし、私自身も家庭を持って子供を育てるようになってみると、家族、特に子供には、急な発熱をはじめいろいろなことが起こります。そんなときに、大事な家族のそばにいてあげたい、家庭は仕事と同じくらい大切なもの、と考えるようになったのです。仕事に真摯に向き合っていても、家庭を優先すべきときもある。『人の行動には、私が知りえない理由があるかも』と、相手の状況や心情を酌むようになりました」

——お客様とのやりとりについて、変化はありましたか?

「これが、大ありで。小さな変化が、大きな宝物となった、と感じています。
まず、営業先のお客様との話題の幅が広がりました。出産前は、商品を売るための課題解決をふまえ、そこにフォーカスして商談をしていました。それが出産後はお客様と話していて、ふとした瞬間に家庭の話が出るようになったのです。

そして、仕事のチャンスが生まれるのは、そういった雑談の中から出てくることも多くて。子育ての話から、『わが家はこうですよ』なんてご自分のことを話してくださって盛り上がり、そこで『そういえば、こういうことをお願いできる?』とお客様から新しい案件をいただく機会が増えました。これは、商談の中にも、気を許して話せる瞬間があるから、心を開いて話してくださるからこその、ありがたいことだと受け止めています。

また、私が取り扱う案件は、働くママが多い在宅ワーカーのスキルを活用することが多いです。自分たちの商材と、自分の環境がリンクしている点も、商談には有利でした。ワーママであることが私の宝であり、営業スタイルに大きな変化をもたらしました」

いつも気負わず、ニュートラルな気持ちでいること

——仕事と育児とで、日々忙しいですよね。両立はどのようにしていますか。

「再就職するときは、自分がどれだけ働けるのかも未知数で、育児と両立できるのかも不安だったので、まずはパートで週4回、時短勤務で働きはじめました。そして少しずつ、フルタイムにシフトしていったのですが、慣れてもやはり、働きながらの育児は大変です。どうバランスをとるのがいいのか、試行錯誤を繰り返すうちに、私は育児には『絶対に自分がやるべきもの』と、『そうでないもの』があると考えるようになりました。

たとえば、子供の教育方針を決めていくのは前者、家事に分類されるものは後者。後者には、食洗器や洗濯乾燥機、お掃除ロボット、いわゆる『ワーママ三種の神器』を活用しています。この3つは生活に欠かせません。いつも助けてもらっています(笑)」

——難しいと思う部分は? また、両立のコツを教えてください。

「難しいのは、オン・オフの切り替えと、タイミングの見極めです。営業の仕事はお客様に合わせる部分も多く、前職では時間を気にせず、自分の裁量で働きました。でも、今は子供を保育園に迎えに行くというタイムリミットがあります。両立のコツは、とにかく時間を大切にすることですね。限りがあるからこそ、より集中してのぞむ。無理だと思わずに、どうやったらできるのかを考える、というところでしょうか。出産前よりも今のほうが、担っている仕事量は多いですが、以前の何倍も創意工夫をして、乗り切ることができるようになりました」

——なるほど。ちなみに家庭では、育児や家事は夫婦でどう役割分担していますか。

「夫には、洗濯と家の掃除、週1回の子供の迎え、ごみ捨てを担当してもらっています。それから、土日は1日ずつ、夫婦どちらかが子供と過ごす日、と決めています。夫が子供と過ごす日は、私は日中ひとり。大好きなカフェで好きな本を読んだり、友だちと遊びに行ったりと、自由に過ごすんです。こういった役割分担で、リフレッシュできている部分は大きいです。

夫は主体的に育児をする人ですが、それは初めからではありませんでした。経験のない育児は、私はもちろん、夫も戸惑いがたくさんあったと思います。娘が生まれてから、常に育児に取り組もうとする姿勢を見せていましたが、お互いに、今何をすべきか、という部分で歯車はうまく回っていませんでした。

私が里帰り出産から戻って、3人の暮らしがスタートして、疲れが出たころのことです。私はおむつ替え中で、夫がニコニコしながら、『どうしたらいい?』という表情で、私の隣でいわゆる指示待ちのようにたたずんでいる姿に、逆上して『まさか仕事でそうじゃないよね?考えて動いて!』と叫んでしまったことがあったのです。その瞬間、はっとした顔をした夫は、おむつを捨てるためのごみ袋の準備を始めました。それ以降は、私が何をしているかをしっかり見て、私が今してほしいこととその先を考えて、育児に取り組むようになったのです。今となっては、夫には本当に感謝ばかりです。ママ友からも、よくうらやましがられるんですよ」

——日々の暮らしで、心がけていること、大事だと思うことはありますか。

「笑っていること、いつも自然体でいることです。常に片づいた家、しっかりした食事が大事と思っていたけれど、家族の一番の幸せは、そこじゃないんだと。育児や家事をしっかりやっても、私が疲れた顔、不機嫌な顔でいては、家族は幸せではない。ならば、ちょっと苦しいときは、あえて家事をちょっとお休みしちゃって、自然な笑顔でいられるようにしよう、と考えるようになりました。

今思えば、その辺りから、何か問題が起きたときでも、夫婦でしっかり向き合い、落ち着いて話し合って解決できるようになっていったと思います。気持ちがニュートラルであること、とでもいうのでしょうか。これって、全てにおいてとても大事だと思います」

働くということ、ママであるということ

——再就職を考えたのは、どんな理由から?

「不妊治療から待望の妊娠出産を経て、幸せいっぱい、でもいろいろな制限がかかる生活がスタートしました。たとえば授乳中に、ふと目の前のゴミが気になっても、拾いに行くこともままならない。ご飯を作るにも、まずは子供が食べられるものが最優先。子供が生まれたこと自体が大きな喜びでしたから、『大変だけど幸せ』という気持ちで毎日を過ごしていました。

でも、ふとした瞬間に思ったのです。
『私のキャリアは、どうなっていくんだろう。もともと私は、仕事が好きだった』」

——仕事をしたい、という思いが生まれ、膨らんでいったのですね。

「子供はかわいいし、誰よりも愛しています。だけど、社会とつながりたい、自分を出していきたい、という思いが強くなって、子供が1歳を過ぎたころ、就職活動をはじめました。ママとしての生き方にはいろいろな選択肢がある中で、私はどちらかというと『自分がどうありたいか』を優先したかったのだと思います」

——今後の目標を聞かせてください

「仕事の面では、目標はあまりしぼらずに、自分のアンテナを信じて進んでいきたいです。自然体の中から生まれるアイデアを、スピーディーに形にできるようでありたいと思っています。

そして、そのベースには、夫婦仲はよく、家族が円満であることがあると思っています。母としては、子供にとって私が『楽しそうに暮らし、チャレンジ精神にあふれるお母さん』と映っていたらうれしいです。そして、私の姿から、子供が『自分でやりたいことを見つけたい、やってみたいと思ったことはチャレンジしよう』という考えを持ってくれたら、そんな幸せなことはないですね」

(取材・文:内田知子)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、[内閣官房][厚生労働省]妊婦に関する情報[日本小児科学会]幼児に関する情報など公的機関等で発表されている情報をご確認ください。

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