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2020年10月15日 11:30 更新

専用個室を持つ前に! 日中専用の「子ども部屋」の作り方

子どもにとって自分専用の個室は嬉しいもの。でも、これまで「家族と一緒に寝ていた」「ママが部屋を管理してくれていた」のに、突然部屋を与えられ、戸惑ってしまうことも。子どもたちに個室を与える前のワンステップとして、「日中専用子ども部屋」はいかがですか? 今回は個室デビュー前、我が家の「日中専用子ども部屋」をご紹介します。

Lazy dummy

こんにちは。ライフオーガナイザー®︎のうめだ あさみです。

突然ですが、ご自宅に「子ども専用個室(子ども部屋)」はお持ちですか?
小学校入学に伴って、子どもが喜ぶ顔が見たくて張り切って作った専用個室。
それなのに……
・ランドセルや勉強道具はリビングに置きっぱなし
・部屋はぐちゃぐちゃ
・使うのは就寝時のみ
「こんなはずじゃなかったのに!」と思うママも多いかもしれません。

保育園や幼稚園児に比べ、学用品や勉強道具などで圧倒的に荷物が増える小学生。勉強時間も増えることから、「小学校進学のタイミングで専用個室を与える」と考えるのは、自然なことのように感じます。

ですが、成長と共に時間や空間の使い方を学んできた大人と違い、まだまだ成長途中の子どもたち。
突然自分専用の個室を与えられても、
・ひとり部屋の過ごし方
・部屋やモノの管理の方法
など、扱いに困ってしまうのは、当たり前のことだと思いませんか。

小学校入学時、はじめに学ぶのは漢字でもひらがなでもなく、鉛筆の持ち方や鉛筆の動かし方などの基礎。個室の扱い方にも、基礎を学ぶことが必要です。

そこで、我が家が作ったのは日中専用子ども部屋。
本格的に自分の部屋を持つ前のワンステップとして、部屋やモノの管理を学ぶための子ども部屋です。

今回は我が家の3姉妹(5年・3年・1年)が共有する、8畳和室の「日中専用子ども部屋」をご紹介します。

日中専用子ども部屋とは?

Lazy dummy

「日中専用」という言葉通り、部屋に納められているのは日中の生活に必要な道具のみ。
・学用品
・おもちゃ
・衣類など身支度関連用品
が納められた部屋で、寝室は別になっています。

「寝室は別」のワケ

子どもたちが親と一緒の寝室を望む時期はあっという間に過ぎ去ってしまいます。「いつまでも同じ寝室で」と親が望んでも、いつかは離れた寝室を望む子どもたち。

もちろん、すでに子どもが望んでいるなら話は別ですが、「まだまだ一緒に寝たい!」と言ってくれる子どもと、無理に寝室を別にしなくてもいいとは思いませんか?

我が家は子どもたちが望んでいるため、未だに家族5人が同じ部屋で就寝しています。
その分、子ども部屋には寝具が不要。部屋が広く使えることで、3人分の荷物をひと部屋に集約することも可能になりました。

リビング付近がベスト!

平日、学校から帰宅した子どもたちが飛び込んでくるのはリビング。
休日も、子どもたちが長い時間を過ごすのはリビングではありませんか?
宿題をするのも、遊ぶのも、テレビを見るのもリビング。だからこそ、子どもたちのモノがリビングに散乱しがちです。

「片づけなさい!」と言っても、片づける先が2階や遠い部屋では面倒でついつい後回しになるのは大人も子どもも同じ。子ども部屋をリビング近くにすることで、面倒な気持ちを減らしてあげることができます。
近い場所なら行動もスムーズ。日々行えるようになると、お片づけの習慣も身に付きますよ。

また、「ママが普段いる場所の近く」もポイント。家事の合間でもチラッと覗くことができる場所なら、お部屋の状況確認など、ママの目も行き届きます。
お互いを近くに感じることができる距離感が、ママにとっても子どもにとっても安心ですよね。

「自分の部屋」の実感を持つ

就寝時は使わないとはいえ、やはり「自分の部屋」!
リビングやキッチンなど、これまでママが管理していた部屋に、自分のモノが居候しているわけではありません。

学校で使うモノ・習い事で使うモノ・着替えにおもちゃ。自分のモノをひと部屋に集約することで、「自分の部屋」という実感を持つことができます。その上、自分のモノの管理ができなければ、自分自身が困る……ということも学ぶことができます。

ママのお手伝いも受けながら、少しずつ部屋やモノの管理を学んでいけるはずですよ。

我が家の"日中専用"子ども部屋

1階和室、玄関を挟んでリビング隣にある8畳の和室。
小学生の3姉妹の「日中専用子ども部屋」の配置がコチラ↓

和室平面図

カラーボックスやハンガーラックをフル活用。使用用途ごとに各コーナーを区切りました。

入口ドアから見た様子
窓側から見た様子

写真上・入口ドアから見た様子
写真下・掃き出し窓から見た様子

8畳の部屋にたくさんのモノが詰め込まれているため、全体を写真に納めるのが難しい現状です……(苦笑)

勉強コーナー兼プライベートスペース

学習スペース

勉強コーナーにある3人分の机は、学習机1台とダイニングテーブル1台。

長女の学習机

長女の学習机は、なんと筆者のお下がり! 実家で眠っていた学習机を引き取りました。年季が入っているものの、やはりしっかりとした学習机。教科書などを収納する戸棚も、文房具を納める引き出しも完備です。

長女の勉強関連道具の管理は、これ1台にお任せです!

次女・三女の学習机

次女・三女が2人並んで使う学習机は、以前使用していた4人掛けのダイニングテーブル。引き出しなど収納がない分、ファイルボックスやラックを活用し、教科書やレターセット・文房具などを収納しています。
奥行きがあるので、机上にラックを並べても大丈夫! 学習スペースは十分に確保できています。

次女・三女の学習机の下にカラーボックス

机の下にはカラーボックスを設置し、使用済のプリントや教科書などを収納します。
(右側は新1年生の末っ子スペースのため、現在は空になっています)

現在の学習机は、個室へ移動する前の一時期の使用。新たな出費は控え、あるもので代用。今後、それぞれに個室を設けるときに、子どもたちの自主性に任せ改めて検討する予定です。

基本はリビング学習の我が家。勉強のために使う頻度は多くありません。
ですが、実はプライベートスペースとしても活躍!

自分だけの場所があるだけで、気分が落ち着くことはありませんか? それは大人だけではありません。精神面でも日々成長していく小学生。ひとり集中したいときもあれば、秘密のお手紙を書きたいときも。プライベートスペース(自分だけの場所)の確保が、精神面の安定にもつながります。

自分のスペース、自分の勉強道具は自分でしっかり管理。ちょこちょこ部屋を覗くママのお叱りを受けながらも、自分自身で管理する能力は確実にアップしている……はずです。

着替えコーナー

着替えスペース

着替えコーナーには、子どもたち自身で身支度が完了できるよう、必要なモノがぎゅっと凝縮されています。

押し入れ下段のフィッツケース

押し入れ下段を丸々占拠しているのが、「フィッツ」の収納ケース。
縦1列に1人分の衣類。自分自身で衣類を選び、身支度を行います。

いつまでもママが着る服を選ぶわけにはいきません。
自分自身で衣類を選びながら、「今日は暑かったから薄い長そでにすればよかった……」などの失敗を通して服選びも学びます。
末っ子が年少、3歳のころからこのスタイル。今では服選びもスムーズです。

3人分の衣類で3列。残りの1列は、3人それぞれの体操服やハンカチなどの収納に役立っています。

アウターは後ろのハンガーラックに

ハンガーラックにはアウターを収納。フィッツケースとハンガーラックで、身支度は完了! あちこち動き回る必要もありません。

床の間に簡易棚
帽子の収納

お出掛け用のバッグや帽子は、押し入れの手前にある床の間。すのこを入れただけの簡易棚で1段ずつ管理してあります。

モノが多いと、探しにくくなるのを子どもたちは身をもって実感。衣類やバッグなどの購入のおねだりが慎重になると共に、整理整頓も心がけるようになりました。

フィッツケース ロング カプチーノ
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遊びコーナー

遊びスペース

以前は、せっかく遊ぶならのびのびと! という思いで壁沿いに配置していたおもちゃ棚。思う存分おもちゃを広げられるよう、部屋の真ん中は何も置かずにいました。

ところが、囲いがないためか、広げられたおもちゃは周辺をどんどん侵食……。気付くと部屋中おもちゃだらけに。

そこで、勉強コーナー、身支度コーナーと同様に遊びコーナーとしてスペースを区切ることに。

子ども2人でいっぱいになる遊びスペース

壁とおもちゃ棚に囲まれた小さなスペースは、体の小さな子どもでも、2人が入るといっぱい。
狭苦しいかも……という母の心配をよそに、子どもたちにはこの空間が大ヒット! 「どこを向いてもお気に入りのおもちゃばかり!」という秘密基地感が好評の理由です。


おもちゃケースごとリビングへ移動

狭い空間なのでブロックや積み木を広げることは困難。広い場所で遊びたいときには、ケースごと移動します。

ケースごとなら、お片づけも簡単! 使用後はおもちゃをポイポイ投げ込んだケースを遊びコーナーに戻せばOKです。

だしっぱなしのおもちゃ

思いのままに広げていては、自分の遊ぶ場所もなくなるほどの狭い空間。片づけの必要性を感じざるを得ません。自ずとお片づけの習慣が身に付きます。

子ども部屋入口から見た様子

おもちゃが散らかしっぱなしでも、出入口からは完全なる死角! 棚に囲まれた遊びコーナーは、部屋の奥まで入り込まないと散らかっている惨状は見えません。

おもちゃだらけの部屋にストレスを感じるママも、その惨状が見えなければイライラは軽減しませんか?

ママにとっても、子どもにとっても、区切られた遊びスペースはメリットがいっぱいです。

専用個室はタイミングを見極めて

現在は3姉妹で共有する「日中専用子ども部屋」。ママの管理や手伝いを受けながら、少しずつ自分自身でモノや部屋の管理ができるようになってきました。

今後「自分の部屋が欲しい」という希望が出てきたら、まずは就寝時から。
不安なく寝室でしっかりと睡眠がとれるようになったら、少しずつ荷物を移動。ゆっくりと専用個室を作り上げていきたいと考えています。

その頃には、幼いころに比べ、色やディテールの好みが確立されているはず。新しいデスクやベッドなど、好みに合わせて選ぶことで、より居心地のいい空間を作り上げられるのではないかと思っています。

まとめ

かわいい我が子の子ども部屋作り。お子さまの成長にあわせ、子ども部屋を設けてあげたいと思うのは親心。とはいえ、限りのある空間。せっかく作るのならママもお子さまも満足な子ども部屋を作りたいですよね。

まずは、専用個室への第一歩「日中専用子ども部屋」はいかがですか。
世の中の声に惑わされることなく、自宅の構造、お子さまの精神面に目を向け、時には手助けも。成長を見極めながら、スローステップで子ども部屋を作り上げられるといいですね。

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  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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