古い年賀状は取っておいてもOK? 捨てられない方の整理法
年賀状はどれくらいの期間、保管していますか? 断捨離やミニマムな暮らしがクローズアップされている昨今、1~3年前の年賀状だけを手元に置いておく方が増えています。整理収納アドバイザーの私も同じく、と言いたいのですが、実は私は年賀状をとっておきたい派。どうして持っているの? ベストな収納方法は? そんな疑問にお答えします。
ご覧いただきありがとうございます。
南の島でお片づけ 沖縄・宮古島の整理収納アドバイザーの川根礼子です。
お正月に仲の良い友人や、会社関係の方から送られるお正月の年賀状。遠い親戚やなかなかお会いすることがない、あの方やこんな方の様子も年賀状からの挨拶で、伺い知ることができうれしい便りとなりますよね。
でも、そんな年賀状の持ち方や収納法に悩むことはないでしょうか?
いったいいつまで保管すればいいの? どんな収納がベスト?
そもそも年賀状はとっておくもの? 捨てるもの?
我が家の例を参考に、そんな疑問にお答えします。
年賀状は捨てるもの? 取っておくもの?
まずは、年賀状の「役割」を考えてみましょう。
①直接出向けない年始の挨拶の代わり
②近況報告
③お年玉付き年賀状の場合は当選番号の確認
④次年度、年賀状を出すときの住所確認
などの役割があります。
そんな役割を考えると、年賀状が必要な期間は……
①松の内が過ぎるまで(地域差はありますが1月7日~14日まで)
②読み終わったら必要なし
③当選発表後、確認したら必要なし
④年末に年賀状を出し終わったら必要なし
というような形になります。
整理収納の面からでも「使わないものは基本的に不要なもの」という扱いになり、年賀状は役目が終わったら処分の対象となるのも納得です。
加えて昨今では、断捨離やミニマムな暮らしがクローズアップされていて、このことからも年賀状は1~3年経ったら処分するという方が多くなっているようです。
また一方では、年賀状には出した方の想いや写真付きのものもあり、なかなか処分できずにどうしたらいいかわからない、という方もいらっしゃるのが現状です。
そして近年の「年賀状は数年で処分する」という傾向がありつつも、「必要のないものを持ち続けている」ことへ戸惑いを感じているかたもいらっしゃるのでは?
実は私もそんな想いを抱いていました。整理収納アドバイザーという仕事柄、なおさら「不要なもの」と位置づけされている年賀状を持っていることに後ろめたさを感じていたり……。
でも、ものの持ち方は人ぞれぞれ! 今回は心がいたまない持ち方をご紹介します。
持ち続ける「目的」はありますか?
年賀状を長年置いてある方は、取っておく「目的」があるのか一度立ち止まって考えてみましょう。
目的がない場合
・何となくとってある
・捨てられないからおいてある
・どこかにしまったまま忘れているだけ
こんな理由で持ち続けているのなら、その年賀状には何も想いが詰まっていない可能性が高いですよね。そんな場合は思い切って数年分を処分してみてはいかがですか?
案外、すっきりするかもしれません。そして空いたスペースは、本当に必要なものが入るスペースに変えることができます。
また何となく捨てることができない理由として、「写真」付きの年賀状だから、という理由もよく聞きます。
その場合、写真は「あくまでも写真(紙・はがき)でその人自身ではない」という考えにシフトできないでしょうか?
すぐに考えを変えることはなかなか難しいかもしれませんが、一度お試しくださいね。
目的がある場合
・写真付きの年賀状は後で見返したい
・想い出としてとっておきたい
・お付き合いの記録のため
などの理由があるのなら、持ち続けても大丈夫です。
他にもちゃんとした目的があったり、想い出の品となっているのなら、無理に処分する必要はありません。
私自身も年賀状をとっておく目的は、まさにこの3つ。
ある時、知人の娘さんが十数年ぶりに我が家に遊びにいらっしゃったとき、昔いただいた家族写真付きの年賀状の存在を思い出しお見せしたところ、小さな頃の自分とご家族の写真をとっても喜んでくださり話に花が咲いたこともありました。
頻繁に見返すものでもありませんし、使う機会としてはごくごくまれではありますが、取っておいて良かったな、と思った瞬間です。
また年に1、2度入れ替えのために、年賀状を入れてあるボックスを開けるのですが、そのたびに遠くの親戚のおじさんや昔ながらの友人の顔が思い浮かび、ほっこりする場面もあります。
何となく持っているのではなく、自分なりの理由と目的がはっきりとしていれば年賀状は処分しなくても大丈夫!
ただし、持ち続ける場合には収納面でルールは必要となってきます。
持ち続けるためのルール作り
目的があって持っている年賀状は、きちんと整理整頓しておいてあげましょう。
もし家の中のあちらこちらに散らばってしまってあるのなら、まずひとまとめにしておくことから始めてください。
量を決める
上の画像は、今までいただいた我が家の年賀状の数々。ひとつのボックスに入れて管理しています。
年によって枚数に差がありますが、多いときで150枚ほど。16年分の年賀状がA4サイズのボックスに入っています。
前に書いた通り頻繁に見直したり使ったりするものではないので、ファイルポケットに入れて綴じたり、分けてケースに収納したりと手間やお金がかかることはしていません。
年ごとに製本シール(100均にもあります)でまとめて、手書きでラベリングしてあるだけの簡単収納です。
そしてポイントは、この箱に入るだけ! というルール。
いただく年賀状の枚数は各ご家庭でさまざまだと思うので、その量にあわせて収納用品(ボックスや引き出し)を決めてくださいね。
検索しやすくしておく
目的の年賀状1枚を探しだすときのために、ある程度分けてまとめておくと探しやすくなり、あとあと楽になります。
こんな順番で分けるのがオススメです。
①年ごとにまとめる
②人ごとに分ける(パパ宛て、ママ宛て、子どもの分など)
③さらに関係で分ける(会社、友人、親戚など)
枚数にもよりますが、年ごとだけでわけておくよりも、こんな感じの3段階分けにしてまとめておくだけで探しやすくなりますので、お試しくださいね。
古い年賀状と近年の年賀状の置き場所
古い年賀状
取っておいてある古い年賀状はあまり使わないものなので、手の届きにくいクローゼットの上段や押し入れの奥の方などでも大丈夫です。
中に何が入っているのかわかるように、ラベリングはしっかりとしておきましょう。
近年の年賀状は?
近年(1~3年)の年賀状は、住所の確認やご家族の確認などで見る機会もあるものなので、我が家では古い年賀状と置く場所をわけています。
3年分の年賀状は無印のファイルボックスに入れて、いつでも手に取れるようにリビング周辺においてあります。
そして、お正月がきて最新の年賀状をいただいたら、3年前の年賀状は古い年賀状のボックスへ移動。
さらにボックスの方がいっぱいになってきたら、一番古い束の年賀状を処分していこうと思っています。
番外編・出した年賀状
はがきホルダーにファイリングしてとってあるのは、我が家が今まで出した年賀状です。
子どもや家族写真が入った年賀状なので「家族の記録」としてとってあります。
年賀状1枚でその頃のことが思い出されて、良い思い出の品となっているんですよ。
まとめ
年賀状をとっておきたい方のための持ち方や収納法をご紹介しました。とっておく場合は「目的」と「収納のルール」を決めて、置いておくスペースをちゃんと確保してあげましょう。
年賀状の持ち方が、少しでも参考になっていればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!