【医師監修】赤ちゃんが奇声をあげるのはなぜ?原因と対処法

【医師監修】赤ちゃんが奇声をあげるのはなぜ?原因と対処法

「キィィーーー!」と赤ちゃんが奇声を上げる原因は? 発達との関係はあるの? というママの疑問に、詳しくお答えします。バスや電車など、公共の場での奇声への上手な対応についてもご紹介。ぜひ参考にしてください。


赤ちゃんが奇声をあげる理由は?

奇声をあげる赤ちゃん
Lazy dummy

赤ちゃんはなぜ奇声や大声をあげることがあるのでしょうか? 考えられる理由と、気になるときの対処法についてお伝えします。

赤ちゃんの奇声は心配ないことがほとんど

乳児期の奇声は珍しいことではなく、特に4ヶ月~1歳前後の赤ちゃんによく見られます。何もないのにいきなり大声を出されると驚いてしまい、それが続くと何か問題があるのでは?と心配になるかもしれませんが、多くの場合は正常な発達段階でみられることのひとつで、特に問題はないでしょう。

では、赤ちゃんはなぜ奇声を発するのでしょうか?

ひとつに、赤ちゃんが声を出せるようになったことを楽しんでいることがあります。また、その楽しさに興奮して、さらに叫んだり。赤ちゃんが奇声を発するときの様子を観察してみてください。にこにこと楽しそうにしていたり、上機嫌のことが多いのではないでしょうか。

この他の理由として、言葉を話せない赤ちゃんは声で感情を伝えようとするので、何かしらの気持ちを伝えようとしている可能性も考えられます。先ほどとは逆で「眠い」「暑い」など不快な状態を、「泣く」以外のバリエーションとして、奇声を通じて伝えているということもあります。不快感や不調を訴えるときは顔を赤くして叫び続けることが多いですので、まずは空腹やオムツの状態、服装や部屋の温度が適切かどうかを確認しましょう。

いずれにせよ、奇声以外に普段と変わらない様子であれば、発育過程によく見られる現象のひとつなのでまったく問題はありません。

このような場合は受診を

ただし、気をつけるべき奇声や大声もあるので注意を。以下のような状態が見られたり、続く場合は一度かかりつけの小児科を受診してください。

・奇声以外に症状がある
・白目をむく
・手足をつっぱる

奇声の原因が体調不良の場合があります。声の感じがいつもと違ったり、発熱をしている場合などは具合が悪い可能性があります。また、白目をむいて手足がこわばっているときは、けいれんの症状である可能性が高いので、すぐに医療機関を受診してください。

バスや電車での奇声、どうする?

奇声をあげて泣く赤ちゃん
Lazy dummy

赤ちゃんの奇声は心配ない場合がほとんどであるとはいえ、家ではまだしも、バスや電車などの公共の場で大声をあげられるのはとても困ってしまいますよね。このようなときは、どのように対応するのが正解なのでしょうか? 気になる発達との関係もあわせて説明します。

公共の場所で奇声をあげるときはどう対処する?

当然のことですが、赤ちゃんは悪気があって奇声を発するわけではありません。泣くのと同様自分の気持ちを伝えようとしていたり、単に楽しくて出していることも多いです。周囲への迷惑は気になるものの、赤ちゃんにそれを理解させるのも難しく……。

このような場合は、周囲にいる大人の方に対応する方がいいですね。ご迷惑をおかけしてしまっていることをお詫びし、理解を求めてみましょう。「最近楽しいと大声を出すようになりまして。ご迷惑おかけして申し訳ありません」など、やんわりとお詫びを伝えれば、周りの方はきっとわかってくれるでしょう。

逆に、赤ちゃんなんだからしょうがないでしょう? という態度でいると、周りもわかってはいてもいい気分はしないはず。申し訳ない気持ちを丁寧に伝えれば、周囲のとらえかたはまったく違ってきますね。さりげない気配りを心がけるようにしたいものです。

発達障害との関係はない?

奇声は「奇妙な声」とのイメージから、発達障害との関係を心配するママも少なくないようです。事実、奇声が発達障害の症状のひとつとして現われることもあります。

「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害」では言葉の発達が遅れることが多いので、言語発達の評価ができるようになる1歳6ヶ月や3歳児健診などの幼児期に見つかることがありますが、それ以前の乳児期でははっきりとわからない事が多いです。発達障害があっても言葉の発達に大きな問題が見られないときは、既存の乳幼児健診では見つけにくいです。

繰り返しになりますが、奇声は珍しいことではなく、多くの場合は心配ありません。奇声=発達障害というわけではないので、あまり神経質にならず、この時期の赤ちゃん特有のものとして温かく見守ってあげましょう。

それでも、どうしても心配という場合は、小児科で相談してみてもいいでしょう。不安な気持ちを聞いてもらってアドバイスをいただければ、ある程度心配が解消されるかもしれません。

まとめ

赤ちゃんが奇声を発するのはよくあることで、特に珍しいことではありません。大声を出すことが多くても、つらそうな様子がなく、機嫌よくしているのであれば特に問題ないので、あまり心配しないでくださいね。ただ、顔を赤くしながら叫び続けるときは何かしらの不快や不調も考えられます。まずは空腹やオムツの状態、体温、汗のかき具合などを確認し、適切に対応しましょう。対応した後も治まらなかったり、いつもとは違う様子が見られるようであれば、医療機関を受診しましょう。

電車など公共の場所で奇声をあげられると困ってしまいますが、赤ちゃんに悪気はありません。決して赤ちゃんを厳しく叱りつけたりしないでください。周りの方への気配りを忘れず、お詫びして理解を得られるように対応しましょう。この時期特有のものと割り切り、育児を楽しむ余裕を持てるといいですね。

この記事の監修ドクター
大越陽一先生
杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウイメンズホスピタル小児科勤務。小児科専門医

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです

参考元
日本小児神経学会「発達障害児の早期発見のポイントはありますか?」
https://www.childneuro.jp/modules/general/index.php?content_id=69

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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