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2021年02月25日 09:51 更新

【医師監修】赤ちゃんのうつぶせ練習はしなきゃだめ?腹ばいにさせる際の注意点

月齢が低いころや眠るときは基本「あおむけ姿勢」の赤ちゃんですが、うつぶせ・腹ばいの姿勢は練習させる必要があるのでしょうか? 小児科専門医にお聞きしました。

赤ちゃんに「うつぶせ練習」は必要ない

うつぶせの赤ちゃん
Lazy dummy

結論から言うと、赤ちゃんに「うつぶせになる練習」をさせる必要はありません。赤ちゃんにうつぶせ練習をさせなかったからといって、首がすわらなかったり、寝返りができない子になるわけではありません。

個人差はありますが、生後2ヶ月頃から首がすわってきて、うつぶせの姿勢にしても顎(あご)を持ち上げたりができるようになります。続いて寝返りをマスターすると「あおむけ→うつぶせ→あおむけ」と自由に姿勢を変えられるようになります。その後もお座りやつかまり立ちを覚えると視野が広がり、ハイハイや伝い歩きができるようになると行動範囲が広がります。

母子手帳に乳幼児の運動機能の発達時期の目安が書かれていますが、全員が目安通りの時期になるわけではなく、標準よりもゆっくりめに発達する子もいれば、ハイハイや伝い歩きをほとんどせずに歩き始める子もいます。それは、うつぶせの練習の有無ではなく、赤ちゃんの特性によるものです。

赤ちゃんのうつぶせ姿勢は危険?

うつぶせの赤ちゃんとその姿を見守るママ
Lazy dummy

うつぶせ練習は必要ないとはいえ、そもそも腹ばいの姿勢が好きな赤ちゃんもいます。
赤ちゃんが起きている時にうつぶせの姿勢で遊ばせたりすること自体は問題ありませんが、方法を誤るとリスクを伴うので、以下の点に注意しましょう。

やわらかい場所ではしない

うつぶせの姿勢では顔が下を向いてしまう場合もあるので、筋力が発達して首を自由に動かせるようになるまでは、たとえ大人が見守っていたとしても危険がともなうことを忘れないようにしましょう。

赤ちゃんがうつぶせになる時は、窒息のリスクを避けるためにも、鼻と口がふさがりやすいやわらかい布団やクッションは遠ざけ、必ず畳や硬いマットの上にしましょう。また、布や枕など、顔が埋まってしまいやすい物を近くに置かないよう注意することも大切です。

うつぶせにしたまま1人にしない

万が一を避けるためにも、終始必ず大人が近くで見守るようにしましょう。少しでも目を離さなければならない用事ができたときは、赤ちゃんを安全な場所に仰向けに寝かせてからそばを離れてください。たとえ短時間であっても、決してうつぶせの状態で赤ちゃんから離れることがないよう心がけましょう。

そのまま眠らせない

寝ている赤ちゃん
Lazy dummy

うつぶせの姿勢で眠ることは、窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めるので、起きている時にうつぶせで遊ばせていたとしても、眠りそうになったら仰向けに戻してあげましょう。

まとめ

微笑む赤ちゃん
Lazy dummy

赤ちゃんは時期が来たら自然にうつぶせの姿勢ができるようになるので、練習はかならずしも必要なものではありません。赤ちゃんをうつぶせで遊ばせる場合は、大人が見守る中、万が一のことがないよう場所や環境に十分注意し、決してうつぶせにしたまま目を離さないよう心がけてください。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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