すぐに溢れる書類の整理方法。色を味方にして解決するには?
毎日家に入ってくる書類や手紙、とりあえずファイルに入れてはいるけど、どんどん増えてしまって、気付けばパンパン! 肝心な時に必要な書類が見つからないこと、ありませんか? 書類の管理を楽にできるようになれば、もう提出期限に遅れることはありません。今回は書類の整理方法を専門家がお伝えします。
増え続ける書類、溜め込んでいませんか?
こんにちは! (株)おうちデトックス・整理収納アドバイザーの伊深です。
家の中で、ふと気づくと溜まっているものの代表といったら書類ではないでしょうか。
毎日届く郵便物やチラシ、子どもが幼稚園や学校から持ち帰る書類、しばらくは取っておきたいクレジットカードの明細、PTAや町内会の役員をやっていればその書類も! あっという間に増えていきますよね。
手元に届いたらすぐに内容をチェックし、要不要の判断をして、必要な書類は用途や保管期間を考えて各々ファイルする……。やるべきことは分かっているけど、時間に追われる毎日だと、やろうと思ってもなかなか難しいものです。
せめて、とりあえずクリアファイルに入れたり、ファイルボックスに入れておくという方も多いかと思います。
「とりあえず」収納だと、必要な時に見つからない!?
ファイルボックスなどに入れてしまえば、ごちゃごちゃとした文字情報やカラフルなイラストなども隠せるので、なんとなく片づいた気分になれますよね。
ところが、書類を保管したことで安心してしまい、その後すっかり存在を忘れていまい、どんどんポイポイ入れていってしまって、いざ必要になった時に限って見つからない! なんてことになりがち。
「ママ、あのお手紙、今日までに持っていかないといけないんだって」と朝になって子どもに言われ、慌てて書類の入ったファイルボックスをひっくり返して探すも、見つからない……。なんて冷や汗をかいた経験、ありませんか?
まず不要なものだけはすぐに処分!
書類を毎日整理する時間が取れなくても、最低限やっておきたいのは、不要な書類はすぐに処分すること。
後で読もう、片づけようと思っているうちに処理すべき情報も膨大になってきます。それを防ぐためにも、必要のないチラシや、行くか分からないようなお店のDMなどは大切な書類と一緒にせず、その場で捨てましょう。
その次にとりあえずファイル、ではなく「グループに分けてファイル」しておきます。
慣れるまでちょっと面倒かもしれませんが、これをやっておくことで後から過去の自分に感謝したくなるほど、楽に必要な書類を取り出せるようになります。
兄弟別、役員会で使う資料など、グループ分けは複雑にならないようざっくりでOKです。
見た目の美しさではなく使いやすさ! 色別収納のススメ
さて、その際使う収納グッズですが、一番よく使われるのは透明のクリアファイルではないかと思います。そして、見た目の美しさもこだわりたい方は、こんな感じでファイルボックスも一緒に使っているかもしれません。
確かにすっきり収まっていてキレイに見えます……が、出かけ際に、急に「あの書類が必要だった!」と思い出し、ここからその一枚をすぐに見つけ出すことはできますか? ちょっと難しいですよね。
目から入る情報は8割! 色の力を取り入れてみよう
ここは見た目の美しさよりも、便利になる方法を取り入れてみてはいかがでしょうか?
使うグッズにもちょっとコツがあります。人間が五感から得る情報のうち、目から入る情報は8~9割といわれています。そこで、「色」の力を借りてみるのです。
クリアファイルは透明ではなく、カラーの物を選び、青はお兄ちゃんの書類、赤は役員会書類などグループ分けをします。
例えば役員会の日、必要な書類をがさごそ探さなくても、ぱっと赤のファイルを持っていけばOKです。
インデックスシールやフセンも、色分けして貼ってみるとより一層見やすくなります。整理が苦手な人ほど、ぜひ色を取り入れてその効果を確かめてみてください。
ただし、色もたくさん使うと区別が難しくなってくるので要注意です。
生活感を消すことだって一瞬!
また、ファイルボックスも縦型で、前に立ち上がり部分がないものを選ぶと、より書類の出し入れが簡単になります。
でも、すっきりとした生活感のないインテリアにしたいのに、ここだけ色が溢れてなんだか見た目が悪い……と思われるかもしれません。
そこはボックスをくるっとひっくり返してしまえば、色は気になりません。来客時でもすぐに生活感のない状態にすることができます。
まとめ
片づけが苦手、書類整理ができないという方は、はじめから「きちんとやらなくては」と難しく思いこんでいませんか? まずはハードルを下げて簡単な方法から試してみてはいかがでしょうか? だんだんコツがつかめてきたら、書類の山ともお別れできますよ。