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2019年08月17日 11:00 更新

いざという時の備えはできてる? 災害に備える防災備蓄と収納のコツ

今の時代、いつ起こってもおかしくない自然災害。災害に備えて準備しておきたいと思っている人も多いのではないでしょうか? けれども何をどう備えたらいいかわからないこともありますよね。今回は、実践している食品の備蓄と収納法についてご紹介します。

こんにちは。ライフオーガナイザー®の原田ひろみです。

皆さんは、災害時の備えはどのようにしていますか?

最近は地震に限らず、大雨などの自然災害、停電なども多く、ライフラインが停止したときの備えの必要性を感じている方も多いのではないでしょうか?

防災備蓄①:何を準備すればいいの?

Lazy dummy

実際に災害にあったとき、援助物資を受けられればいいのですが、大規模な災害が起きたときは、なかなか物資が届かない場合も……。

「自分たちで数日間は乗り切らないといけない」ということを、前提に考えておくことも大切ですね。

何をどれだけ備蓄すればいいのかわからないことも多いですが、「首相官邸ホームページ」では、災害に対する家庭での備えとして、食料・飲料・生活必需品などの備蓄の例が掲載されています。

●飲料水 3日分(1人1日3リットルが目安)
●非常食 3日分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど
●トイレットペーパー、ティッシュペーパー・マッチ、ろうそく・カセットコンロ など

※大規模災害発生時には、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。

「首相官邸ホームページ」より引用

出典: https://www.kantei.go.jp

非常食も長期間保存が可能ですが、被災して精神的に不安定なときは、食べ慣れていないものより、普段からよく食べているものの方が安心して食べられます。

特に小さなお子さんがいる家庭ほど「食べ慣れた味」を。

普段から食べているものの中から「温めるだけ」「茹でるだけ」など、簡単にできるものから準備するのもオススメです。

わが家では、水、缶詰、レトルト食品(カレー・親子丼・中華丼など)、パスタ、野菜スープ(ミネストローネ、クラムチャウダーなど)、パックジュース、ゼリー、クラッカー、お餅、アルファー米、非常食セットなどを備蓄しています。

食品の備蓄
出典: https://lifestylingroom.com

防災備蓄②:管理方法は?

Lazy dummy

ローリングストック法

備蓄方法でよく言われているのが、「ローリングストック法」。

「ローリングストック法」とは、普段食べているものを多めに備蓄して、消費したらその分補充するというのをくり返していく方法です。

消費しながら備蓄する方法は、「いざというときも普段と近い食生活を送ることができる」と言われています。

定期的な見直しや補充をすることで管理ができる方法です。

年に2回、備蓄品を「まとめて」入れ替える

こちらはわが家が実践している備蓄方法。年に2回、備蓄品を見直し、消費期限が過ぎる前に「まとめて入れ替える」方法です。

以前はわが家も「ローリングストック法」を実践していました。でも、食べた後の補充をつい忘れてしまうんですよね。うまく循環させることができなかったので、見直す時期を決めたのです。

見直しをするのは「年に2回」。防災月間の9月と、阪神淡路大震災が起こった1月です。

テレビやニュースなどで防災意識が高まる時期でもあるので、「よし、やろう」と気持ちにもなります。そのタイミングを活かしています。

仕組みは以下のとおりです。

備蓄の方法
出典: https://lifestylingroom.com

例えば、2019年9月の見直しをするとします。次の見直しは「2020年1月」です。

そこで、消費期限をチェックして、以下を実行します。
・次回の見直し(2020年1月)以降でも大丈夫なのもの→「そのまま保管」。
・次回の見直し(2020年1月)までに期限が切れるもの→「取り出す」→「普段使いの食品ストックを入れている吊戸棚へ移動して消費する」。
・備蓄場所から抜き出したものは、新しく買ってきて補充する。

このようにまとめて入れ替えるサイクルにしています。そうすることで、消費しても補充するのを忘れることもありません。

防災備蓄③:収納場所は?

転倒するものがない「安全な場所に」

備蓄場所の写真
出典: https://lifestylingroom.com

防災備蓄は玄関近く階段下の物入に収めています。

以前はキッチンなども考えていましたが、キッチンは地震などで冷蔵庫や食器棚が転倒したりすると、取り出すことが難しくなる場所でもあります。

そこで防災備蓄は、なるべく安全な場所に収めることにしました。食品以外にもこの場所には、ラップ、紙皿、紙コップ、カセットコンロ、カセットボンベなども収めています。

また、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、日用品のストックなどをまとめて収めている場所でもあるため、いざという時に活用できるものが揃っています。

備蓄場所は分けてボックスを活用する

クラフトボックス
出典: https://lifestylingroom.com

また、2階にも分けて保管しています。たくさん必要な水やカセットボンベ・食品類を、書類を入れるときに使う丈夫なクラフトボックスに入れています。

クラフトボックスに防災備蓄
出典: https://lifestylingroom.com

まとめ

初めは不安に思うだけで、何から備えればいいかわかりませんでした。けれども、自分たち家族が良く食べているものを保管する量を少しずつ増やしたり、できそうな方法を選んだりしていきました。

方法が合っていないと感じたら繰り返して見直しをすることで無理なく続けられる方法が見つかりました。「自分たちができることが一番安心できる備え」と思い、見直しも続けています。

みなさんも無理なくできること、ご家族が安心して過ごせる備えを少しずつやってみてはいかかでしょうか? 参考になれば幸いです。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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