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2022年02月16日 11:42 更新

【医師監修】赤ちゃんの鼻くそ、詰まるとどうなる?正しいケア方法は?

赤ちゃんの鼻に鼻くそが詰まって、息苦しそうに見える時があります。取ってあげたいけれど、小さな鼻の中をお手入れするのは難しそう…。取ろうとして傷つけてしまうかもしれないし、そもそも赤ちゃんの鼻くそは取ってあげた方がいいのでしょうか? 日常の何気ないことだけれど気になる赤ちゃんの鼻くそについてまとめました。

赤ちゃんはどうして、よく鼻くそが詰まるの?

 鼻くそを気にする赤ちゃん
Lazy dummy

赤ちゃんはどうして、すぐに鼻くそが詰まってしまうのでしょう。詰まりやすい原因として考えられること、詰まるとどうなるかについてまとめました。

そもそも“鼻くそ”とは?

一般に“鼻くそ”と呼んでいるものは、鼻の内部で分泌される粘液、血管などから出る滲出(しんしゅつ)液の混ざった鼻水が乾燥し、固まったもの。鼻水には気道に入ったウイルスや細菌も混ざっていて、これらを体外へ排出させる役割もあります。

赤ちゃんの鼻水については、以下の記事で詳しく解説しています。

赤ちゃんは鼻くそが詰まりやすい?

小さな赤ちゃんは鼻の穴が小さく、穴の中も狭いので、たまった鼻水を出しにくい構造になっています。仰向けに寝ているときは、余計に鼻水が外へ排出されにくく、その状態で乾燥することで鼻くそが詰まりやすくなります。赤ちゃんは鼻の粘膜が敏感で鼻水が増えやすいため、鼻くその量も多くなりがちと考えられています。

鼻くそが詰まるとどうなる?

赤ちゃんは鼻呼吸をしているため、鼻くそが鼻に詰まっているとフガフガとした様子で呼吸がしづらいように見えます。ただ鼻くそで窒息してしまうようなことはめったにないので、神経質になる必要はありません。鼻くそは泣いた瞬間にポロっと落ちて出てくることもあります。

いつも通り、母乳やミルクを飲んでいるようであれば心配はいりません。

ただ、詰まった鼻くそが原因で、母乳やミルクを飲みづらそうにしていたり、寝つきが悪かったり、夜泣きをしたり、ということも考えられます。次の項で、鼻くそケアの方法について紹介します。

赤ちゃんが鼻を鳴らしている時については、以下の記事で詳しく解説しています。

赤ちゃんの鼻くそのケア、どうしたらいい?

 鼻くそをとってもらう赤ちゃん
Lazy dummy

赤ちゃんの鼻に鼻くそが詰まって呼吸しづらそうに見えても、どう取ってあげれば良いか分からないママも多いのでは。赤ちゃんの鼻くそはどうケアすれば良いか、見ていきましょう。

鼻くそは取った方がいいの?

鼻くそは自然に出てくることも多いので、義務的にあるいは習慣的に毎日やる必要はありません。無理にお掃除をしようとすると、鼻の中の粘膜が傷つく恐れもあります。あまり神経質にならず、様子を見てみましょう。

お手入れするならお風呂上りがおすすめ

鼻くそが詰まっていて、どうにかしてあげたいと思うときは、お風呂上がりであれば、鼻くそがやわらかくなりお手入れもしやすくなっています。

ベビー綿棒を使うときは、鼻の入り口を軽くぬぐう程度にして、決して奥まで押し込めないよう優しく行いましょう。鼻の中のお掃除がしやすいように、先が丸い赤ちゃん用の「ベビーピンセット」も市販されています。便利ですが、突然、赤ちゃんが動いて鼻の中を傷つけてしまう恐れもあるので、慎重に使いましょう。

また「鼻吸い器」で軽く吸い出すと、鼻くそが外へ出てくることもありますが、呼吸が楽にできているのであれば使う必要はありません。

赤ちゃんの鼻吸い器については、以下の記事で詳しく解説しています。

詰まって苦しそうなときは?

家庭のお手入れでできるのは、鼻の入り口ぐらいまで。奥の方に大きな鼻くそが詰まっていたり、かさぶたになって取りにくかったりするときは耳鼻科に相談しましょう。

乾燥に注意

冬は鼻水が乾燥し、鼻くそになりやすい季節。赤ちゃんの鼻の中がバリバリと、鼻くそでいっぱいになっている、ということもよくあるかもしれません。もともと赤ちゃんは鼻くそが詰まりやすいものですが、冬はいつも以上に乾燥に注意し、加湿器などで適度な湿度を保ちましょう。

赤ちゃんの鼻づまりについては、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

赤ちゃんの鼻に鼻くそが詰まっていると、呼吸がしづらそうで心配になりますが、いつもと変わらず母乳やミルクを飲めているなら大丈夫。鼻の構造が小さい生後1~2ヶ月ごろは特に鼻が詰まりやすくなっていますが、成長とともに鼻の穴も大きくなり、鼻詰まりに悩むことも減ってきます。マメなお手入れは必要ないので、鼻くそが気になるときだけお風呂上りに鼻の入り口を軽くふくなどしましょう。奥の方に鼻くそがつまって苦しそうなら、耳鼻科を受診してみましょう。

(文:剣崎友里恵/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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