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2019年08月04日 11:00 更新

【専門家が回答】ものを減らせない……どうしたら片付けられる?

kurassoのインスタグラムアカウントで募集したフォロワーの暮らしの悩みに対して専門家が回答! 「ものを減らせない」というお悩みを整理収納アドバイザー斉藤さんに回答してもらいました。片付けを進めるためには、まずはどのようなことから取り掛かったらいいのでしょうか?

Q.ものを減らせない……どうしたらいい?

ものを捨てても、なかなか減りません。そのため散らかった印象がなくならず……。どのように片付けを進めたらいいのでしょうか?

「捨てる」からはじめないお片付けをしましょう

片付いたダイニング
出典: https://spaceplus2017.com

こんにちは! SPACE PLUS+ 東京の整理収納アドバイザーの斉藤夏枝です。

「片付け=捨てるモノ探し」と考えると、つらくなりますよね。まだ使えるのに……新品なのに……〇〇さんからもらったのに……捨てられない理由ならいくつも思い浮かびます。そうなると、ますます片付けが進まなくなりますよね。

ここで、一度考え方を変えてみましょう。

家の中に今使っていないモノは、どのくらいあると思いますか? 実は、今まで一度も見直しをしたことがないお宅の中のモノのおよそ半分! が今の生活には必要のないものと言われています。

では、実際に今、あなたのお宅にはどのくらいのモノがあるのか、「モノの見える化」から始めましょう。

まずは「捨てる」ではなく「分ける」

分ける 片付け
出典: https://spaceplus2017.com

まずは、片づけたい場所のモノを一旦全部出します。

全部出すと、今まで詰め込まれていたモノの量が、自分が思っていた以上にあるという事実に気がつきます。そして自分で気づくことで、現状を客観的に見ることができるようになります。

次に、今使っているモノ、使っていないモノ、同じ種類や用途のモノ、同じ季節で使うモノといったように、一つひとつモノと向き合い、分類し、同じカテゴリごとにまとめていきましょう。

この作業には、一つポイントがあります。それは、モノを手に取った瞬間に、今使っているか使っていないかを決めるということ。考えこんでしまうと、手が止まってしまうので、モノを持った時のファーストインプレッションを優先します。最初は時間がかかるものの、慣れてくると、分けるスピードはかなりアップします。

いったん保管BOXを作る

保管
出典: https://spaceplus2017.com

分類作業が終わったら、今使っていないモノを集めていったん保管BOXを作り、別の場所で管理します。

例えば、年に一度しか使わない重箱と毎日使うお弁当箱を同じ場所に収納してあると、お弁当箱を取り出すのに、重箱をずらして取り出さなければならず、毎日のお弁当作りの作業時間がかかります。

作業時間は一日たった数秒・数分の差かもしれませんが、長い目でみると、かなりの作業時間のロスに。重箱をいったんBOXに入れて別の場所で管理し、毎日使うお弁当箱とお弁当に必要なグッズをひとまとまりにしておくと作業効率がUP! お弁当作りの時短に繋がります。

そう、今使っているモノだけにすると、各段に使いやすくなるのです。必ずしも捨てなくてもよいと思うだけで、分ける作業はかなり進みやすくなります。

色の魔法で散らかった印象から脱却

統一 収納用品
出典: https://spaceplus2017.com

見えているモノは少ないほうがスッキリします。

例えば、5個のモノを並べて置くより、1つのカゴに入れてしまえば、見えているのはカゴ1個になるので、モノが減ったように見えるのです。

モノをグルーピングしたら、箱やカゴにそれぞれを収納して、中身がわかりやすいようにラベルを貼っておきます。すると、自分以外の人が使う場合も探しやすく、また、元に戻しやすくなります。

さらに、見た目をスッキリさせるためのコツは、目に入る色味を減らすこと!

収納用品は、なるべく同じ素材や同じ色のアイテムでそろえると、見た目がそろいます。収納用品がそろうと、パッと見たときに目に入る色が少なくなり、モノが多くあったとしてもスッキリ見えるのです。

すべての収納用品を買い替える必要はありませんが、新しく収納用品を増やす場合は、その時々にかわいいと思った収納用品を購入するのではなく、すでに家の中にある収納用品と同じような色合いや素材のものと合わせるよう、意識して選ぶとよいでしょう。

まとめ

キッチン
出典: https://spaceplus2017.com

モノを減らせなくても、日々の暮らしをもっとラクに、探し物なく使いやすくするためにできること。それは、今使っているモノと、使っていないモノを分ける片付けです。

使っていないモノを別の場所に移動する、同じ種類や色の収納用品を使いグルーピングして収納することで、散らかった印象は劇的に解消されます。

また、モノをなかなか減らせない人は、安易にモノを増やさないのも大事。

買いたいと思った理由は「安いから」でしょうか? 自宅で使うイメージが明確に思い浮かびますか? 購入前に、一度立ち止まってみましょう。

安易に家の中にモノを入れないようにするだけで、家の中のモノが増えにくくなり、金銭面の節約にもつながります。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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