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2021年02月04日 14:21 更新

【助産師解説】妊婦の服装、選び方!普段着、フォーマル、季節別のおすすめ

妊婦の服装選びのコツについて、医学的な観点はもちろん、着心地やコスパも含めて助産師が詳しくご紹介します。妊娠月数やシーン別のおすすめも紹介しているので、さまざまな場面に合った服選びの参考にしてください。

妊婦の普段着はこう選ぶ!

妊娠したらやっぱりマタニティウェアは必要? と悩む人へ向けて、妊娠中の普段着の選び方についてお伝えします。妊娠中は、なによりお腹を締め付けないことが大切。そのうえで、できるだけコスパも意識した服選びのコツをご紹介します。

Aラインワンピースはずっと使える優秀アイテム

妊婦でもおしゃれな服装をしたい女性
Lazy dummy

ワンピースは、妊娠中にも使える優秀アイテムのひとつ。まだお腹が目立たずマタニティウェアを着るほどではない妊娠初期でも、できればゆったりした服装でお腹を締め付けないことが望ましいです。このような場合の服装として積極的に活用したいですね。

胸下からのAラインワンピースなら、妊娠初期~後期までずっと着られるのでおすすめです。妊娠中に限らず産後も普段着やおしゃれ着として使えるという点もポイント。長く活用できるので、妊娠中しか着られない服はできるだけ買いたくないという人も手を出しやすいのではないでしょうか。

マタニティ服は必要最低限&長く活用できるものを

服装を選ぶ妊婦
Lazy dummy

妊娠週数が進みお腹が大きくなると、マタニティ用に作られた服の方が着やすい場合もあります。マタニティウェアを購入する際は、産後でも使えるデザインを選びたいですね。

・トップス
例えば、マタニティウエアのトップスは服を着たままでも赤ちゃんに母乳を飲ませられる「授乳口」が付いているタイプが多く出ているので、そのようなデザインを選ぶと産後の授乳期間中も使えます。最近のマタニティウェアはおしゃれなデザインが多く、パッと見は授乳口がついていることがわからないように作られているので、ちょっと値段が高めでも、授乳期間終了後も愛用できるでしょう。

・ボトムス
寒い時期などに重宝するマタニティ用ジーンズなど妊婦用のボトムスに関しては、あると便利ではありますが、産後は使いにくいものが多いです。必要最小限だけそろえることをおすすめします。

妊娠中期頃まではアジャスターベルトやサスペンダーなどで対応することも可能なので、妊娠後期が暑い季節にかかる場合は、マタニティ用のボトムスは特に必要ないかもしれません。その場合でも、身体を冷やすのはよくないので、ワンピースの下はレギンスなどを履いておきたいですね。妊娠中に履くレギンスやストッキングも、お腹の締め付けが少ないマタニティ用を購入しましょう。

ファストファッションアイテムや、男性用サイズを活用する手も

家で過ごすことが多い場合は、あえてマタニティウェアを購入せず、妊娠中だけと割り切ってファストファッションでゆったりしたワンピースやチュニックなどをそろえる方法もあります。産後も普段着としてはもちろん、ルームウェアやパジャマとしても活用できそうですね。

また、トップスは男性用を選ぶという方法も。男性サイズなら妊娠中でもゆったり着れるので、妊娠中はマタニティウェアとして、産後は旦那さんの普段着として活用するということができます。こちらも、お手頃価格で服を着まわす画期的なアイデアのひとつと言えますね。

旅行の服装は?フォーマルは?季節やシーン別の選び方

妊婦向きの可愛い服装もある
Lazy dummy

妊娠中は旅行や結婚式など、イベントごとの服装にも悩みますよね。楽でありながら、おしゃれもかなえたい! という人に向けて、シーンに合ったおすすめのコーディネートをご紹介します。季節ごとのおすすめや、服装選びで押さえておきたいポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。

季節別の服装選びのポイント

妊娠中の服装は「お腹を締め付けない」「身体を冷やさない」の2点を押さえることが大切です。これを踏まえたうえで、季節ごとのおすすめコーデを見ていきましょう。

・春、秋

春と秋は過ごしやすい気候でありながらも、日によって気温がだいぶ違ったり、日中と夜の寒暖差が激しいことも少なくありません。このような季節は、体温調節しやすい服装を心がけましょう。身体を冷やさないためにも、ワンピースの下にはレギンスやタイツを履くようにし、外出の際は常にカーディガンやストールなど羽織りものを持ち歩くようにしましょう。

涼しくなってきたら、パンツスタイルもいいですね。ゆったりしたトップスにマタニティ用のボトムスを合わせたり、お腹を締め付けにくいオーバーオールやサロペットもおすすめです。

・夏

暑い夏の季節は、さらっとした素材のワンピースやサロペットがおすすめ。お腹を締め付けず楽であるのはもちろん、風邪通しが良いので体温調節もしやすいです。妊娠中は普段より体温が高く汗をかきやすいので、服の素材は吸汗性・吸湿性のいいものを選ぶとなおいいでしょう。

また、外は暑くても、屋内はクーラーがきいて寒いくらいということもあります。身体を冷やさないためにも、外出の際は薄手の羽織りものや靴下などを常に持参するようにしたいですね。家でもクーラーで冷えすぎないよう注意しましょう。

・冬

寒い冬の季節は、いつにも増して身体を温める服装を心がけましょう。おすすめは、あったかニットにパンツを合わせたコーデ。冬はマタニティ用のボトムスが1~2着あると安心ですね。外出時は、歩きやすいブーツ、マフラーやニット帽などの防寒小物も活用して対策したいですね。

お出かけにおすすめの妊婦の服装は?

妊娠中のお出かけファッションは、ゆったりとしたロング丈のワンピースがおすすめ。座ったときも窮屈感がないので、移動中も楽ですよ。

小さい子どもがいる場合は、動きやすいパンツスタイルもいいですね。マタニティ用のサロペットやオールインワンなら、お腹を締め付けにくく楽ちん、かつ動きやすいと一石三鳥。スカートが苦手というママにも嬉しいですね。

飲食店などの屋内は空調を思い通りに変えられない場合もあるので、夏でも薄手の長袖や、体温調節できる羽織りものを持参することも忘れずに。

泊りがけのお出かけの場合は、服だけでなくインナーやパジャマも重要です。特に、インナーは身体を締め付けず、長時間の着用でも負担のないものを選びましょう。できれば、マタニティ用がいいですね。ストレスなく過ごせるよう、パジャマもできるだけ備え付けのものを使わず、日ごろ身に着けている身体に合ったものを持参することをおすすめします。

フォーマルシーンの服装はどう選ぶ?

妊娠初期~中期なら、デザインを選べばマタニティ用でなくても着れることもあります。この場合は、たとえまだほとんどお腹のふくらみがない時期であっても、お腹を締め付けないデザインを選ぶようにしましょう。

妊娠後期は、やはりマタニティ用のフォーマル服が必要になりますね。ただ、他のフォーマルシーンも特に予定がない……という場合は、たった1回のために購入するのはもったいないですよね。このようなときはレンタルがおすすめ。マタニティ用のフォーマルを取り扱っているショップも多いので、ぜひ活用しましょう。

助産師が教える 妊婦服選びのコツ3つ

助産師の佐藤先生に妊娠中の服装・下着についてアドバイスをいただきました。

妊娠中の下着は?

「上でも少し触れていますが、お腹が大きくなってくるので、ショーツはマタニティ用のものを使用してお腹を締め付けないようにしましょう。妊娠中はお腹だけでなく、乳腺が発達して胸が大きくなります。ブラジャーも胸サイズに合わせ調整しましょう。」(佐藤先生)

腹帯を選ぶときは?

「昔から、妊娠5ヶ月頃の戌の日に安産祈願をした腹帯をお腹に巻くという習慣がありますが、腹帯は必ず使わなければならないものではありません。また、現在ではさらしでなく簡易的なものもありますので、使う際は締め付けすぎないものを選び、「お腹に巻く」というより「骨盤からしっかり支えられる」ものを使うと、腰痛予防にもなるでしょう。」(佐藤先生)

「夏の冷え」対策には?

「肌の露出が多くなる夏は、足首や足先が冷えている場合があります。対策としてレッグウォーマーがお勧めです。寝る時も意外と体が冷えていることがあるので、足元を冷やさないために使えます。」(佐藤先生)

まとめ

妊娠中は胸や腰回りなどのサイズが普段と大きく変わるので、そのサイズに合った服が必要になります。でも、使う時期が限られた服は購入がためらわれるもの。Aラインワンピースやゆったりとしたチュニックなど、手元にある服を上手に選び、できるだけ出費を抑えたいですね。旦那さんの服など、代用できるもので工夫するというアイデアも。マタニティ服を購入する場合は、産後も長く使えるものを選ぶといいでしょう。季節との兼ね合いも見ながら、絶対に必要なものを必要な枚数だけそろえるのがポイントです。フォーマル服は、妊娠週数や着る頻度を考え、デザインや購入orレンタルを決めましょう。

(文・構成:マイナビ子育て編集部、監修・解説:佐藤裕子先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます


<編集部おすすめ>マタニティフォーマルブランド3選

先輩ママのクチコミをもとに、編集部がおすすめするマタニティフォーマルブランドを3つご紹介!ぜひ、チェックしてみてくださいね。お気に入りの1着がきっと見つかるはずですよ。

エンジェリーベ

上質でデザイン性豊かなマタニティウェアがそろったブランド。普段着はもちろん、フォーマルワンピースも豊富に取り扱っています。シンプルなものからかわいいタイプまで、幅広いジャンルのデザインを取り扱っているので、自分好みのフォーマルを見つけやすいのも嬉しいポイントです。

ミルクティー

先輩ママのリアルな意見を取り入れた、機能性バツグンのマタニティウェアで人気のブランドです。フェミニンなデザインが多いので、かわいいタイプが好きなママにもよく選ばれていますね。もちろん、シンプルなスーツワンピなど、シックなデザインもとりそろっていますよ。

ベルメゾン

マタニティ服専門ショップではないので上の2つほど数はそろっていませんが、おしゃれなフォーマルで定評があります。1万円以下のお手頃価格で買えるものが多いのも魅力。掘り出し物を見つけたい方におすすめです。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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