【助産師解説】クーイングってなに?現れる時期と理由、しないときの対処法

【助産師解説】クーイングってなに?現れる時期と理由、しないときの対処法

赤ちゃんの発育のひとつといわれるクーイングとは、具体的にどのようなものなのでしょうか? 現れる時期やクーイングをする理由、しないときの考え方について助産師が詳しく解説します。


赤ちゃんがクーイングするのはなぜ?

Getty logo

発達段階のひとつに「クーイング」と呼ばれる声出しがあるということを、見たり聞いたりしたことがあるママも多いと思います。言葉はよく聞くけれど、クーイングって具体的にどんなこと?なぜするの?と、疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

クーイングとは、機嫌がよいときに赤ちゃんが発する「アー」「ウー」「クー」といった声を指すしぐさです。これは、声帯など声を出す器官が発達することで出るようになる声で、大人が言葉を発するときとは違い、口や唇の動きとは連動しない形で発せられます(口を閉じた状態でもクーイングの声が出る)。

それまで多く聞かれていた「激しい泣き声」などとは違う、クーイング特有の優しい声色に、愛おしさとともに成長を感じることでしょう。赤ちゃんもこの「自分が発する声」を楽しんでいるという見方もあります。

クーイングをする時期と親の対応は?

では、クーイングは一般的にいつ頃から見られるのでしょうか? クーイングが始まったらやってみたいことも知っておきましょう。

始まる時期には個人差が

クーイングは、一般的には生後2~3ヶ月頃に見られることが多いとされています。

ただし、クーイングをする時期には個人差があるので、早い子では生後1ヶ月で始まることもありますし、逆に遅い場合は3ヶ月になってもクーイングしないということも。 “一般的”といわれる時期や他の子と比べ多少遅い成長だったとしても、発達のスピードと過程は赤ちゃんそれぞれです。クーイングをしない以外にも気になることがあれば、不安を一人で抱えるのではなく、小児科で医師に聞いてみると安心でしょう。

クーイングが始まったら一緒におしゃべりしてみよう

では、赤ちゃんがクーイングをし始めたら、どうすればいいのでしょうか。おすすめは、「クーイングでのおしゃべり」です。

例えば、赤ちゃんが「クー」というような声を発したら、赤ちゃんに目線を合わせて、ママも「クー、クーって言ったのね。お話上手ね~」と真似しながら返します。その際の声は、少し高めのトーンだとなおいいでしょう。

いわゆる言葉と言葉による「会話」ではないですが、これも貴重な「赤ちゃんとのコミュニケーション」「声のキャッチボール」です。育児で大変な毎日かとは思いますが、ママや周囲の大人も是非楽しんで、クーイングでのコミュニケーションを行ってみてください。

クーイングをしない・急になくなった……こんなときはどうする?

いつまで経ってもクーイングが見られない、これまで見られたのに急にしなくなってしまった、という場合は、何か問題があるのでしょうか? 発達が気になるときの対処法もあわせてお伝えします。

クーイングをしなくても異常ではない

結論から言うと、クーイングをしなかったとしても、すぐに発達の異常を疑うことはありません。というのも、赤ちゃんによってはクーイングをしないまま、その段階を飛び越えて喃語(なんご:「ばぶ」など、乳児期の赤ちゃんが発する2つ以上の音からなる声)を話し始める子もいるからです。

ずりばいやハイハイ、つかまり立ちなど、他の発達においてもそうですが、中には段階が前後したり、飛び越えて次のステップに行ってしまう場合もあります。成長の仕方やスピードには個人差があるので、母子手帳や育児書などで目にする、いわゆる“一般的”といわれるステップや目安だけにとらわれすぎないようにしましょう。

また、クーイングの持続期間が短いと突然しなくなったと感じることもあるかもしれませんが、どれぐらい続かないとおかしいといった期間もないので、これについても特に心配することはありません。クーイングは始まりや続く時期、その有無についても個人差が大きいものです。しないからと発達の遅れや異常などを心配しすぎないでくださいね。

クーイングをしないときは何か対策をすべき?

クーイングが見られなくても、赤ちゃんにはいろんなタイミングでたくさん話しかけたり歌いかけてあげましょう。親との楽しいコミュニケーションは子供の発達を促します。赤ちゃんの方から声を出さなくても、親の言葉や歌に反応している様子が見られればコミュニケーションの基礎は発達していると見られます。

ちゃんと反応しているのかよくわからない……など、コミュニケーションの発達に不安があるときは、気軽にかかりつけの小児科や地域の保育士さんに相談してみましょう。専門の先生にアドバイスをいただければ、不安も解消されやすいと思います。

まとめ

クーイングは発達にともなう自然な現象で、赤ちゃんの発達段階のひとつとして見られます。始まったら、積極的に反応して初めてのコミュニケーションを楽しんでみましょう。とはいえ、クーイングは始まる時期や期間はもちろん、その有無についても個人差が大きいもの。なかなか始まらない、まったくしない……といった場合もあまり心配せず、たくさん話しかけたり歌いかけたりして反応を見てみましょう。不安がある場合は、かかりつけの小児科に相談してください。

この記事の解説助産師
佐藤 裕子先生
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院の総合周産期母子医療センターで10年勤務。現在は助産院マタニティハウスSATOにて、妊娠から出産、産後のトータルケアを担っています。「日々ママや赤ちゃんに寄り添い、笑顔になってくれるのが何よりのやりがいです 」

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:佐藤裕子先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、[内閣官房][厚生労働省]妊婦に関する情報[日本小児科学会]幼児に関する情報など公的機関等で発表されている情報をご確認ください。

関連する投稿


【医師監修】おしゃぶりはいつまで使っていい? 歯並びへの影響、上手にやめるコツは?

【医師監修】おしゃぶりはいつまで使っていい? 歯並びへの影響、上手にやめるコツは?

赤ちゃんのぐずりや寝かしつけ時の強い味方になってくれることもある「おしゃぶり」。しかし、いつまで使っていいのか、やめさせどきに悩む人もいるのでは。おしゃぶりはいつまで使っていいのか、やめる時期やその方法などについてまとめました。


【医師監修】おしゃぶりに消毒はいつまで必要? 煮沸・電子レンジ・消毒液の違いと人気アイテム紹介

【医師監修】おしゃぶりに消毒はいつまで必要? 煮沸・電子レンジ・消毒液の違いと人気アイテム紹介

「赤ちゃんがぐずった時、おしゃぶりが活躍した」という経験のある人もいるのでは。日々赤ちゃんが口に入れるものですから、おしゃぶりは清潔にしておきたいですよね。そんなママやパパに向け、おしゃぶりの消毒について、必要なのかどうかやおすすめの期間の目安、方法などを紹介します。


【医師監修】おしゃぶりにはどんな効果があるの? 歯並びへの影響は?人気のおしゃぶり4選

【医師監修】おしゃぶりにはどんな効果があるの? 歯並びへの影響は?人気のおしゃぶり4選

育児のお助けグッズ「おしゃぶり」。しかし、実際にどんな効果があり、どんな時に使えばいいのか、また注意が必要な点について、詳しく知らない人も多いのでは。おしゃぶりの持つ効果や上手な付き合い方などを確認してみましょう。


【医師監修】寝かしつけに便利! おしゃぶりの上手な使い方・選び方と人気4選

【医師監修】寝かしつけに便利! おしゃぶりの上手な使い方・選び方と人気4選

寝てほしいタイミングで赤ちゃんがなかなか寝てくれない……そんな寝かしつけの時におしゃぶりが役立つこともあります。おしゃぶりの正しい使い方や使う時のコツ、そしておしゃぶりを選ぶ際のポイントなどをエビデンスに基づき紹介します。


【医師監修】赤ちゃんの水分補給はどうする? 飲ませるものや離乳食期別のポイント

【医師監修】赤ちゃんの水分補給はどうする? 飲ませるものや離乳食期別のポイント

離乳食が始まると、母乳やミルクの量も少しずつ減っていきます。離乳食期の水分補給はどうすればいいのでしょうか? 赤ちゃんにぴったりな飲み物や、水分をあげるタイミング、成長発達に合わせたあげ方について紹介します。


最新の投稿


スシロー「大切りの夏!100円の夏!」開催 新感覚デザートも登場

スシロー「大切りの夏!100円の夏!」開催 新感覚デザートも登場

あきんどスシローは8月5日より、全国のスシローにおいて人気メニューを取り揃えた「大切りの夏!100円の夏!」フェアを開催します。さらに、さっぱりした新感覚のデザートスープを期間限定発売します。


ベビーフードのおすすめは?月齢ごとにおすすめBFを紹介【管理栄養士監修】

ベビーフードのおすすめは?月齢ごとにおすすめBFを紹介【管理栄養士監修】

赤ちゃんの離乳食が始まると、ママ・パパの強い味方になってくれるのがベビーフード。今回は、様々なメーカーから販売されている商品の中でも、無添加のものを中心に、月齢ごとのおすすめのベビーフードをご紹介します。


ベビーフードはいつからいつまで食べさせる?【管理栄養士監修】

ベビーフードはいつからいつまで食べさせる?【管理栄養士監修】

赤ちゃんの離乳食が始まると、大人の食事とは別に赤ちゃんの食事を用意しなければならず大変ですよね。そんな時に救世主になってくれるのがベビーフードです。今回は、ベビーフードはいつからいつまで食べさせるものなのか、おすすめのベビーフードにはどんな種類があるのかなどについて調査してみました。


コンビネクスト「ラップクラッチ」が2020年度日本子育て支援大賞受賞

コンビネクスト「ラップクラッチ」が2020年度日本子育て支援大賞受賞

コンビの子会社でアパレル事業を行っているコンビネクストの製品「ラップクラッチ」は、このほど、「2020年度日本子育て支援大賞」を受賞しました。


幼児食の献立、どう考える?簡単・人気のレシピも紹介【管理栄養士監修】

幼児食の献立、どう考える?簡単・人気のレシピも紹介【管理栄養士監修】

離乳食を完了後は幼児食へ移行しますが、毎食の献立どうしていますか。どんなことに注意すればよいのか、幼児食づくりに向けて、簡単な人気レシピをご紹介します。