【助産師解説】出産が怖い!理由別の乗り切り方<ママ体験談>

【助産師解説】出産が怖い!理由別の乗り切り方<ママ体験談>

出産が怖いと感じる妊婦さんは意外と多いもの。その理由と対処法について、助産師がアドバイスします。漠然とした不安でもやもやしている方も、陣痛などはっきりとした不安がある方も、ぜひチェックしてください。


出産に対する恐怖心はあった? ~ママ体験談

出産が怖かった妊婦さんの割合

子育て中のママたちにアンケート調査を行ったところ、およそ半数のママが「出産がとても怖かった」「少し怖かった」と答えました。

出産が怖いと感じる主な理由とは?

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出産が怖いと感じる妊婦さんは、意外と多いものです。こんなに不安なのは自分だけ?と悩んでいる方もいるかもしれませんが、初めての体験に不安や恐怖心を覚えるのは自然なこと。あまり思いつめすぎないでくださいね。

では、出産に対する恐怖心は、いったいどこから来るのでしょうか?不安を感じる主な3つの原因についてまとめました。まずは自分の恐怖心が何によるものなのかを確かめてみましょう。

痛みに対する恐怖心

出産に対する恐怖心でもっとも多いのが、陣痛に対する恐怖心ではないでしょうか。特に初産の場合は初めて経験することなので、痛みの度合が想像できず、未知なる痛みへの怖さがあることかと思います。逆に、経産婦さんの場合は痛みを知っているからこそ、過去の痛い経験がよみがえって怖いということも。

陣痛の他、会陰切開や抜糸の痛みも想像すると怖い…ということもあるでしょう。また、帝王切開の予定がある妊婦さんは、術後の痛みに対する恐怖心もあるかと思います。

出産のリスクに対する恐怖心

痛み以外にも、出産時に起こり得るさまざまな可能性を考えて不安を感じる方も少なくないでしょう。例えば帝王切開を予定している場合は、手術そのものに対する怖さがあると思います。どのような手術でも、失敗やリスクに対する心配はつきものですよね。帝王切開手術では体にメスを入れて赤ちゃんを取り出すのですから、失敗したらどうしよう…赤ちゃんは安全なのか…など、いろんな不安を抱えるのは当然のことだと思います。

また、無痛分娩を選択した方は、そのリスクへの恐怖心もあるはずです。無痛でも痛かったという経験談も見かけるので、リスク+痛みの度合いに対する怖さや心配が出てくることもあるでしょう。

この他、人によっては切迫早産や早産、妊娠中の病気による赤ちゃんへの影響を考えて怖くなってしまうこともあるでしょう。早産や妊娠中の病気は、たとえ赤ちゃんが無事に産まれたとしても場合によっては障害が残ってしまう可能性もあります。いろんな可能性を考えてしまうと、最悪の事態まで想像して怖くてたまらなくなってしまう…ということもあるかもしれません。

妊娠・出産に対する漠然とした怖さ

痛みやリスクなど、具体的な想像で怖いわけではないけれど、たとえ望んだ妊娠であっても、妊娠がわかった段階で漠然とした恐怖心を感じる女性もいます。まだ体に大きな変化がないときはあまり感じなかったけれど、お腹のふくらみが目立ってきたり、胎動を感じるようになったりと妊娠を実感できるようになってくると、急にもやもやとしていたものが現実味を帯びてきて、喜びがある反面恐怖も感じる、という妊婦さんも意外に多いようです。
初めて体験する未知なるものへの恐怖心があるとともに、親になる不安が恐怖となって押し寄せてきている場合もあるでしょう。

出産の怖さはどう乗り切る?理由別の対処法と注意点

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出産に対する恐怖心があるときは、その不安や恐怖がどこから来るものなのかを推測し、その原因に合った方法でやわらげていくことが効果的です。出産が怖いと感じる主な要因別の対策をまとめましたので、ぜひ一度ためしてみてください。

漠然とした怖さや不安は、正しい知識で取り除こう

初産の場合は特に、どんどん変化していく体型に不安を感じたり、妊娠にともなうさまざまな制限(アルコールNG、食事制限、旅行などを控えなければならないなど)に不満を覚えることもあるかと思います。また、妊娠により変化したホルモンバランスの関係で、精神的に不安定になりやすいこともあるようです。このようなストレスや精神的な不安定さは、出産に対する漠然とした不安や、産後の生活に対する恐怖心となっておそいかかることもあるかもしれません。

このような場合は、「妊娠するとなぜ身体が変化するのか」「妊娠生活を健やかに過ごすコツ」など、妊娠と出産にまつわる知識や、妊娠中の生活について正しく理解することが大切です。妊娠中の身体のメカニズムを理解し、今後の過ごし方の見通しが立てば、不安や心配は軽減されるでしょう。

また、「親としてちゃんと育てられるの?」といった産後の生活の不安に関しては、子育ての先輩である母親や、先輩ママなどにその気持ちを正直に話してアドバイスを受けましょう。お住まいの地域の保健センター等では様々なサポートを提供しているところが多いです。一人で抱え込んでいると、嫌な想像ばかりがふくらんで落ち込んでしまうことも。他の人に話を聞いてもらえたら、「そんなに心配することないのかも」と、心が軽くなることもあると思います。

痛みへの恐怖心は、分娩の経過を理解して和らげよう

出産時の痛みに対する恐怖心も、やはりきちんと知識を得ることである程度緩和されやすいでしょう。特に、痛みの恐怖でもっとも多いと考えらえる陣痛は、“初めて経験する痛み”という点が怖さを覚える大きな要素だと思います。陣痛の発生段階と分娩の経過を理解し、シミュレーションしておくと、陣痛や分娩、会陰切開などの未知なる痛みへの恐怖心がやわらぎやすくなります。

というのも、どれぐらい痛いのか、痛みがどれぐらい続くのかがわからないと、怖さはどんどん大きくなる一方だからです。だいたいの目安時間や、陣痛には間隔がある(ずっと痛いわけではない)ことを理解すると、分娩に備えた心の準備がしやすくなるでしょう。陣痛の痛みをやわらげる“いきみ逃し”の方法を知っておくと、痛みに対する恐怖心はより一層やわらぐはずです。

多くの産院で母親学級や両親学級などを開催しているので、そちらに参加して具体的に学べるといいですね。正しい知識を得られるとともに、助産師のアドバイスや他のママとの交流によって出産への勇気をもらえることもあるので、積極的に参加してみることをおすすめします。

陣痛の痛みは自分でコントロールしてみましょう

出産に向けて自分の心と体を整えリラックスした状態で陣痛を迎えることで、自身で陣痛の痛みを和らげることができるソフロロジー分娩というものがあります。
この分娩方法を取り入れている産院もありますが、そうでなくてもその概念を知り自分で意識することで痛みが緩和するのです。

イメージトレーニング

出産に向けてリラックスした状態になれるように、おなかの赤ちゃんのことを考えてみたり、準備した赤ちゃん用品を手に取ってみてこれからの育児を想像してみましょう。そして、「出産は赤ちゃんが生まれてくるための大切な時間。必要な痛みなんだ。」と受け入れる練習をしていきましょう。

エクササイズ

ヨガを取り入れたり、ゆっくりとストレッチを行い、体に今どんな変化が起こっているのか感じてみましょう。体の力を抜いて、イメージトレーニングと合わせて行います。

呼吸法

鼻からゆっくり息を吸って、口をすぼめてろうそくの火を吹き消すように細長く吐きます。
イメージトレーニングやエクササイズと合わせて行ってみましょう。
妊娠中からこの呼吸法を練習し、陣痛中も実践していきます。そうすると体の力が抜けて痛みを感じにくくなりお産も早く進むといわれています。

このような準備をして養った「出産に対する前向きな気持ち」が、緊張を和らげ自分の自信にもつながっていきます。
ぜひ自分で自分の出産を受け入れるトレーニングをしてみてください。

リスクに対する怖さは、納得いくまで説明を受けよう

帝王切開などの手術に対する不安、赤ちゃんの障害に対する不安など、分娩にまつわるリスクへの怖さに対しては、医師や助産師に相談して、納得いくまで説明を受けましょう。このような不安に対しては、リスクをしっかり理解し、きちんと納得することが何より重要です。不安が残った状態で分娩や手術に臨まれることは、医療者側も本意ではありません。決して、一人で悩まないようにしてくださいね。気になることは隠さず、しつこく何度でも、ご自身が納得いくまで説明を受けるようにしましょう。

身近な人に不安な気持ちを伝えて、サポートしてもらおう

すべての恐怖に対して言えることですが、何より不安な気持ちや恐怖心は自分一人で抱え込まず、旦那さんや母親、親しい先輩ママなどに打ち明けることが大切です。出産に対する怖さについて、できるだけ具体的に相談してみましょう。母親や先輩ママなら、自分の経験をもとにしたアドバイスをもらえるはずです。
旦那さんには、妊娠すると肉体だけでなく精神的にもつらいことをわかってもらい、生活の面で協力してもらえるところはお願いできるといいですね。旦那さんだけでなく、近くにサポートをお願いできる家族や親族がいれば、そちらにも協力してもらい、できるだけリラックスできる環境をつくるよう工夫することも重要です。近くに協力をあおげる方がいない場合は、地域のサポートセンターに相談してみてくださいね。

赤ちゃんも一緒にがんばることを思って

初産の場合は特に、出産は初めての経験になるので、その怖さもひとしおだと思います。痛みに耐えられるか、長い分娩時間を乗り越えられるかと不安になるのは仕方のないことですが、この時間と戦うのは自分一人ではなく、赤ちゃんも一緒に乗り越えるのだということを心に刻みましょう。

赤ちゃんは、狭い産道を一生懸命通ってこの世に出てきます。分娩はママだけでなく、赤ちゃんにとっても大変なことを忘れないでくださいね。出産への怖さをなくすのは無理かもしれませんが、かわいい赤ちゃんに出会える喜びをより多くイメージし、一緒にがんばろうという気持ちを持つと勇気も出てくることと思います。赤ちゃんを思うことで気持ちがリラックスしやすくもなるので、不安なときは一度深呼吸し、お腹に手をあてて赤ちゃんに話しかけてあげてください。

まとめ

出産に対する怖さは、その程度は違えど、初産・経産にかかわらず誰にでもあるものです。恐怖心を持つこと自体を恥ずかしがったり、自分を責めたりしないでくださいね。ただ、怖がりすぎるとストレスになってしまうので、まずは考えすぎないことが重要。分娩の経過や陣痛のやわらげ方に対する正しい知識を持つと、気持ちを整理しやすくなります。赤ちゃんも一緒にがんばること、出会える喜びをより多くイメージして、リラックスして過ごすよう心がけましょう。どうしても不安が強いときは、信頼できる人やかかりつけの医師、助産師さんに相談し、アドバイスとサポートを受けてください。

この記事を解説してくれた先生
清水茜先生
助産師、国際認定ラクテーションコンサルタント。
東京慈恵会医科大学附属病院の産科、NICU勤務や地域の産婦人科病院にて、妊娠・出産・母乳育児指導・NICUにおける母乳育児指導などに関わる。現在は保健センターで妊婦向けに保健指導を行っている。 自身も、二人の男子を子育て中。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:清水茜先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、[内閣官房][厚生労働省]妊婦に関する情報[日本小児科学会]幼児に関する情報など公的機関等で発表されている情報をご確認ください。

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