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2019年07月22日 13:37 更新

離婚を本気で考えたことがあるママ、約8割! 深刻な悩みを抱えるいまどきママの本音

ママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」にて、 いまどきの子育て世代における「ママの本音に関する意識実態調査」を行いました。

ママが抱えている、誰にも言えない悩み、うちに秘めた気持ちや欲望。 博報堂こそだて家族研究所とインタースペースが、いまどきママたちの本音を調査しました。

「自分がしたいこと」と「子どもがやりたいこと」の優先比率は、 「子ども優先」が約7割

「自分がしたいと思うこと」VS「子どもがやりたいと思っている・言っていること」の優先比率を聞いてみると、 約7割のママが「子供優先」。 なかでも「自分:子ども=2:8」「自分:子ども3:7」というママが4割程度を占め、普段、多くのママが子どもを優先していることがわかります。

「子どもを生まなければよかった」と思ったことがあるママは約4割。 複数回あるというママは3割超え

「これまでに『やはり子どもを生まなければよかった』と思ったことがありますか?」という質問に対して「数えきれないほど何回もある」が7.0%、「何回かある」が26.6%、「一回だけある」が6.8%で約4割のママが出産を後悔したことがある、という結果に。

「0歳児ママ」「1~2歳児ママ」においては、「一回もない」の割合が高く、育児をしてきた経年数で出産を後悔する機会は多くなることがわかります。 育児に奮闘する中でさまざまな壁に直面し、 「もしも、子どもがいなければ」と思うママも少なくはないようです。

「離婚を本気で考えたことがある」ママは、約8割(既に離婚済み含)。「今まさに考えている」は1割超え

「これまでに『離婚』を本気で考えたことがありますか?」と言う質問には、「今まさに考えている」が10.2%。「数え切れないほど何回もある」が22.5%、「何回かある」が33.4%、「一回だけある」が7.3%で、「もう離婚している」という7.0%と合わせると、8割以上のママに離婚検討経験があることになります。

「数えきれないほど何回もある」と答えたママは、「有職ママ」に多く、「一回もない」と答えたママは「専業ママ」に多いのは、 経済的に自立しているかどうかが関係しているのかもしれません。

ママたちの「悩み」TOP3は「両親(義理の両親)とのかかわり」「セックスレス」「夫のモラハラ」。 次いで「育児うつ」

ママたちの「悩み(過去/現在)」を聞いてみると、 トップは、「両親(義理の両親)とのかかわり」で33.4%。ついで、「セックスレス」が20.1%、「夫のモラハラ」19.9%と続きます。

「義理の両親」との関係について悩んでいるママは多いようです。 2位に挙がってきたのが「セックスレス」。 子どもができて、 お互いの関係性が変わったことや、 育児に追われて時間がなくなったことで、 セックスレスになることが多いようです。

同じく夫関連で3位と6位にランクインしているのが、「夫のモラハラ」(19.9%)「夫のDV」(7.3%)。 そして 4位、 5位にランクインしている「育児うつ」(17.2%)、「産後うつ」(13.8%)ですが、 子どもを育てていく上で悩みを抱え、 精神状態を悪くするママも少なくはないことがわかります。

さらに、「夫による子供への虐待やネグレクト」が7%、「自分による子供への虐待やネグレクト」が6.1%となり、育児に行き詰まるママたちのSOSが、調査にも現れる結果となりました。

ママたちの「欲求」は満たされているか

0歳児ママは、「生理的欲求」「自己実現欲求」の満たされ度は他の年齢の子どもを持つママよりも低いが、 「自己承認欲求」の満たされ度は高い

Q.生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求、以下のそれぞれの欲求は、 現在どの程度満たされていますか?

ママたちの欲求(※「マズローの欲求5段階説」を参考に設定)がどの程度満たされているかを見ていくと、 まず最も基礎的な「生理的欲求(お腹がすいたから食べたい/眠いから寝たい/トイレに行きたいなど)」は、76.2%。 次に「安全欲求(危険を感じることなく、安心・安全な生活を送りたいという欲求)」は73.6%が満足していると回答しています。

さらに「社会的欲求(家庭以外の社会で自分の居場所が欲しい、 社会の役に立ちたいという欲求)」は53.0%、「承認欲求(人から認められたい、 必要な存在であると思われたいという欲求)」は、 48.5%と、これらの欲求を満たされてるママたちは、約半数程度となりました。

最も高度な欲求である「自己実現欲求(仕事で認められたい、 趣味や特技で成果を出したいというような理想的な自分・人生を求める欲求)」は39.0%が満たされています。 原始的な欲求すら満たされていないママたちが1割強存在するのに対し、最も高次の自己実現欲求が満たされているママが約4割弱もいるという結果となりました。

さらに見ていくと、各欲求の満足度は、子どもの年齢によって、大きく左右されることがわかります。たとえば、「0歳児ママ」は赤ちゃんの面倒を見るのに忙しすぎて寝る暇がなかったり、トイレに行く暇がなかったり、という話はよく聞きますが、現に「生理的欲求」の満たされ度が63.8%と、全体平均よりも10ポイント以上低い結果になっています。

「自己実現欲求」も「0歳児ママ」が最も低く、赤ちゃんのお世話で自分の理想像を求めるどころではない様子がよくわかります。 一方で、「自己承認欲求」が満たされていると回答した人は53.4%と、全体の中で最も高い結果となりました。赤ちゃんから「自分が必要とされている感」は計り知れないものなのでしょう。

ママたちの「一番欲しいもの」TOP3は、「自由に使えるお金」、「安定した仕事や収入」、「自分のための自由な時間」

ママたちの「一番欲しいもの」を聞いてみると、トップは「自由に使えるお金」で33.2%、ついで「自分のための自由な時間」24.9%。「安定した仕事や収入」で21.1%。 1位と3位にランクインしている「お金」に関しては、現実的な欲求が高いようです。

また、1位の「自由に使えるお金」と2位の「自由な時間」を足し上げると、「自由を求めるママ」は半数を超えます。 経済面、 時間面での自由を求めるママたちが多い結果は、現実では満たされていないことが表れているのでしょう。

パパや周囲の人たちが、ママたちが適度に欲求を叶えられる環境を整えてあげられるといいですね。

調査手法:「ママスタジアム」でのインターネット調査
対象者:ママスタジアムユーザーの同居子どもがいるママ n=413名
(本人年齢 ~20代44名、30代232名、40代以上137名)
対象地域:全国
調査時期:2019年5月13日~5月20日

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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