取り外し可能な面ファスナー(マジックテープ®)で収納のイライラを解消
細かい動きが不要で何度も付けはずしができるマジックテープ®としておなじみの面ファスナー。その馴染みようにあまり注目することはなかった人も多いかと思いますが、実は収納面でとっても活躍してくれるんです。今回は収納で重宝する面ファスナーの使い方を、我が家の事例をもとに紹介しますね。
こんにちは。ライフオーガナイザー®のうめだあさみです。
「面ファスナー」と聞くと、イメージしにくい方も多いかもしれません。ですが、一度は目にしたことがある方がほとんど! 当たり前のように存在しているので、身の回りの面ファスナーをあえて意識することは少ないでしょう。
面ファスナーは、100円ショップでも手に入れることができます。縫うタイプに加え、裏面が粘着シールになっている接着タイプも多く販売されています。
今回は、我が家の収納現場で活躍している面ファスナーについてご紹介いたします。
そもそも、面ファスナーって?
ファスナーといえば、商品として「マジックテープ®」がイメージしやすいように感じます。マジックテープ®は、株式会社クラレの商標登録。そのため、面ファスナーというのが一般名称です。
面ファスナーは、フック面とループ面に分かれているのが特徴。
フック側→ザラザラと硬い。別名オス・凸面。
ループ側→ふわふわと柔らかい。別名メス・凹面。
これらの特徴をうまく使い分けながら、日常生活で活用することができます。
面ファスナーの活用法①:迷子になりがちなリモコン収納
スタンドに戻すことになっている手のひらサイズのリモコン。ついつい使いっぱなしのまま、どこかに行方不明になってしまうことはありませんか?
我が家のテレビの視聴場所は決まってソファー。テレビやBRレコーダーのリモコンは、ソファー横のチェストに粘着式面ファスナーを活用し、貼り付けてあります。
使った後は手を伸ばしてペタッと付けるだけ。わざわざ席を立って、スタンドに戻す必要もありません。
いつでも簡単に戻せるため、行方不明はナシ! おかげで探す手間も省けます。
電池交換の必要があるリモコン類。リモコン本体への貼り付け位置には注意が必要です。本体裏・上部に貼り付けることで、電池交換の邪魔になりません。
また、リモコンには面ファスナーのループ側(柔らかい面)を。フック側(硬い面)は触るとチクチク・ザラザラ。手に持って使うリモコンがチクチクと痛いと気分がいいものではありませんので。
寝室にあるエアコンのリモコンも同様に。収納場所のないベッドボードに直接貼り付けることで、行方不明を予防します。
面ファスナーの活用法②:箱ティッシュは出しつつ、隠す
置いてあるだけで生活感があふれ出る箱ティッシュ。特に使用頻度の高いダイニングでは、置き場に悩みあちらこちらに移動していました。
生活感解消のため、引き出しにしまい込んでしまうと、食事時など使いたいときにすぐ使えずにイライラ……。
それならばと、ティッシュケースを活用し出しっぱなしにすると使いやすいものの、その生活感溢れる存在感にモヤモヤ……。
出しても隠しても納得がいきませんでした。
そこで面ファスナーの出番。ダイニングテーブル横・カウンター下にティッシュケースを貼り付け。
中のティッシュがなくなっても大丈夫! 面ファスナーはケースに貼り付けてあるので、中身の取り換えも可能です。
ティッシュ本体のにぎやかなプリントはケースでカバーしつつ、使いやすく目立たない場所に取り付け。見た目の問題も、使い勝手の問題もクリアです。
軽い布製のティッシュケースはたるみが生じるのがネックだったため、我が家ではプラスチック製ケースを使用。万が一、落として壊れてしまっても悔やむことのない、主婦の味方の100均を活用しています。
面ファスナーの活用法③:文房具も「ペタリ」で探さない
浴室や洗濯機の特別清掃。気付くと前回に掃除してから何か月も経っていることも。忘れないようにラミネート加工されたメモ用紙に、ホワイトボードマーカーで記入しています。
メモ用紙、マーカーは洗濯洗剤置き場。毎日使用する場所なので、メモを見忘れた! ということはありません。
しかしメモ用紙は横にスッと差し込むだけでOKですが、マーカー置き場で悩む……。
そこで、リモコン同様に壁面を活用。棚の中にフック側・マーカーにループ側の面ファスナーをペタリ。
使用後はメモ用紙を戻すと同時に、ペンも貼り付けるだけ。場所を取るペン立ても不要。ペンが行方不明になるイライラも予防します。
ボタンが扱いにくいドキュメントファイルにも。
毎日何度も開閉する学校からの手紙を入れるファイルは使用頻度が高く、ボタンをつけるのが面倒。
子どもたちが工作で使用する小さな装飾品を入れているファイルは均一な厚みがなく、子どもがボタンをつけるにはうまくいかない……。どちらもつい開けっ放しになってしまっていました。
そこで、既存のボタンは無視することに!
ボタンの代わりに面ファスナーをペタリ。閉じるだけできちんと閉まるので、ボタンをつけられないイライラも解消です。
面ファスナーの活用法④:フィルターの取り換えも簡単
家中にある小さな換気扇。汚れ防止にフィルターをかけておきたいですよね。
ですが高い場所にある換気扇。フィルターカバーを外し、中のフィルターを交換するのは時間も手間もかかり、ついつい後回しにしてしまいがち。
そこで、フィルターカバーの四隅に面ファスナーのフック側(硬い面)を貼り付け。(粘着シールの後残りが気になるため、マスキングテープの上に貼ってあります)
四隅を軽く押し付けるだけでフィルターが面ファスナーに絡み、落ちることはありません。剥がすにも時間も手間も不要! ペリッと剥がしてペタッと貼るだけ。
一度面ファスナーをセットしておけば、換気扇フィルターの交換が簡単。取り付けの面倒から後回しにはなりません。
面ファスナーの活用法⑤:もちろん布でも大活躍!
暑い夏や発熱時など、就寝時の汗が枕にしみこむのはちょっと嫌。枕にタオルをかける方も多いかもしれません。大人はそれだけで問題はありませんが、寝相の悪い子どもには無意味。いつの間にかタオルが足元でぐちゃぐちゃ……となっていること、ありませんか?
こんな悩みも、面ファスナーで解決します。
洗濯も考慮し、縫い付けタイプの面ファスナーを活用。
フェイスタオルを枕に巻き付け、ベストな場所に面ファスナー。がっちり縫い付けなくても大丈夫。手縫いで×(バツ)印のふた縫いで完了です。
枕パッドを購入するよりも安上がり! タオルを枕に合わせて輪にして縫うよりも、手間もかかりません。
面ファスナーを外した状態はただのタオルなので、布の重なりもなく洗濯後に乾きにくい! ということもありません。
まとめ
粘着タイプや縫い付けタイプ。色や形もさまざまの面ファスナーを100円ショップで手に入れることができるようになりました。
粘着タイプの面ファスナーなら、使う道具はハサミだけ。ぺたりと貼るだけで、探し物などのイライラが解消できるかもしれません。