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2019年07月11日 16:11 更新

日本の暑さ対策をSDGsの観点から小学生が考える! 伊藤園共催「小学生SDGsサミット」に潜入

7月6日(土)東京都・日本科学未来館にて、「小学生SDGsサミット」が開催された模様をお届けします。

7月6日(土)東京都・日本科学未来館にて、「小学生SDGsサミット」が開催されました。本サミットは内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」後援を受けており、サミット当日は18名もの小学5、6年生が参加。

小学生にとってはなかなか日常に馴染みない言葉である「SDGs」の考え方を、グループワークを通して学ぶほか、SDGsの第一人者である蟹江憲史氏による基調講演や、平成29年度「第1回 ジャパンSDGsアワード」において特別賞「SDGsパートナーシップ賞」を受賞した株式会社伊藤園による発表など、サミットは盛りだくさんな内容となりました。

今更聞けない!? そもそも、SDGsって?

最近、テレビや新聞で時折見聞きするようになった「SDGs」という名称。しかし、いまいちその内容についてわかっていない……という方も少なくないのではないでしょうか。
「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」を略した名称で、2015年9月に国連で開かれたサミットにて定められた、国際社会共通の目標です。「SDGs」は貧困や飢餓、エネルギー問題などを課題とした「17の目標」と、その目標を解決するために具体的に設定した「169のターゲット(具体目標)」で構成されています。「SDGs」は、これから訪れる未来に向けて、私たち、そして続く下の世代が安心して生きていくための青写真。2030年までに目標とされたターゲットを達成することを目標として設定されています。

大人顔負け!? 小学生によるグループワーク

正直、世間一般の認知度としてはこれからなイメージがある「SDGs」。
最初、本サミットで小学生によるワークショップを行う、と聞いて、「大人ですら、しっかり理解しきれていない方も多いこの制度を、小学生たちがグループワークを通してどのように消化していくのだろう」と疑問に思っていました。しかしその心配は杞憂に。18名の小学生たちは全部で3グループに分かれ、「SDGsから考える暑さ対策」をテーマに、SDGsの考え方に則って、発表資料それぞれグループごとに作り、見事な発表しました。

Aグループは「生ゴミは植物の栄養」、Bグループは「グリーンカーテンで地球を救おう!」Cグループは「クーリングエコボックス」というネーミング&キャッチフレーズをつけ、それぞれ暑さ対策方法を詳しく発表。

まるでスポンジのように知識をぐんぐん吸収し、柔軟な考え方で物事を見ることができる小学生たちの脳は、「そんな考え方があるのか」と大人もびっくりするほどのアイディアを出してくれ、会場にいたSDGsの専門家たちも「なるほど」とつい唸ってしまうほど!

SDGsの専門家による講評

頼もしい小学生たちのグループ発表を講評してくれたのは、SDGsの第一人者である慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究家 教授 蟹江憲史氏と、一般社団法人アツいまち 代表理事の中島雄平氏、朝日学生新聞社 朝日小学生新聞編集長の別府薫氏、そして読売新聞東京本社 読売KODOMO新聞編集長の新庄秀規氏の4名。

今回のグループワークのテーマは「暑さ対策」だったため、サミット中には一般社団法人アツいまち 代表理事 中島氏によるスピーチも。一般社団法人アツいまちは、日本の歴最高気温を記録した4都市である熊谷市(埼玉県)・多治見市(岐阜県)・四万十市(高知県)・山形市(山形県)がタッグを組んで構成されたもの。今回の共催でもある株式会社伊藤園と、各市後援のもと、「アツいまちサミット」を毎年開催し、暑い街をどう住みやすくするか?をテーマに地域に根ざした活動を行っているとのことでした。

特別賞受賞! 伊藤園のSDGsへの取り組みも紹介

サミット中には、今回の共催である株式会社伊藤園による講演がありました。伊藤園といえば、「お茶」のイメージがありますが、数あるお茶の中でも、ロングセラーの大定番商品「健康ミネラルむぎ茶」は、暑い夏に水分とミネラルを効果的に補給できるということで、熊谷市・多治見市の暑さ対策公式飲料にも認定されているそう。会場にはたくさんの「健康ミネラルむぎ茶」がディスプレイされていました!

ちなみに、熊谷市では、熊谷限定オリジナルパッケージ版も販売されているそうで、裏面には、熊谷の地域にまつわる情報・ニュースなどが掲載されているんだとか。

もちろん熊谷市だけでなく、様々な地域で、地域社会の一員として、積極的に地域活動を行っている伊藤園。その活動エリアは幅広く、多岐に渡っています。それは全国に事務所があり、地域に根ざしている伊藤園だからこそできること。また、緑茶を作る際に大量に出てしまう、茶殻を使った紙や封筒、畳などにリサイクルをするなど、お茶の特性を生かした環境問題対策も実施しているそう! このように事業活動を通し、積極的にSDGsに取り組む姿勢が評価され、平成29年12月に第一回目が開催された「ジャパンSDGsアワード」においても、特別賞「SDGsパートナーシップ賞」を受賞したとのこと。SDGsに対する意識はこれからますます高まっていく中、今後はさらに目が離せなくなりそうです。

盛りだくさんのサミット、終了後は?

会場にはたくさんの「健康ミネラルむぎ茶」が配られ、サミットに参加していた小学生のみんなは、作業の合間にむぎ茶を飲んで、時にはひと休みつつ、楽しそうにグループワークに参加していました。聞けば今回の参加者たちはもともと知り合いや、お友達同士で参加したというわけではなく、今回のサミットを縁として集まった“初めまして”の仲間たち。

今回のサミットをきっかけに、また“縁”がつながればいいですね、と締めくくっていた朝日小学生新聞編集長の別府薫氏。その言葉通り、会場を後にした子供たちはそれぞれ、楽しそうに、そして名残惜しそうにおしゃべりを楽しんでいました。

(マイナビ子育て編集部)

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