育児のお助けアイテム! 100均で作れる「お支度ボード」の活用法
この4月から入学に進学と、環境が変わって新しい生活がスタートしたお子さんもたくさんいらっしゃると思います。毎日仕事に家事に、そして育児に追われていると、子どもに自分でお仕度をお願いしたいところですよね。今回は100均で作れちゃう、子どもの自立をサポートする育児のお助けアイテムをご紹介したいと思います。
こんにちは、毎日家事に育児に奮闘しているankoです。
我が家には8歳になる双子の男の子と女の子がいますが、この4月から二人も小学二年生。一年生の頃と比べると、少し余裕もでてきたかな? と思うことはありますが、時間割や準備物も変わったりして、まだまだ親のチェックが必要なところもたくさんあります。
「あれやって! これやって!」と口で言うのは簡単なことですが、毎日毎日同じことの繰り返しだと、親も疲れてしまいますし、子ども自身もやる気をなくしてしまいます。
『本当は自分でやってほしいのに……』
そんな思いだけが先走ってしまい、ついついガミガミ言ってしまいがちですが、大人でも頭ごなしにいろいろと言われると、なんだかやる気をなくしてしまうこと……実際、ありますよね?
子ども自身も楽しくやる気を引き出せる……そんなアイテムがあるのなら、もしかしたら子どものやる気スイッチも入るかもわかりません。
そんな時に役立つアイテムがこちら!
お支度ボードです。「やることボード」「お支度チャート」など、いろいろな呼び名がありますよね。
子どもは大人のように、口で言われただけではなかなか頭に入ってこなかったり、すぐ忘れてしまったりすることも多いです。耳で聞く情報だけでなく目で見ることで、一つひとつのことを確認していき、分かりやすく伝えることが大切です。
お支度ボード、どうやって作ればいいの?
用意するのは、ホワイトボード(またはブラックボードでも可)と両面マグネット。どちらも100均で手に入ります。このように好きなサイズにカットして、表と裏に文字やイラストを描いていきます。デコレーション用として、お好みで可愛いシールなどがあると子どもも喜びますよ。
こちらは我が家の例ですが、表と裏とで色の違う両面マグネットに、大人が子どもにしてほしいこと(持ち物の用意や片付けなど)を書き、裏面にママからのメッセージを書いています。
できた項目からマグネットを裏返していくのですが、マグネットの色が白から赤に変わるので、できたこととまだできていないこととが目で見ても分かりやすいようになっています。
ちなみに、この両面マグネットはダイソーのもの! 白と赤のマグネット以外にも、白とブルー、白と黄色の組み合わせなどもありました。イラストが苦手……という方は、子どもの好きなシールなどを貼っても可愛いと思います。
作り方のバリエーション
子どもの年齢が小さいうちは、マグネットを裏返すだけの簡単なものの方がわかりやすいですが、ある程度の年齢になってくると、文字で伝えることも可能になってきます。
こちらは小学生になってからの娘のお支度ボードです。
イラストは少なめに、できたところとできないところをテープで区切り、お顔のマグネットを動かすように作っています。ちなみに、こちらのお顔のシールはセリアのもの。
切り取ったマグネットシートにシールを貼れば、何度も貼り直しや移動ができ、子どもにも使いやすいです。
項目は少なめに設定しておくのがポイント!
子どもが自分で身の周りのことをできるように、一日の流れに沿って項目をいくつかあげていきます。
あまり細かく指定しすぎたり、しなければならないことが多すぎると、それをこなすこと自体が子どもの負担になってしまいます。
例えば、こんなふうに持ち物の準備表として活用するも良し! 親の要望は際限ないかもしれませんが、そこはほどほどに……。
子どもが苦にならない程度の項目を設定しながら、分かりやすい形で提示してあげることが大事です。
子どもがやってみようと思える気持ちが大事
有り難いことに、こうしたボードを作るようになってから、同じような悩みを持つ親御さんから「うちにも作って欲しい!」と声をかけてもらうことが増えてきました。
けれどその一方で
「こうしたボードを使っているんだけど、ボードを見ることがなくなってしまった」
「しばらくして飽きてしまった」
ということも耳にします。
でもちょっと考えてみてください。このボードがあるからといって、全部子ども任せにしてはいませんか?
子どもはロボットではないので、これを与えたから完璧になんでもこなせるか……と言うと、もちろんそうではありませんよね。
こうしたものはサポート的なものであって、親と子の関わりがある上で、上手く取り入れることが何よりも重要です。
完全に子ども任せにするのではなく、
「最近忘れ物が多いから、このボードを見ながら一緒に確認してみよう!」
「最近ものすごく頑張ってるから、裏面の親からのメッセージを変えてみようかな?」
など、子どもとのコミュニケーションの一つとして活用していけば、自然と少しずつ、子ども自身も自分で身の周りのことができるようになっていきます。
まとめ
子どもが「ママ! パパ!」なんて言ってくれるのは、ほんのわずかな時期だけ。
毎日の子育て、面倒くさいなぁ……しんどいなぁ……なんて思うこともあるかもしれませんが、いざ子どもが離れていく時期を考えると、今しかないこの時期はとても貴重な時間なのかもしれません。
けれども実際、仕事に家事にと忙しい日々の中で、子どもとゆっくりできる時間なんてあまりないというご家庭もたくさんあるかと思います。
もちろん、子どもとゆっくり向き合って、今日あった出来事を聞いたり、いろんな話をすることはすごく大事なことです。けれど、さまざまな家庭の形がある今、いろんな形のコミニュケーションがあってもいいのではないかと私は思います。
昔に比べると便利な世の中になってきましたが、子育ての悩みというものは、昔も今も変わらず。
現代においては、親と子、家族がどう向き合っていくかが、今後の子どもの成長にも大きく繋がっていきます。
今、目の前にいる子どもと過ごせる「今」は「今」しかない。けれど、毎日忙しい親御さんがホッとできる時間も大事な時間です。
こうしたものをうまく取り入れながら、ちょっとだけ肩の力を抜いて子育てができればと、私自身もそんなふうに考えています。