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2019年03月15日 11:00 更新

春の新生活を彩る花って? 咲き方の特徴と便利な花瓶

みなさんにとって、春を連想する花はどんな花ですか? 春を代表する花といえば、「チューリップ」ですよね。そんなチューリップの紹介と、あると便利な花瓶について専門家がお伝えします。

こんにちは、フラワーデザイナーでフォトスタイリストのはぎわらりえこです。

いよいよ春目前! 暖かくなってくると気持ちもウキウキしてきますね。街の花屋さんの色鮮やかな花々がとても可愛く見えます。

春は四季の中でも、春だけ出回る花がとても多く見られる特別な季節でもあります。そんな春ならではの花の中から、今回はチューリップに注目してご紹介しましょう♪

春の代表花・チューリップとは?

チューリップ
photo Rieko Hagiwara

チューリップ
ユリ科チューリップ属
和名:鬱金香(うっこんこう)

言わずと知れた春を代表する切り花、チューリップ。子どもから大人まで幅広い方に親しまれている花ですよね。花の名前に疎くても、チューリップだけはわかるという方もいらっしゃるかもしれません。そんなチューリップは、品種改良が盛んに行われている花のひとつでもあります。ではチューリップには、いったいどのくらいの種類があると思いますか?

実はなんと、約6,500種類(2018年3月時点※)ものチューリップが品種登録されています! すごい数の品種があるんですよ。想像以上の品種の数だと思いませんか?

そして日本の花市場で切り花として出回るチューリップには、主に5つの咲き方があるのをご存知でしょうか?

(※)富山県花卉球根農業協同組合より
http://www.tba.or.jp/staffblog/?p=4676

チューリップの咲き方には、どんなものがあるの?

一重咲き

昔から花壇などでよく見られる一般的な咲き方です。花びらの数は植物学上のガクの部分を含めても6枚と、そう多くはありません。花の大きさや色はさまざまあります。

一重咲きのチューリップ
photo Rieko Hagiwara

ユリ咲き

ユリ咲きのチューリップ
photo Rieko Hagiwara

ユリの花のように花びらの先端が細くなり、尖ったような花びらをもつチューリップの咲き方です。
温かい部屋に置いておくと花弁が開くので、まるでユリの花が開花するように見えますよ。

八重咲き

八重咲きのチューリップ
photo Rieko Hagiwara

花弁が幾重にも重なって、ふっくらした花の形がとても可愛いチューリップです。

八重咲きは、一重咲きが突然変異したことによってできた品種の咲き方なんだそう。

開いていくとバラやシャクヤクのように、豪華に華やかな印象になります。中には、1輪の花に40枚も花びらがついているものもあるそうです。前述の一重咲きの枚数と比べるととても多いことがお分かりになるでしょう。

1輪の花に40枚も花びらがついているチューリップ
photo Rieko Hagiwara

パロット咲き

パロット咲きのチューリップ
photo Rieko Hagiwara

花びらの周りに深く切り込みが入っています。花びら自体もねじれたようなカーブが特徴で、花びらがまるでオウムの羽のように見えるという意味からパロット咲きと呼ばれています。

クラウン咲き・フリンジ咲き

クラウン咲き・フリンジ咲きのチューリップ
photo Rieko Hagiwara

王様の冠のようなギザギザの形が面白い花びらのクラウン咲き。また、先端に細かい切り込みが入っているものをフリンジ咲きといいます。

このほかにも、原種系のチューリップの種類もあります。

原種系のチューリップ
photo Rieko Hagiwara

原種系のチューリップは、球根付きの小さなサイズ感がとても可愛いです。

先月kurassoでお届けしたテラリウムにもピッタリなんです。

実は切り花なのに、動く・伸びる花!

チューリップは、切り花にしても、花びらが開くというだけでなく、時間が経つと姿を変えていくという特徴も持った花なんです。光の入る部屋に飾ると、いつの間にか明るい方へと向きを変えてカーブしていたり、茎も伸びて成長していくんですよ。おもしろいですよね。

次は、そんな楽しい春の花・チューリップをお部屋で飾るときにあると便利な、花瓶のことについてご紹介します。

揃えておくと便利! 花瓶の選び方

口が小さめで胴がぽってりしている花瓶

口が小さ目で胴がぽってりしている花瓶
photo Rieko Hagiwara

透明のガラス花瓶は、花の色を選ばないので便利に使えます。その中でも、上の写真のような口が小さ目で胴部分がふっくらとしたデザインのものは、誰でもきれいに花が飾れるオススメの形です。

ピッチャー型

ピッチャー型の花瓶
photo Rieko Hagiwara

花屋さんで売っている花は、約40~60cm程度のものが中心。何本かで花束にしたものでも、少ない本数でも様になりやすい形がピッチャー型の花瓶です。

色付きで中が見えないデザインは、活けた花をスッキリと魅せる効果もあります。

どんな花にもピッタリで、そのうえインテリアにも合う花瓶選びは意外に難しいかもしれません。

そんな時は、はじめにどんな花が好きなのか? どんな花を飾りたいと思っているのか? をちょっと考えてみると良いのではないでしょうか。

庭で咲くような自然な草花を食卓へそっと一輪飾りたい時と、花屋さんで買った華やかさのある花を飾りたい時の花瓶は、必然的に変わってくるはずです。

まとめ

春に出回る花:スイートピー、ミモザ、ラナンキュラス、パンジーなど
photo Rieko Hagiwara

今回ご紹介したチューリップの他にも、春はたくさんの種類の花が出回る季節です。

フリルが可愛らしいスイートピー、ミモザ、ラナンキュラス、パンジー……。ぜひ、お好きな春の花をお部屋に飾ってみてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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