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2019年02月19日 19:20 更新

美肌づくりに! 春キャベツと蛤のおぼろスープ【二十四節気の時短レシピ】

2月19日より、暦の上では「雨水」になりました。降る雪が雨へと変わっていく時期になりますね。今回は、雨水の頃に食べるといい時短料理ということで、春キャベツと蛤(はまぐり)のおぼろスープのレシピをお届けします。

皆さま、こんにちは。⼆⼗四節気ホリスティッククッキングスタジオを運営する細谷ゆかりです。

今回は、連載「二十四節気の時短レシピ」にて、雨水の頃に食べるのがおすすめな「春キャベツと蛤(はまぐり)のおぼろスープ」のレシピをお届けします。

「雨水」とは?(2月19日~3月5日まで)

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今回は、二十四節気のスタートから2番目の節気「雨水」となります。読み方は、「あまみず」と読んでしまいそうですが、「うすい」と読みます。

2019年の雨水の日は、2月19日。雨水の期間は、2月19日〜3月5日までとなります。

降る雪が雨へと変わり、その雨が大地を潤し植物が芽を出し始める頃で、雪解けも始まり、農耕の準備が整ってくる目安とされてきた節気となります。

雨水とは、まさに春はじめの恵みの雨に大地が目覚めるということですね。

昔から、雨水の時にひな人形を飾ると良縁に恵まれる、とされているのは、雨水は水→水は命の源→命を育む源は母、ということで女の子が良縁に恵まれ、子宝を授かるという言い伝えがあるからです。

では、ひな祭りの由来について紹介します。

ひな祭りは、もともと無病息災を願う厄払いの行事だった

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雨水の後半にある行事は「ひな祭り」。ひな祭りの起源は古く、古代中国で行われていた上巳節(じょうみせつ)で、旧暦3月の最初の巳の日に行われていた、春を寿ぎ無病息災を願う厄払い行事でした。

上巳の頃は季節の変わり目、変わり目は邪気が入りやすいと考えられていたので、水辺でけがれを祓う習慣がありました。

この習慣が平安時代の宮中に取り入れられ「上巳の祓い」として紙人形で自分たちの身体を撫で、紙にそのけがれを移し、代わりに厄を引き受けさせて、紙人形を川へ流す「流しびな」へと発展しました。

時を同じく、宮中の貴族子女の間で行われていた紙人形でのおままごとの「ひいな遊び」と、「流しびな」とが結びつき、男女一体のひな人形となっていきました。

このひな祭りが江戸時代で定着し、人形職人達の手で豪華な人形が作られ始め、今に至るというわけです。

注目の食材「美肌づくりに! 春キャベツ」

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今回おすすめの食材は、春キャベツ!

キャベツは1年中スーパーで見かける野菜のひとつですが、この3月〜6月くらいの間だけ店頭に並ぶキャベツがあります。それが春キャベツ!

春キャベツ(旬は3月〜6月)は、丸い形状で黄緑色。葉の巻きがゆるく、ふわっ〜と巻いていて、柔らかい葉なので生食にも向いています。

キャベツの栄養素は、ビタミンCにビタミンK、葉酸、ジアスターゼ、そして胃腸薬の名前にもなっているキャベジンというビタミンU、カロテン、カリウムやカルシウムなどのミネラルも豊富。

春キャベツは冬キャベツに比べて、カロテンとビタミンCの含有量がアップしています。

ビタミンCはみなさまご存知のように美容に欠かせない成分、新陳代謝を促して肌のターンオーバーを整え、シミやしわなどの改善に効果が期待されます。

カロテンは目や皮膚の粘膜を強くしてくれる強力なサポーターです。

そしてボロンという成分は、女性ホルモンのエストロゲン分泌を促して若々しい美肌作りに効果的です。

キャベツは「食べる薬」とも言われる薬膳野菜、スープにして美肌になる栄養を丸ごといただいちゃいましょう♪

ひな祭りといえば、蛤(はまぐり)

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この時期、ひな祭りといえば、蛤(はまぐり)のお吸い物も定番。

蛤は2枚の貝を引き離し1枚ずつにしたら、他の貝とは形が決して合わないことから、ピタリと合う方と結ばれますように! との願いを込めて、ひな祭りの御膳に出るメニューです。

蛤の栄養素で注目すべきは、ビタミンB12が生の魚介類の中ではトップ10に入る含有量だということ! 鉄分、カルシウム、ミネラル、亜鉛、マグネシウムにタウリンも豊富です。

タウリンは肝機能を高める成分で有名ですが、他にも心臓の機能を高めたり、血圧やコレステロール値を下げる効果も期待できます。

雨水の頃は、春の霞(かすみ)と表現されるように霧も発生しやすく視界もぼやけやすいですが、これらの栄養成分は疲れ目にも効果を期待できますから、注目の食材の春キャベツと合わせて一緒に摂りたい食材ですね。

「春キャベツと蛤のおぼろスープ」の作り方

今回は、桃の節句の美肌づくりにぴったりな「春キャベツと蛤のおぼろスープ」のレシピをご紹介いたします。

■春キャベツと蛤のおぼろスープ

【材料】
春キャベツ 3枚ほど(70g)
蛤 中サイズ(4個)
おぼろ昆布 ひとつまみ(2g)
白だし 大さじ1
塩 小さじ半強
水 500cc

<下準備(春キャベツをカット)>
1.春キャベツの根元の芯に、ペティナイフなどで切り込みを入れる。
※この時に、ナイフを中心に向かって入れるようにすると芯が外れやすい。

2.巻いている葉を外す。

3.葉の中心の芯の部分を三角に切り、緑の葉の部分と白い芯の部分とを分ける(今回スープに使うのは、緑の葉の部分)。

【番外編】キャベツを保存する時は、キッチンペーパーに水を含ませ、そのキッチンペーパーを根元の芯の部分に詰めて、ラップなどをして平らに保存すると新鮮で持ちが良い。
(ちなみに私は緑の野菜専用袋に入れて保存)

<スープづくり>
1.お鍋に水500ccとキャベツの緑の葉の部分と蛤を入れて、火にかける。

2.沸騰し蛤の口が開いたら、白だしと塩を入れて火を止める。

3.お皿に盛ったら最後におぼろ昆布をふんわりとかけてでき上がり。

まとめ

春霞という言葉がありますよね。これは、正式な気象用語ではなく、春のこの雨水の時期に発生する霧がもやでぼやけ、景色が霞むことをそう呼びます。

そしてこの「霞」。夜に同じ現象でも霞とは使いません。夜になると、月の字が加わり「朧(おぼろ)」と表現されます。

なので、雨水の頃の春の夜のぼんやりとした月を「朧月」と言い、おぼろ月夜と表現するようです。

ぼんやりと物憂げな儚さの昼と夜の読みを変えるなど、なんとも美しい日本の言葉の文化でしょう。

今回、雨水のメニューにおぼろ昆布を使ったのも、このことがきっかけなんです。どうぞ作ってみてくださいね。

次回は、啓蟄(けいちつ)のレシピをお届けします。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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