セリアの造花で映えるコサージュを簡単に手作りする方法
入学式や卒業式などセレモニーのファッションで人気のコサージュ。このコサージュですが、意外と作るのは簡単。実は100均でおなじみ・セリアで売っている造花をリメイクしてコサージュをつくることも可能です。身近でそろえられる材料でオリジナルのコサージュを作ってみてはどうでしょうか。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
春は卒園や卒業、入園・入学を迎えるお子さんがいると、その準備に追われてしまいますよね。お祝い事だけど、ゆっくりお祝いしている暇がない! なんてことはありませんか? 我が家も昨年は2番目が小学校卒業&中学校入学、末っ子が幼稚園卒業&小学校入学と重なり、その準備や行事で目まぐるしく、あっという間に過ぎていってしまいました。
いろいろな準備が重なると、ついつい自分のことが後回しになってしまいがちですが、卒入園などのセレモニーに出席するのは子どもだけではありません。我が子の晴れ姿を見に自分も出席するわけです。セレモニーに相応しい格好でのぞむのは大人も同じ。持ち合わせの服を用意したり、新しく新調する場合でも、そのセレモニーに合わせて多少装いを変えることが必要かもしれません。それぞれに合わせたものを揃えるには手間と時間とお金がかかります。
だたでさえ忙しい時期に大変なので、小道具で雰囲気を変えてみるのはいかがでしょうか? カバン、靴、髪型、アクセサリーなど合わせるものによって随分と違います。その小道具の中でも特にがらりと雰囲気を変え、華やかにしてくれるのがコサージュです。
入学式・卒業式で人気の「コサージュ」
コサージュとは、ドレスや洋服にブローチのようにつける花飾りのこと。フランスでは昔から貴婦人がお祝いの場で身に着けていたそうです。まさに入学式や卒業式などのセレモニーにぴったりのアイテムと言えそうですね。
実際にコサージュをつけることで顔や全体の雰囲気が華やかになり、お祝いの雰囲気がアップ。コサージュを変えれば雰囲気も変わるので、入学式・卒業式で同じ服を使いまわす場合にコサージュで変化をつけてみてもよいでしょう。
ちなみに、コサージュとブローチは同じようなアクセサリーではありますが、認識としては、生花や造花でつくられているのがコサージュ、それ以外はブローチと分けられているようです。コサージュがフォーマルなシーンに使われることが多いのに対し、ブローチは日常的に使われることが多いです。
コサージュの材料はどこで入手する?
コサージュを作るには、いろいろな方法があります。素材も生花や布、リボンなどが使えますが、それによって適した材料や道具が変わってきます。生花はとっても素敵ですが、もつのはせいぜい数日なので、何回も使うことはできません。また、生ものなので傷みやすく、取り扱いが難しいのが問題。小さなお子さんと一緒に出席するセレモニーではちょっと難易度が高い素材です。生花ならではの美しさや雰囲気があるので、特別な格式高いセレモニーではぜひ挑戦して欲しいのですが、今回は手軽に作って、何回も使える造花を使ったコサージュについて説明していきます。
どこで材料を入手できるか? 初めて作るときには、まずそこからわかりませんよね。造花を扱う専門店、クラフト用品や手芸屋さん、雑貨屋さん、お花屋さん等で材料を取り扱っています。もちろん、すべてが1つのお店で入手できないかもしれません。お店によって品ぞろえは違うので、必ずあるとは限りませんが、意外にも100均でほぼすべての材料がそろってしまいます。
セリアでそろう! コサージュ作りの材料&道具
実際に、今回は材料をセリアでそろえてみました! グルーガン本体とワイヤーは自宅にあったものですが、これも100均で購入可能です。
■造花
メインとなる造花は、100均で探すか、専門店の高級なアーティシャルフラワーにするか迷いましたが、100均でも高見えする造花を選べば、コサージュにしてもチープな印象にはなりません。メインの花だけは慎重に選んでください。特に、付ける予定の服の雰囲気や色に合わせて選ぶと失敗がありません。メインの花が決まったら、脇役の花とグリーンを選んでいきます。
コサージュは胸元に飾るので、あまり邪魔にならないサイズで作るのがおすすめです。私は、ネイビーのジャケットに合わせたかったこと、他の服にも合わせられること、などを考えて「ホワイト×グリーン」にシンプルにまとめ、メインの花1本、グリーン1本、脇役の花1本の合計3種のみセレクト。もっと種類や本数、色を多くしても大丈夫ですが、欲張って大きくならないようにしましょう。
白はどんな色にも合いますが、結婚式に招待されたときには花嫁の色なので、招待客がつけるのはNGとされています。セレモニーでも、使えない色がありますので、それらを加味して選ぶようにしましょう。
■リボン
リボンは絶対に入れないといけないものではありませんが、華やかさが出て、動きやラインがプラスされるのでおすすめです。セリアではラッピングコーナー等で並んでいます。こちらも合わせる服や花に合わせて選んでください。レースやチュールなどを使ってもOK!
今回選んだのは、柔らかい素材の細めのリボンを2色。花をシンプルカラーにしたので、リボンで色味をプラスしています。リボンの色や素材で、かなり違う雰囲気になります。
■台座付きコサージュピン
コサージュ用のコサージュピンは色々な形状のものがあります。こちらは台座のあるタイプで、クリップとピンが付いています。台座の部分があることで作りやすく、コサージュの裏側も隠せるので見た目的にもきれいな仕上がりになります。
■フローラルテープ
こちらは、コサージュやブーケを作るときに使う材料。グリーンやブラウンの色が100均でも取り扱われています。接着しながら巻くことができるテープで、伸縮性があり、ピタッと巻くことができます。接着する力はそれほど高くないので、剥がすことは簡単にできます。主に、葉や茎のように見せて隠したり、まとめたりするのに使います。
■ワイヤー
あらかじめフローラルテープが巻いてあるワイヤーは、100均でも取り扱われています。造花や生花を加工するときに目立たないように使えるグリーンやブラウンがあります。まとめて縛ったり、カットした造花に掛けて茎の代わりに使ったりします。
■グルーガン
熱で溶かしたグルー(糊)で接着する道具。本体もグルーも100均で入手できます。固まるのが早いので、作業がどんどん進みます。熱くなるので、使用時は火傷に気を付けてください。
■はさみ
カットするためのはさみ。できればワイヤーなど切れるクラフト用のはさみがあるといいですが、なければペンチで切ってください。
造花をコサージュにリメイク!コサージュの作り方
それではコサージュを作ってみましょう~♪
先ずは造花を短くカットします。グリーンや小花も枝ごとにカットします。
小花とグリーンにワイヤーをかけていきます。枝分かれした場所にワイヤーをかけて下に曲げ、片方のワイヤーで茎ごとぐるぐる2回程度巻きます。
グリーンも同じようにワイヤーをかけていきます。今回はグリーンも小花も1/2本使用。
ワイヤーの長さは茎よりも少し長くしてかけていきます。
ワイヤー部分は、自在に曲げることができるので、あとで形を整えやすくなります。
フローラルテープを巻いていきます。ワイヤーがむき出しのままでは見栄えしない上に、まとまっていない分ぐらつきます。ワイヤーをかけたぎりぎりのところから下までフローラルテープを巻いていきましょう。フローラルテープは斜めに当てて、引っ張るようにしながら巻くと、伸びて接着性が増し、ピタッと巻くことができます。左手で引っ張りながら、右手でねじる要領で巻いていきます。
全部巻けました♪
グリーンと小花を束ねて、ワイヤーで縛ります。縛る位置は、後で位置が変えられるように余裕のあるところで。あまりぎりぎりで縛ると、あとで動かすことができなくなってしまうので注意してください。
今度もフローラルテープで巻いて、長さを揃えてカット。長すぎると邪魔なので、短めに。
リボンを3重の輪にして真ん中をワイヤーで止めます。2種使うときは一緒に重ねても良いですし、別々に作っても構いません。
こちらもワイヤー部分にはフローラルテープを巻きましょう。
小花(紫陽花)の葉は台座に付けるので、大きすぎるときには合わせてカットします。
小花とグリーンの束をグルーガンで葉に付けます。小花もグリーンも、メインの造花を付けるのを計算して形を調整します。
メインの造花にたっぷりグルーを付けて、先に貼り付けた束の根元を隠すように貼ります。
リボンもワイヤー部分にグルーを付けて、入れたい場所に差し込むようにして貼り付けます。
台座にたっぷりグルーを付けましょう! 台座は金属なので、グルーの熱で熱くなります。ずっと触ると熱いので気を付けてください。
ピンやクリップの位置や方向を確認し、貼り付けます。
コサージュ作りの仕上げ
グルーが固まったら、最終仕上げをしていきます。リボンや、小花、グリーンの向きを調整しましょう。
コサージュはピンを使うかクリップを使うかで方向が変わるかもしれません。一応の正面の向きは作るときに決めて作った方がバランスを取りやすいですが、どの方向でも違和感なく作ると、使うときのバリエーションが増えます。
より華やかにしたい場合は、ビーズや、もっと華やかなリボンや、造花を増やしたりしても良いですね♪ 後から足したいときには、同じようにワイヤーをかけて、フローラルテープで巻いて、グルーガンを付けて、差し込むようにして本体に付けてください。
早速コサージュを付けてみよう♪
コサージュを付ける位置は、胸元の少し高い位置がおすすめです。鎖骨の高さに合わせて付けるとすっきりスタイルよく見えます。反対に、少し下に付けてしまうと重く見え、姿勢やスタイルが悪く見えてしまいます。
一般的には左に付けますが、どちらでもOK! 利き手側に付けると動きの邪魔になるから、人の視線は右に行くからなどの理由で付ける人は左側にするのがおすすめのようですが、こうしなくてはいけないというルールがあるわけではありません。
クリップで襟に挟むとこちらの向きに。
せっかくきれいなコサージュを付けたのに、髪がかかって隠れてしまってはもったいないですね。できればコサージュの邪魔にならないヘアスタイルにするといいかもしれません。
他にも! コサージュの活用法
コサージュの出番はセレモニーの時などで、普段はあまり使うことはありませんよね。そのまましまっておくのも良いですが、他の使い方で日常的に活用してみてはどうでしょうか。
クリップが付いているので、カーテンクリップとして使うこともできます。
ワイヤーバスケットに乗せれば、そのままインテリアとして飾ることもできます。
木箱に合わせても素敵ですね♪ このほかにもカバンやバスケットに付けて雰囲気を変えたり、取り外し可能なデコアイテムとして活用できます。
コサージュの気になる材料費
材料や作り方などは分かったけれど、実際に費用はどのくらいかかるの?ということも大事ですよね。使う材料の質などでかなりの違いが出てしまいますが、今回の費用は……
・メイン花(オールドローズ)…1本 100円
・小花(紫陽花)…1/2本 50円
・グリーン…1/2本 50円
・コサージュピン…1個 50円
・リボン2色…半分ずつ 100円
・ワイヤー、フローラルテープ、グルー…50円くらい?
全部トータルで400円くらいの材料費で作ることができました。メインの造花をアーティシャルフラワー(高級造花)にしたり、リボンやビーズをプラスすればその分かかってきますが、かなり格安に作れてしまうのではないでしょうか。
まとめ
セレモニーの時に華やかさを出してくれるコサージュですが、意外と簡単に作ることができます。手に入りにくい道具や材料はなく、100均でほぼそろえることができます。ハンドメイド作家さんの作るオリジナルコサージュなども、本当に素敵なものがたくさん販売されているので、かかる手間や時間、費用など合わせて考えて、手作りするか、購入するか選ばれたらどうでしょうか。
今回紹介したつくり方は、あとで形の調整がしやすいようにワイヤーをかけましたが、面倒な場合は全部グルーガンで接着しても構いませんよ♪