カレーのシミには日光が効く!?　洗濯方法と外出先での応急処置

カレーやとんかつソースなど、強い色素が含まれた食べ物が洋服に付着したときはとくに厄介。洗濯機はもちろん、手洗いしても落とせないことだってあります。だからといって、繊維を傷めてしまう恐れもありますし、あまり強くゴシゴシ洗うこともできません。

シミはその種類にあわせた洗い方をすることが大切です。カレーやとんかつソースなどは、油を含んだ油性のシミ。キッチン用の中性洗剤と酸素系漂白剤のあわせ技が効果的です。キッチン用の中性洗剤には界面活性剤が配合されており、しつこい油汚れを分解する働きがあります。「酸素系漂白剤」はカレーやとんかつソース特有の濃い色素を分解してくれます。

シミ抜きするのに、まずは以下のものを用意しましょう。

・キッチン用の中性洗剤
・酸素系漂白剤
・歯ブラシ
・タオル
・ティッシューペーパー

1. ティッシュペーパーを使って、目に見える大きな汚れやゴミを取り除きます。このとき、汚れを広げることがないよう、拭き取るというよりは、つまみ取るように心がけてください。

2. 汚れが移るのを防ぐため、洋服のしたにタオルを敷きます。

3. 洋服にキッチン用の中性洗剤をじかに塗布して、汚れ全体になじませてください。

4. 歯ブラシを使って汚れをたたき洗いします。汚れをしたに敷いたタオルに移すようなイメージで行うとよいでしょう。外側から徐々に内側に向かって行うことで、汚れが広がるのを防ぐことができます。泡立ちがよくないと感じる場合は、歯ブラシに少量の水をつけるとよいでしょう。

5. 水もしくはぬるま湯でよくすすいでください。

6. 汚れが目立たなくなるまで3～5の作業を何回か繰り返します。

7. 酸素系漂白剤を希薄せずにそのまま汚れが付着したところに塗布したうえで、洗濯機を使っていつも通り洗ったら完了です。

カレーが付着した場合は、洗濯機でなかなか落ちないからといって、干すことをせず繰り返し洗濯するのではなく、乾燥まで行ってみてください。

1. シミがついた洋服をいつも通りに洗濯機で洗ってください。
2. 日向に干してしばらく日光に当てて乾燥させます。

カレーの色のもとになっているのはターメリックというスパイスです。ターメリックは洗剤で洗っても完全には落とすことができませんが、紫外線に弱いという特徴があります。そのため、天日に当てると徐々に色素がなくなり、シミ自体も消えてなくなるというわけです。

そのため、しっかり干してからシミが落ちてるか否か、判断するとよいでしょう。

ただしあまり長い時間日光に当てると、洋服の色あせも心配です。様子を見ながらお試しください。

外出中に食事していたときにうっかり食べこぼして油性シミを洋服に付着させてしまったとき、その場で脱衣して洗うというわけにはいきません。その場合は、以下のような手順で応急処置しておきましょう。

1. ティッシュペーパーを使って、大きな固形物などをつまみ取ってください。

2. 新しいティッシュペーパーに水を含ませて、汚れをつまみます。洋服の汚れをティッシュペーパーに移すようなイメージです。

3. ハンカチ（なければ乾いたティッシュペーパーでもOK）を使って、汚れが付着したところをやさしく押さえて水気を取ったら応急処置の完了です。

ティッシュペーパーがない場合は、レストランに備えつけの紙ナプキンを使って行ってください。

食べこぼしによるシミが付着した箇所を強くこするのは、かえって汚れを広げてしまうことがあるのでNG。汚れを取る際はつまみ洗い、水気を取る際はやさしく押すように心がけてください。

ティッシュペーパーは紙なので、綿などの布に比べて繊維が固いのが特徴です。強くこすると洋服の生地にダメージを与えてしまうことがあるので注意しましょう。

洋服に付着した食べこぼしによるシミは、汚れの種類にあった落とし方をすることが大切です。外出先で衣類が汚れてしまった場合は、応急処置してシミを目立たなくしておくとよいでしょう。

また、シミはなるべく早く対処するのが大切です。それによって、落ち具合が変わってきます。なるべく長時間放置しないように、すぐに対処してくださいね。