
モノを手放したいなら自分と向き合おう! 捨て方のコツ
あなたは毎日片づけをしていますか? 片づけの最大の目的とは、一体なんでしょう? それは今あるものを整理整頓して収めることではありません。今の自分にとってもう必要ではないものに対してカタをつけること(片を付けること)。片づけの最大の目的とは、人生を最大化するコトです。
こんにちは、広島市のライフオーガナイザー®木原ことのです。
日常的に片づけサポートへお伺いしていますが、「捨てる」というフレーズは決して使いません。「捨てるのは得意なんです!」とおっしゃる方は意外と多いのですが、「ちょっと待ってください〜!」といつも立ち止まっていただきます。
ライフオーガナイズでは、不要なモノを捨てるコトから始めるのではなく、一人ひとりの価値観に合った大切なモノを選び取るというやり方をします。
人によっては、それ(価値観)が白米だったり玄米だったり白米+雑穀米だったり。その上で整理整頓と収納を、佃煮や梅干しのようにトッピングするイメージです。
その結果、オーダーメイドの片づけ方が手に入るので、その人にとって最もストレスフリーで楽チン♪ 散らかりにくい仕組みができるというわけです。
ですので、手放すという考えではないのです。
自分と向き合うコトは、モノと向き合うコト


「使っていないし、好きでもないのに手放せない」
そういったモノたちは、誰かからプレゼントされたモノであったり、清水寺から飛び降りるような気持ちで買った高価なモノでもあるかもしれません。
ですが、どんな理由であれ大人になって所持しているモノは、自分の意思で自分の持ち物として迎え入れたモノです。
誰かが勝手にあなたのバッグにモノを放り込むなんてこと、そうそうありませんよね?
そんな風に何かしらの理由があって迎え入れたモノであるなら、その中から不必要になったモノたちの行先はあなた自身に決めてほしいのです。これを「カタを付ける」といいます。
大事にされているか、そうでないかはモノが語ります。
心地よく暮らすために必要なモノを見つけよう


では、なぜ抱えきれないほどのたくさんのモノを持ってしまうのでしょう?
たくさんのモノに囲まれていると幸せに感じるから? 人によっては、ブランド品を手に入れることで幸福度が上がるかもしれません。
でも、もっと良いモノが欲しい、もっともっと……と自分の許容範囲を超えてしまったら? それらは、心地よく暮らすために必要なモノでしょうか?
一旦立ち止まって考えてみてください。
心地いいかどうか、自分で決めるための問いかけ


必要以上に頑張らなくても、たくさんのモノに囲まれていなくても、もう十分幸せなのではないでしょうか。足りないのではなく、余分なものが多いのではないでしょうか。
モノが多いために、本当にしたいことのために費やせるはずだった体力とお金と時間を消耗することになってはいませんか?
目先の幸せを見つめるあまり、自分の人生をないがしろにしてはいませんか?
幸せな暮らしに必要なモノは、そんなに多くはないのではないでしょうか?
少しでも引っかかるところがあれば、そんな風に一度自分に聞いてみてください。そこから新しい視点や解決の糸口が見つかるかもしれません。
人生を見つめるコト


長くて短い人生、どんどん暮らし方は変化します。
例えば、独身時代は趣味のモノをコレクションし、結婚すると持ち物は2倍になり、子育て期間は子どもの成長に合わせた持ち物が増えます。
より快適に生活するために、それらを管理するスペースを確保し、使いやすさを重視した収納術を駆使しようと奮闘します。そして子どもが巣立つと少しずつ持ち物は減り、管理することも収納を工夫する必要も減ります。
人は何も持たずにこの世に生まれ、歳を重ねるごとに少しずつ荷物が増えます。ですが、どんな風に人生を過ごしていきたいのかを、ほんの少し意識することによって、持ち物は精査され、少しずつ心地よく暮らせるようになっていきます。
「あれも欲しいしこれも必要」という思いから「これが大事だから、ここに体力とお金と時間をかけたい」そんな風に見極めることは、気付いたときからいつでも可能です。
まとめ
今、目の前のモノだけに向き合ってしまうと迷いがちですが、自分の人生という全体像を頭の片隅に置いておくと、それが大事なモノなのかどうか、手元に置いておきたいかどうか、ほんの少し判断することが楽にはなりませんか?
自分の人生、できれば愛情を注いだものや暮らしが満たされるモノに囲まれて、モノにとらわれず心地よく暮らしたいものです。
持ち物を見れば、きっとその人がどんな風な人生を過ごしてきたのかモノが語ってくれるはず。母から口すっぱく言われてきたのが、「立つ鳥跡を濁さず」ということわざです。40代に入り、ようやくその意味が分かりかけて来たように思えます。
モノを手放すことが苦手な方へ、この記事が少しでもお役に立ちますように。