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2019年03月11日 16:30 更新

洋服が捨てられない! そんな人にぜひ実践してほしい3つのこと

お片づけでお悩みのスペースとして、常に上位に入る「クローゼット」。思わず買ってしまったファストファッション、気に入って購入したけど着こなせない服、昔購入した高級品……クローゼットには、捨てられない洋服がたまりがちです。そんなときは、まず「本当に必要な服」を明確にするための思考の整理をおすすめします。

こんにちは。ライフオーガナイザー®、クローゼットオーガナイザー®近藤こうこです。

クローゼット収納コンサルティングをしていて、お客様から一番ご相談をうけるのが「洋服が捨てられない」というお悩みです。そしてみなさんが共通しておっしゃるのが「本当に必要な服がわからない」ということ。出産を機に生活も体型も一変し、何を着ればよいのか分からなくなってしまうというケースもよくあります。

そこで私がおすすめしているのが、お片づけ前の「思考の整理」。どんなファッションライフを送りたいかを一度じっくり考えてみることで、本当に必要な服が明確になり、お洋服の断捨離がぐんとラクに楽しいものになります。

今日はその「思考の整理」を3ステップに分けてご紹介します。

【ステップ①】自分の「好き」を考える

ライフステージで変化する「なりたい女性像」

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まず一番はじめに考えたいのは、「何が好き」で「どんな服を着たい」のか。

そして、そのために必要なのが、なりたい女性像を明確にすることです。

「可愛らしく見られたい」「クールでかっこよく見られたい」など、なりたい女性像は人それぞれ。そしてなりたい女性像によって、理想とするファッションのテイストも変わってきます。

「可愛らしく見られたい」のにパンツスタイルばかりではアンバランスですし、「クールビューティ」にしたいのにリボンやフリルのお洋服では、違和感を感じるのは当たりまえですよね。

そして気を付けなければいけないのは、なりたい女性像はライフステージによって変化するということ。

20代のOL時代は可愛い女性でいたかったけど、30代でママとなった今では知的な印象を与える女性でありたいなど、ライフステージによって変化していくのです。

その変化に気づかないまま、「昔は好きだった」「よく着ていたから」という理由でお洋服をためこんでいると、着ないお洋服がたまっていってしまうことになります。

「自分の好き」を導くためのコラージュ作り

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今の自分のなりたい女性像がなんなのかすらわからない……そんな方におすすめなのが「コラージュ作り」。自分の年代に合ったファッション誌をいくつか購入し、好き! と思うコーディネートを切り取って、一枚の紙にまとめていきます。

こうすることで今の自分がどんな雰囲気の女性に惹かれるのか、どんなスタイリングを魅力に感じているのかが明確に。

「実はスカートがはきたかったんだ」「かっこいい女性にあこがれているんだ」など、あらためて「自分の好き」が意識できるようになり、お洋服への価値感が変わってきます。

だれでも簡単にできることですので、ぜひ一度行ってみてくださいね。

【ステップ②】ライフスタイルを考える

お洋服とライフスタイルの関係性

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お洋服はライフスタイルとも密接なかかわりがあります。

どんなに理想のスタイリングを求めて好きなアイテムを揃えても、そのお洋服がライフスタイルに合っていなければ、それらはただの箪笥のこやしに……。

フルタイムで働いているワーキングマザーであれば、ヒールやフォーマル着も必要ですが、専業主婦で毎日子どもと公園に行っているママならフラットシューズやパンツスタイルの比重が高くなり、ヒールやフォーマル着の出番は少なくなります。

アパレルの仕事をしている方が、ミニマリストのようにお洋服の量を減らそうとしても無理がありますし、スーツスタイルが必要なキャリアウーマンならスーツが何種類か必要な分、お洋服の量がある程度必要になります。

このように、ライフスタイルによって洋服の必要量・種類は大きく異なるので、自分のライフスタイルを俯瞰することは、クローゼット整理をするにあたってとても大切なステップとなります。

自分にとっての適正量と必要アイテム

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例えばある女性の生活スタイルが、週5日は会社勤務、土日休みのワーキングマザー。フェミニン好きのカジュアル嫌いだったとします。

職場では、スカートスタイルがメイン。週末もあまりカジュアルにせず、とはいえ動きやすいスタイルで過ごしたいと考え、オフィスで着ているスカートやボトムスと同じアイテムをフル活用。足元はフラットパンプスからスニーカーに変え、カバンをショルダーに変えるだけなので、スカート3枚、ボトムス2枚、トップス5枚程度あれば十分。

というように、「自分の好き」と「ライフスタイル」を考えれば、自然とお洋服の適正量と必要アイテムが導き出され、クローゼット整理もスムーズにはかどります。

「好きだけど着ていない」というお洋服は、ご自身のライフスタイルとのギャップが原因になっていることが多くあります。

そのためにも、ぜひ一度ご自身のライフスタイルを振り返り、クローゼットの中身がアンバランスになっていないかを考えてみてください!

【ステップ③】自分の「似合う」を考える

意外と知らない自分の「似合う服」

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みなさんは、自分にどんな服が「似合う」のか、じっくり考えたことはありますか?

20代くらいまでは好きな服ならなんでも着こなせていても、年齢を重ねるごとに似合わないものが増えてくるのが現実です。

そこでぜひ考えてほしいのが自分に「似合うもの」と「似合わないもの」です。

ただ「好き」「嫌い」ではなく、「老けて見えないか」「着太りしないか」「野暮ったくならないか」など、ちょっと視点を変えてお洋服を見てみてください。

どんなに「好き」でも「ライフスタイル」にあっていても、自分を素敵に見せてくれない服は着たくなくなってしまいますよね。

「自分の似合う」を知る方法

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自分が思っている「似合う」が本当に正しいのかを知る方法、それが「自撮り」です。

私も仕事柄、コーディネートを自撮りする機会が多いのですが、自分で抱いているイメージと写真で見るイメージが異なることが多々あります。

そしていろいろなコーディネートを客観的に比較していくと、似合う服・似合う色に傾向があることがわかってきます。似合う服・色には必ず共通点があるはずなので、ぜひ一度着比べ、撮り比べして、「自分の似合う」を見つけてみてくださいね。

最近ではカラー診断や骨格スタイル分析が人気で、自分の「似合う」を理論的に明確にしたいという方も増えています。プロにお願いする、というのも近道かもしれません。

まとめ

クローゼットのお片づけというと、捨てることから始めようとする人がほとんどだと思いますが、何が好きなのか、何が今の生活に必要なのか、何が似合うのか、がわからなければ、お洋服の要不要の判断がしづらくなり、お片づけも途中で挫折してしまいます。

自分が今、お洋服に対してどんな価値観を持っているのか、本当に必要な服は何なのか、を事前に明確にすることはとても大切ですし、そのためにもこの3ステップは欠かせないプロセスとなります。

理想のクローゼットを目指すためにも、ファッションライフをより楽しむためにも、今回ご紹介した「3つのこと」をぜひ実践してみてくださいね♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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