テフロンなしのフライパン(ステンレス・鉄・銅製)の焦げを落とす裏技
テフロンなどフッ素加工を施していないフライパン。高温に強いことや丈夫で傷ができにくいこと、熱伝導に優れることなどメリットが多い反面、油断するとすぐに焦げついてしまうというデメリットがあります。そこで悩みとなるのがフライパンの焦げ。今回は、その落とし方について素材別に紹介していきます。
ステンレス製フライパンの焦げを落とすには?
重曹を使う
ステンレス製のフライパンには焦げやすいという難点があるため、使いにくいと感じる方が少なくないようです。その焦げを落とすには、重曹が便利です。
1. まずフライパンのなかに焦げが隠れるくらいに水を入れます。重曹を大さじ1杯を加えて、よくかき混ぜてください。
2. 重曹水を沸騰させると、泡がモコモコと出てきます。15分くらいで泡が収まるので、ひいたら火を止めてください。
3. そのまますすぎ、スポンジでこすってください。へばりついていた焦げが浮き、落としやすくなっているでしょう。
鉄製フライパンの焦げを落とすには?
お湯を入れて焼く
鉄製フライパンは熱伝導率が高いほか、高温に強く頑丈なのが特徴です。使用するにしたがって鉄に油がなじみ、だんだん焦げつきがなくなるといわれています。
しかし、使い始めはまだ油がなじんでいないため、焦げ付きにくくなってしまいます。そんな鉄製フライパンの焦げは、お湯を入れて対処してください。
1. フライパンの中に湯を入れます。
2. しばらく火にかけ、沸騰させると焦げが浮き汚れが落としやすくなります。
3. ひどい焦げの場合は、焦げが完全に乾燥するまでそのまま火にかけます。
4. カリカリの焦げになったら、ヘラなどでこすって落としてください。
塩で焦げグセを改善
鉄製フライパンに焦げ跡が残っていると、同じところが焦げやすくなってしまいます。これを焦げグセといいますが、塩を使って改善することが可能です。
1. フライパンのなかに塩を入れて火にかけます。塩の量はひとつまみくらいでOKです。 ※フライパンは事前にしっかり乾燥させた状態にしておきましょう。
2. フライパンが熱くなってきたら、割りばしなどにキッチンペーパーや布を巻き付けたものを使い、塩を全体に行き渡らせるように磨いてください。
3. 塩を使って十分こすったら、フライパンの塩を捨てます。
4. フライパンのなかに残っている塩を水で洗い流したあと、再び火にかけます。
5. 水分がとんだら火を止めます。キッチンペーパーに油を吸わせフライパン全体に塗布したら完了です。
塩に含まれている塩化ナトリウムが、焦げの脂肪分を分解してくれるため、焦げを落としやすくしてくれるのです。また、研磨剤としての役割もあり、焦げをこすって落とすのに向いています。
銅製のフライパンの焦げを落とすには?
中性洗剤を使って洗う
銅製のフライパンは見た目が美しく、比較的焦げつきにくいといわれています。そのためレストランなどでは好んで使用されていますが、使い方次第では焦げが付着してしまいます。
銅製のフライパンは酸や塩分に弱いという特徴があります。そのため調理に使用したあとに無造作に放置すると変色してしまうことがあります。中性洗剤を使って洗うのが一般的ですが、焦げを落とすのにも中性洗剤を使います。
銅製のフライパンは傷がつきやすいため、金属製のたわしやヘラを使うのはおすすめできません。研磨効果が高い重曹を使うのも避けるのがベターです。
お湯でふやかして
銅製のフライパンに付着した焦げの落とし方は以下の通りです。
1. まず、フライパンに水を入れて沸かします。
2. 沸騰したら火を弱めます。金属製のたわしやヘラでこすると傷をつけてしまうので、そのままお湯で焦げつきをふやかしましょう。
3. キッチンスポンジと中性洗剤を使って焦げをこすり洗いし、水で洗い流したら完了です。
銅製のフライパンは、たとえ中性であっても長く洗剤につけおきするのはおすすめできません。しばらくこすってさっとすすいでしまいましょう。
まとめ
テフロンなどフッ素加工をしないフライパンは、焦げつきやすいという特徴があります。できるだけ焦げがつかないように使うのが理想的ですが、使用頻度が高いためちょっとした焦げはなかなか避けられません。ステンレス、鉄、銅製それぞれに適切な方法で対処して、長く大切にお使いください。