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2019年02月21日 07:00 更新

ボールペン字に関する資格はある? 6級から1級の内容を解説

硬筆など書写能力を示す資格として、昔から根強い人気を誇る「硬筆書写技能検定」。現在では、ボールペン字講座が人気を集めるなど、字のきれいさを求める人が増えています。今回は、そんな字の美しさを示せる資格のひとつとして硬筆書写技能検定を紹介していきます。

「硬筆書写技能検定」とは

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硬筆書写技能検定とは、一般財団法人 日本書写技能検定協会が主催している民間の検定試験。「文字を正しく整え読みやすく、かつ美しく書く」書写能力を証明する資格として、誕生からずっと根強い人気を誇っています。いまでは、ボールペン字講座が開設されるなど、字のきれいさを大人になっても求める人が増えており、受験者も多数。現在、累計受験者数が1,000万人にもなるといわれています。

試験で認められている硬筆は、ボールペン、サインペン、つけペン、万年筆、デスクペン、油性マーカー(耐水性顔料のマーカーも可、先が尖っている種類)、えんぴつです。筆ペンや、油性マーカー(先が四角い種類)は認められていません。

級位の詳細、難易度は?

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硬筆書写技能検定のレベルは、6級から2級、準2級、準1級、1級と8段階。各レベルによって難易度はもちろん、受験料も異なります。

6級

小学校1年生~3年生くらいまでの低学年レベル。硬筆書写の初歩的な技術、および知識を学びます。試験は6級だけ実技のみで、合格点は400満点で240点以上。

受験料 : 900円

5級

小学校3年生以上のレベルで、6級同様、硬筆書写の初歩的な技術・知識をテストします。5級から実技だけでなく、「理論」の分野も入ってきます。ここでいう理論とは、筆順の確認です。合格点は実技・理論合わせて500点満点で300点以上。

受験料 : 1,200円

4級

レベルは中学生〜高校生程度。硬筆書写の技術・知識を持って、書くことができているかを問います。理論に関しては、筆順以外にも教育漢字の書き取りが入ってきます。合格点は実技・理論合わせて700点満点で460点以上。

受験料 : 1,500円

3級

レベルは4級同様、中学生〜高校生程度ですが、実技・理論ともに少し内容がレベルアップします。特に理論に関しては、筆順が問われるだけではなく、漢字の部分の名称や草書を文中で読むなど範囲が広がります。合格点は実技が600満点中415点以上、理論が400点満点中275点以上。

受験料 : 2,500円

準2級

高校生〜一般社会人程度。ここから少し難易度が上がり、硬筆書写の専門的知識が必要となります。合格点は実技が600満点中445点以上、理論が400点満点中285点以上。

受験料 : 3,000円

2級

旧字体と書写体を常用漢字に直すなど、より専門的な内容になってきます。合格点は実技が600満点中475点以上、理論が400点満点中295点以上。

受験料 : 3,500円

準1級

準1級から、実技に「自由作品」という分野が入ります。また、理論にも書道に関する歴史、用語に関する問題などが入ってくるなど、よりレベルは高度に。合格点は実技が600満点中515点以上、理論が400点満点中305点以上。

受験料 : 5,000円

1級

硬筆書写技能検定の最高レベル。高度な硬筆書写の高度な専門技術を必要とします。合格点は実技が600満点中535点以上、理論が400点満点中315点以上。

受験料 : 6,500円

硬筆書写技能検定に合格するメリットって?

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硬筆書写技能検定は文部科学省後援の検定試験なので、試験に合格すれば公的資格として資格欄に記載することができます。社会に出ても意外と、「字がきれい」ということが役立つシーンは結構多いもの。1級を合格した場合、優秀な指導者として指導者証、認定証が発行され、書道教室やペン字教室が開けるようになります。

また、大学や短大、専門学校によっては、文部科学省が後援していることも手伝って、硬筆書写技能検定の資格を持っていることで、合否判定で優遇されたり、単位として加算されるケースもあるようです。中学生に関しては、合格級を高校進学時の内申書に記入できるので、進学の時に有利に働くことも!

入試優遇と増加単位|一般財団法人 日本書写技能検定協会
https://www.nihon-shosha.or.jp/preferential.html

まとめ

冠婚葬祭や記者発表会などで「こちらに記帳をお願いします」とお願いされ、自分の字の汚さに恥ずかしさを感じてしまった経験、やはり今まで何度かありました。「教室を開きたい」と、専門的なことを考えているわけではないけれど、自分の字に自信を持ちたい……と思っている方は多いのではないでしょうか? そんな悩みの解決の選択肢のひとつとして、ぜひ硬筆書写技能検定を検討してみてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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