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2019年05月26日 07:00 更新

料理後の鍋にこびりついたにおいを消す裏技って? 消臭テクニック3つ

調理後、汚れは落とせてもフライパンや鍋にはにおいが残ったままということはありませんか? そんな残ってしまったにおいを取り除く方法をご紹介します。使うのは、重曹や茶殻、牛乳など口に入っても大丈夫なもの。強い洗剤を使わなくても、においを取り除くことのできる裏ワザを見ていきましょう。

重曹パワーで鍋に付いたにおいを除去!

Photo by Andrew Ridley on Unsplash

調理に使った鍋を洗うとき、汚れは落ちたはずなのに、においがこびりついて取れないことってありますよね。特に、魚を調理した鍋やカレーを作った鍋は、においが残ったままです。

そんなときは、重曹の出番です。キッチンの油汚れや洗面台の蛇口についた手垢など、さまざまな場所の掃除に使える重曹は、鍋のにおいを取り除くときにも活躍してくれます。

では、重曹をどのように使えば、鍋のにおいを取り除くことができるのでしょうか?

重曹を使った鍋洗い方法

重曹は、粉末状のものや液体状になったものが販売されていますが、今回は粉末状を使います。

まずは、鍋に重曹とたっぷりの水を入れ、よくかき混ぜて溶かします。溶かす重曹の量は、水の量によって異なりますが、水2リットルに対して大さじ3杯程度が目安です。重曹が溶けたら、次はこの鍋を火にかけて重曹水を沸騰させ、10分間ほど煮てください。その後、冷めるまで2時間ほど放置します。

鍋が冷めたら、水でよくすすいで、鍋を乾燥させればお手入れ完了。これで鍋に残ったにおいを取り除くことができますよ。

重曹の効果って?

重曹を使うと、なぜ鍋の消臭を行うことができるのでしょうか? その秘密は、重曹の性質にあります。

重曹は、水に溶かすと弱アルカリ性を示す物質。アルカリ性の物質には、これと逆の性質を示す酸性の物質と反応すると、中和して酸性のにおいを消してくれるのです。

さらに、重曹は、アルカリ性のにおいも消臭することができます。一体なぜ、中和できないはずのアルカリ性のにおいまで消すことができるのでしょうか?

実は、重曹には、極端なアルカリ性を抑えることで弱アルカリ性に保とうとするはたらきがあります。これを緩衝作用といいます。重曹は、緩衝作用によって強いアルカリ性のにおいを抑えるため、アルカリ性のにおいにも効果があるのです。

重曹を使う際の注意点

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重曹は、鍋に残ったにおいを消すときに効果を発揮してくれますが、使用するときには注意したい点があります。

鍋の素材に注意して

重曹で鍋を洗う際は、鍋の素材をチェックしてください。ステンレスやホーローの鍋は重曹で洗ってもOKなのですが、実は、アルミ鍋に重曹はNG! もし、アルミ鍋を重曹で洗ってしまうと、アルミニウムと重曹の成分が化学反応を起こし、鍋が黒ずんでしまう可能性があります。このように、素材を変質させてしまわないように、重曹を使う際には鍋がどんな素材でできているかを確認してくださいね。

お茶殻と水でにおいを除去

Lazy dummy

鍋に残ったにおいを消すときには、重曹だけではなくお茶殻も有効です。茶葉に含まれるカテキン類に消臭・殺菌効果があるため、においを消してくれる働きを持っています。お茶殻を捨てる前に、においが気になる鍋に活用してみましょう。

お茶殻を使った鍋の消臭方法は、次の通りです。
①においの気になる鍋やフライパンに水とお茶殻を入れる。
②火にかけて沸騰させ、2~3分間ほど煮る。
③鍋が冷めるまで、そのまましばらく放置する。
④洗剤で鍋を洗って、よくすすぐ。

牛乳を煮てにおいを除去

Photo by Vera Cho on Unsplash

牛乳も消臭に効果的な食品の一つ。牛乳のタンパク質がにおいの元を包み込んで、取り除いてくれるのです。口臭防止のために牛乳を飲んだり、肉や魚を調理する際に牛乳でくさみを消したりすると良いと聞いたことのある人もいるのではないでしょうか。

牛乳で鍋を消臭する方法は、とっても簡単。鍋に牛乳を入れて沸騰させるだけです。鍋のにおいを消すということだけでいえば、消費期限が切れてしまった牛乳でも活用することができますね。

まとめ

洗剤で洗ってもなかなか落ちない鍋のにおいは、重曹やお茶殻、牛乳を使った裏技を行うことでスッキリと消臭することができます。今回紹介した方法は、どれも体に入っても安全なものなので、調理に使う鍋の消臭をするのにぴったりです。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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