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2019年04月12日 23:57 更新

洗濯物から生乾きの臭いがするのはどうして? 消臭&予防の裏技

洗濯物を大量に干したり、室内で干したりすると、乾かした後も納豆のような嫌な臭いがすることがありますよね。そしてこの臭いは時間が経ってもなかなか消えてくれません。今回は生乾きの臭いの原因と消臭&予防の裏技についてご紹介します。

洗濯物が臭う原因

Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash

洗濯物を大量に干すと、洗濯物と洗濯物の間を十分に開けることができず、通気性が悪くなり乾くのに時間がかかります。また、外に比べて室内で干したほうが乾くのに時間がかかるでしょう。このようなときに発生するのが生乾きの嫌な臭いです。

洗濯物が臭う原因は「モラクセラ菌」

生乾きの洗濯物の臭いは、何とも言えない嫌な臭いですよね。せっかく苦労して洗濯機から洗濯物を取り出し、1つひとつ丁寧にハンガーに干したのに、取り込んだ途端洗濯物が臭かったら……と思うと想像しただけで滅入ってしまいます。

納豆のような、古い雑巾のような何とも言えない生乾きの臭いは「モラクセラ菌」が原因です。モラクセラ菌は私たちの体内にもいる、常在菌です。

しかし、湿った場所を好むモラクセラ菌にとって、なかなか乾かずにずっと湿ったままの洗濯物は格好の住処。さらに、洗濯物には私たちの皮脂やフケなどのタンパク質が少なからず付着していることが多いです。モラクセラ菌はこれらをエサとして食べ、そしてフンを排出することによって臭います。

あなたはやっていない? 臭いの原因となるポイント

✔ 洗い上がった洗濯物を放置する

洗濯機をまわし終えても、しばらく洗濯機の中から出さなかったり、洗濯かごに入れたまま放置したりすると、カビや細菌が発生しやすくなります。もちろん、生乾きの嫌な臭いを放つモラクセラ菌も住み着きます。洗濯物は洗った後すぐに干すことが重要です。

✔ 着用した服をすぐに洗わない

洗濯物は洗い終えたときに放置しないことが重要ですが、洗う前も同様です。汗をたっぷり吸い取ったTシャツや濡れたままのタオルを放置するとモラクセラ菌が繁殖します。モラクセラ菌は生命力の強い菌なので、洗剤のパワーだけではなかなか死滅しません。そのため、モラクセラ菌が衣類に繁殖する前に洗い、すぐに干すことで臭いを発生させることを防ぐことができます。

✔ 残り湯を使ってすすぐ

お風呂の残り湯を洗濯に活用する方もいるでしょう。洗剤を入れ、「洗い」のときに使用するならまだしも、「すすぎ」に残り湯を使うのはおすすめできません。お風呂の残り湯は雑菌が含まれています。そのお湯ですすいでしまうと、衣類に菌が付いて臭いの元になってしまうのです。

✔ 洗濯槽が汚れている

湿気が溜まりやすい洗濯槽はカビが生えやすい場所です。洗濯槽にカビが繁殖していると、洗濯中に衣類にカビや細菌が付いて臭いの原因になってしまいます。定期的に洗濯槽の洗剤を使って付着した汚れを落とすようにしましょう。

ゴムパッキンや洗剤ケースなど、パーツにはゴミが溜まりやすいので、外せるパーツはすべて外して歯ブラシなどでこすり洗いすることをおすすめします。

ついてしまった洗濯物の生乾きの臭いを落とす方法

Photo by Kristina Balić on Unsplash

洗濯機のなかに放置してしまったなどで、洗濯物に生乾き臭が付いてしまった場合はどのように取り除けばいいのでしょうか? その対策法をご紹介します。

漂白剤を使って臭いを取り除く

タオルなど元々白いものの臭い取りには塩素系の漂白剤を使用してかまいませんが、色物の衣類に使うと、繊維の色素も抜け、脱色してしまうので注意が必要です。色物衣類やドライマーク衣類には、酸素系の漂白剤と中性洗剤を使用するようにしましょう。

漂白を使った方法

真っ白なものの消臭をする場合は、塩素系漂白剤を50度~60度のお湯で溶かした水溶液につけこみます。しかし、ワンポイントで白以外の刺繍などが入っている場合は、脱色してしまうので注意が必要です。

ドライマーク衣類や色物・柄物衣類は30~40度のぬるま湯に、中性洗剤と酸素系漂白剤をパッケージにかかれた規定量溶かし、5~10分程つけます。時間が経ったらすすいで脱水し、乾かしたら完成です。

熱処理も効果的

生乾き臭の原因になる菌は熱に弱いです。そのため、煮洗いや乾燥機・アイロンをあてるという方法も効果的です。ただし、熱に弱いナイロンやポリウレタン製の衣類には使えないため、注意してください。

生乾き臭を防ぐ! 干し方のポイント

Photo by Chloe Skinner on Unsplash

生乾き臭のリスクをできるだけ回避させないためには、とにかく速く乾かすことが大切です。速く洗濯物が乾く方法も合わせてチェックしておきましょう。

洗濯物を速く乾かすコツ

室内干しは外干しに比べ、どうしても通気性に劣るため、洗濯物が完全に乾くまでに時間がかかります。できるだけ短い時間で乾かしたいなら、扇風機や乾燥除湿機を活用しましょう。また、外側に長いもの、内側に短いものを干す「アーチ干し」も有効です。子供服と一緒に大人の服も洗っているときは、外側から内側に向かって大人の服、子どもの服とかけていくと雑多に干すよりも速く乾かすことができます。

まとめ

洗濯物をせっかく干しても、取り込んだときに嫌な臭いがしては元も子もありません。生乾きの嫌な臭いが発生しないようにするためには、できるだけ短い時間で乾かすことが大切です。今回ご紹介した方法を実践して、生乾きの嫌な臭いから卒業しましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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