シワになりやすい麻の衣類……汗染みを簡単に取る裏技
手触りが気持ちいい麻の素材は、丈夫で吸水性や速乾性に優れることから、とくに暑い季節に重宝しますよね。ところが吸水力が高いため、汗もたくさん吸収してしまいますから、汗染みができやすいといわれています。そこで今回は、麻の衣類に付着した汗染みを手軽に取り除く裏技についてご紹介します。
※記事内の商品を購入した場合、売上の一部がマイナビウーマンに還元されることがあります。
麻の衣類は汗染みが目立つ?
吸水力がよいため染みになりやすい
吸水性や速乾性にも優れる麻素材は、夏など汗ばむ季節を快適にぴったりの衣類。とはいえ、吸水性が高いということは、汗をたくさん吸うということ。とりわけ脇の下などに汗染みができやすいというデメリットもあります。
薄い色の衣類の場合、とくに汗染みが目立ってしまいますから、ブラックやネイビーなど、濃いめの色を選ぶことである程度は気にならなくなります。ストライプなど柄物を取り入れるのもおすすめです。
デザインによっても汗染みの目立ち方に違いがあります。体に触れている面積が多いスリムシルエットでは、汗を吸い取りやすいため、例えばドルマン袖などアームホールの周辺がゆったりしたシルエットのものを選ぶといいでしょう。
麻の衣類についた汗染みを落とす洗濯方法
麻の衣類についた黄ばみを落とす方法
夏に着ることの多い麻は、たっぷり汗を吸い込むためしっかり落とさないと黄ばみになりやすいです。
麻の衣類に汗染みがついて黄ばんでしまったら、過酸化水素が配合された漂白剤を使って対策するのがよいでしょう。(※水洗いできる衣類の場合)用意するものと手順は、以下の通りです。
・キッチン用の中性洗剤
・マグカップ
・熱湯
・タオル
・過酸化水素水が配合された漂白剤
・歯ブラシ
1. キッチン用の中性洗剤を汗染みに塗布して、汗を洗い流します。こうすると漂白剤の浸透性が高まります。
2. マグカップに熱湯を入れ、そのうえにタオルを乗せてください。
3. 汚れ部分に過酸化水素水が配合された漂白剤をじかに塗布。
4. タオルの上に黄ばんでいる汚れ部分をあて、お湯の蒸気が当たるようにします。
5. ある程度当てたら、歯ブラシを使ってたたくようにして黄ばみを落としていきます。
黄ばみは、蒸気にあてることによって落としやすくなります。
麻素材は、毛羽立ちやすいためこすると繊維がダメージを受けやすいです。たたくようにして、黄ばみを落としていくのがポイント。
注意点
染み抜きをする際は、必ず事前に洗濯表示をチェックして衣類に使われている素材を確認してください。とくに秋冬物の衣類のなかには麻にウールが混紡されているものがあります。ウール素材に過炭酸ナトリウムを使用すると、かえって黄ばみができてしまうことがあるので注意が必要です。
過炭酸ナトリウムが配合された漂白剤を塗布したまま長時間放置すると、衣類にダメージを与えてしまうことがあります。汚れが落ちるのを確認できたら、なるべく早くすすぎ洗いしましょう。
麻の衣類は、洗濯することによって縮みやすいという性質もあります。自分で洗濯する際には、その点も加味して行いましょう。
黄ばみを落とすのが難しかったり、きれいに形を保ちたい場合は無理せずにクリーニング店に頼むのがおすすめです。
麻の衣類にシワをつきにくくする洗濯方法
ウェットドライがおすすめ
洗濯する際にちょっと一工夫することで、麻素材を水洗いしてもシワをつきにくくすることができます。
ポイントは、ウェットドライで仕上げること。これは脱水にかけずそのまま干して乾かす方法のことをいいます。シワは脱水のタイミングでつく場合がほとんど。すすぎが終わったあと、さっと水気を切って形状を整えながらハンガーにかけて干してください。洗濯するときについてしまった小さなシワも自重で引っ張られて伸ばすことができます。
水分を含んでかなりの重さになっているので、肩周りが厚いしっかりとしたハンガーをお使いください。
まとめ
麻素材は、肌触りがよく、吸水性が高い素材であることから夏に着ることが多いと思います。しかし、その特性故、汗染みになりやすいのが特徴。しっかりと汗染みを落とさなければ、黄ばみとなってしまいます。ついてしまった黄ばみは、過炭酸ナトリウム配合の漂白剤を使って対策しましょう。
※表示価格は、時期やサイトによって異なる場合がございます。詳細はリンク先のサイトでご確認くださいませ。