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2021年04月12日 11:57 更新

お米の虫の予防法 | 米びつに虫がわいても食べられる?

米びつのなかに虫が発生し、びっくりすると同時に対応に困ってしまったことはありませんか? 放っておくと卵を産みつけて大量に繁殖してしまいます。そうなると泣く泣く捨てる羽目になることも。そこで今回は、米びつに虫がわくのを防ぐ方法をご紹介します。

米びつにわく虫って?

米の保存をおろそかにすると虫がわくことがある。
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コクゾウムシもしくはメイガなど

米びつにわく虫にはいろんな種類がありますが、なかでも最も多いのがコクゾウムシです。米など穀物にわくことが多いため、「穀蔵」という名前がつけられているほど。幼虫は芋虫のような形状をしていて、大きさはおよそ1mmととても小さいため、注意して見ないと気がつかないくらいです。

成長すると2~3mmぐらいになり、色も黒いので目につきやすくなります。米粒に穴を開けて卵を産みつけるので、精米してもなかなか駆除できないといわれています。

メイガの幼虫であるノシメマダラメイガも米びつにわくことが多い虫です。米を取り出そうとしたら一部が塊になっていてびっくりした経験がある人も多いはず。それこそノシメマダラメイガの仕業で、幼虫がさなぎになろうとするときに、糸を出して米同士をくっつけているために起こる現象です。米が塊になっていたら、ノシメマダラメイガの成虫が米びつのなかのどこかにいると思ってよいでしょう。

虫がわいた米は食べられる?

虫がわいた米でも食用に問題なし
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米びつに虫がわいているのを見つけると、あまりの気持ち悪さに丸ごと捨ててしまいたくなってしまうものです。繊細な人だとしばらく米が食べられなくなり、見るのも嫌になってしまうほど。とはいえだいぶ量が残っているようなら捨てるのはちょっともったいないような気もします。どのように対応したらよいのでしょうか?

虫がわいてしまっても米は、問題なく食べることができます。A4かB4の用紙に米を広げれば、虫たちが目視で確認できるはずです。一つひとつピンセットを使って取り除いていきましょう。

ところが、小さな幼虫の場合は目で見ただけではなかなか判別できないこともあります。まだ残っているかもしれないと思うと気持ちが悪いものなので、水で洗い流すのが最も確実でしょう。米を水につけてそのまましばらく放置しておくと、虫が死に浮かんでくるはずです。

これを流し、また米を水に浸して浮いてきた虫を流すという作業を何度か続けてください。米を研いでいて虫が浮いてこなくなったらそのまま炊いてOKです。

米にわく虫を簡単に予防する裏技

米保存の虫除けに有効な唐辛子
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米びつに唐辛子を入れる

米に虫がわくのを防ぐ方法としてよく知られているのが、米びつに唐辛子を入れておくというものです。コクゾウムシやメイガなどの虫が唐辛子に含まれるカプサイシンを苦手とするため、虫がわきづらくなります。

唐辛子の量ですが、米10kgあたり5本から6本ぐらいが適量です。米のなかに混ぜ込む必要はなく、米のうえにポンと置いておくだけで効果が期待できます。

唐辛子の殻が破れると、種が漏出てしまうので、ガーゼで包んだりお茶パックに入れたりするという手もあります。そのほか、米びつのフタの内側にセロテープなどで貼りつけておいてもOKですよ。

冷蔵庫に保存する

冷蔵庫を米の保存に使うと虫がわかない
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米びつ内での虫の発生を防ぐ方法として古くから用いられている唐辛子ですが、あまり効果がなかったという声をたまに耳にします。より確実な方法をお探しの方におすすめなのが、米を冷蔵庫で保存するというものです。スーパーや米屋さんなどでは米を常温で置いています。そのため、開封したあとも常温で保存しているという方が多いはずです。

コクゾウムシやメイガなど、米にわく虫は低温の状態(15度以下)では孵化(ふか)することができないといわれています。そのため、冷蔵庫に保管しておけば新たに虫が増えることはありません。とはいえ、スペースが限られた冷蔵庫に米びつごと入れることはできませんから、例えば2リットルのペットボトルなどに米を移した状態で入れておくとよいでしょう。

ビニール袋に一度に炊くぶんずつを小分けして野菜室に入れておくという方法もおすすめ。毎日、袋を取り出してすぐに研ぐことができて便利ですよ。

ただし、米にわく虫のなかには米袋やビニール袋などやわらかい容器を破ることができるものもいます。そのため、ペットボトルなど密閉度の高い容器で保存するのが基本的なルールです。ビニール袋に小分けして保存する場合は、あまり長期間放置せず、できるだけ早く使い切るようにするとよいでしょう。

米にわく虫は乾燥にも弱いのが特徴です。冷蔵庫なら虫対策としては最適ということになりますね。なお、米びつをキッチンの流しの近くなど水回りに置いている場合は、設置場所をかえることをおすすめします。

まとめ

米に虫がわくのを防ぐには、ペットボトルなどに入れて冷蔵庫に保管するのが確実です。もし米に虫がわいてしまっても、あまり量が多くなければ、水で洗い流すなど慌てず対応しましょう。また、どの家庭にも住み着きやすいチャタテムシという害虫も高温多湿な場所を好むため、湿気の高い夏の時期は注意しましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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