屋根裏部屋を収納スペースに! 知っておきたいメリット&デメリット
屋根裏部屋を収納スペースにすれば、きっとたくさん収納できるはず! と思いがちですが、不便さも伴う屋根裏部屋への収納は注意が必要。今回は、実際に使ってみてわかったメリットとデメリットをご紹介します。
こんにちは。ライフオーガナイザー®・クローゼットオーガナイザー®の原田ひろみです。
新築やリフォームの時、収納スペースを増やす目的で「屋根裏収納」を検討される方もいるのではないでしょうか?
あればあるほどいいと思いがちな収納スペースですが、特に屋根裏部屋は出し入れするとき、他の場所よりも不便を伴う場所です。
今回は、実際に屋根裏収納を使ってみてわかったメリット、デメリットをご紹介します。
屋根裏収納とは?
屋根裏収納とは、天井と屋根の間に生まれる空間を活用して作られる収納スペースとのこと。屋根裏収納の高さは、1.4m以内であることが決められているそうです。
我が家にも2階廊下の天井の上に、2畳ほどの屋根裏収納があります。一番高いところで1mほどと低めです。
出入りは、可動式の折り畳み階段を使います。
屋根裏収納のメリット
収納力が上がる
屋根裏収納のメリットは、やはり収納力がアップすることですね。クローゼットや押入れがいっぱいで、モノが収まらないときはあると便利です。
特にあまり使わないものは、屋根裏収納に収めることで、日頃使う収納スペースにゆとりが生まれます。
例えば、
・季節用品のクリスマスツリーなど年に1回しか使わないもの
・スキーウェア、スーツケース、来客布団など使用頻度が年に数回しか使わないもの
・おさがりの服など今すぐ使わないけど、いずれ使うもの
などを、屋根裏部屋に収納するのもありですね。
屋根裏収納のデメリット
モノの出し入れが大変
屋根裏収納のデメリットは、重いものの出し入れが大変だということ。上の写真のように、モノを持ったまま急な傾斜の階段を上がるのは大人でも危険です。特にモノを持ちながら降りるときは、とても気を遣います。
使わないものをため込んでしまう
以前は使ってないものをつい、屋根裏収納に持ち込んでいました。持って降りるのも手間がかかるし、面倒になり、気づいたら使っていないものを1年以上ため込んで放置していたこともありました。
見直しをするときも、狭いスペースでモノを下ろす作業が大変。
夏場は暑くなる
夏場になると、天井からの熱で屋根裏部屋は35℃以上になり、かなり蒸し暑くなります。長い時間は居られませんし、熱に弱いモノや精密な機械を置くことは故障の原因になるかもしれません。
わが家の屋根裏収納の実例
実際に使ってみてわかった屋根裏部屋のメリット・デメリットから、今ではこのように使っています。
使用頻度が低いもの:スーツケース・家電の空き箱
年に数回しか使わないスーツケース、扇風機の空き箱など、あまり使わないけど片づけるとき必要なものなど、使用頻度が低いものは屋根裏で保管しています。
季節用品:クリスマスツリー・スキーウェア
年に1~2回しか使わないクリスマスツリーやツリーの装飾品、スキーウェアなど季節用品を収めています。
収めているものは取っ手をつけたり、なるべく片手で上げ下ろしがしやすいようにしています。片手で持つことができれば、出し入れもラクになります。
保管するモノ:子供の作品・おもちゃの空き箱
クラフトボックスに入れ、保管しておきたい子どもの作品は屋根裏収納へ。軽いものばかりで、見直しをするのも年に1~2回ほど。見直しをするときは降ろしますが、作品を屋根裏部屋へ持って上がり、その場でボックスにいれることもあります。
また、子どもが遊んでいるおもちゃの中で、いずれ譲る可能性がある空き箱は屋根裏で保管しています。
使いやすさを維持するために
つい、屋根裏部屋に空いたスペースがあると持ち込みたくなりますが、持ち込んだら出してくるのが面倒になったり、忘れてしまうため、定期的にモノを見直すことは必要です。
また、持ち込みすぎると屋根裏へ上がったときにモノの出し入れがしづらくなるため、屋根裏に上がっても歩けるだけのスペースを確保しておくなど、本当に必要なものしか持ち込まないように意識しています。
めいっぱい収納スペースを活用するというよりは、ちょっと置いておきたいものだけに絞るなど“溜め込まない”ことを意識しながら活用しています。
まとめ
便利のようで意外と不便を感じる屋根裏収納。使わないものをため込むだけの屋根裏収納にならないように意識しながら活用してみてくださいね。
どのスペースでも言えることですが、「出し入れしやすいかどうか?」を考えることは大切です。
また、若いうちは階段の上り降りは問題なくできますが、歳をとるにつれ細くて急な階段を使ってのモノの出し入れは、難しくなるだろうと感じています。